星降る王国のニナ
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星降る王国のニナ

リカチ

ニナはアズとセトどちらの好きを選ぶのか

ネタバレ
2023年3月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 10巻で本物のアリシャ姫登場。
アズは国とニナをこれからも守るとニナに誓い、何年かかっても迎えに行くと愛の告白をするのだけど、国のために本物のアリシャ姫と結婚することになりそうだから、アズが言う数年の間に何かストーリーに動きがありそうと思いました。

そこでセトなんです。
4巻でセトはニナから「(恋や愛に否定的な考えを持つのは)ひとりで、とくべつを知らないから。試しに私を好きになるつもりになってみるのはどうかな?」と言われます。セトは恋と愛に否定的な思いがあったのに、ニナと一緒にいることで恋と愛を知るようになっていきます。
人を殺めるしかなかったセトが闇から抜けて、丸くなっていくんです。
それがアズの登場でニナのとくべつはアズであることに気づき、再び闇に入るものの、ニナの本当の思いを聞き、自分にとってニナは「とくべつ」と確信し、はじめて「とくべつ」を知るんですよね。
事情あって精神が抜けたからくり人形状態だけど、傷ついてももう少しニナの傍にいたい道を選ぶので、国のためにニナの傍にいられないアズの変わりに「ニナ。ニナがアズを好きでも、お前を守りたい。」と言って、ニナを守りそうと思いました。
からくり人形状態から目覚めるのは愛するニナを守りたいと思う瞬間な気がしました。
またニナはセトを「守りたい!」「救いたい!」「助けたい!」と強い意思があります。
フォルトナに戻り、前王から褒め称えられ、その嬉しさを真っ先に報告しに行ったのがアズではなく、からくり人形状態のセト。
セトに対する思いは8巻で「恋じゃなくても胸が詰まるような愛しさがある」とセリフがあるので、ニナはまだ確信してないだろうけど、他の方も書かれてるように、セトには愛なんだなと思う。
小さい頃のセトと暮らしがニナ似てるし、自分と重ねそう。
ちなみにニナはアズに対して愛より恋が大きい。
恋するときのギュッとしてる状態なので恋が強い。

以上、本物のアリシャ姫の登場を軸にいろいろ考えてみました。
リアルでも恋と愛は難しい問題。
恋も愛もどちらを取ってもおかしくはないけど、セト派なのでセトと一緒になってほしいし、恋愛漫画やドラマのよくある展開ならアズとニナはいずれ一緒になる気もします。
セトが相手の幸せを願って身を引く当て馬パターンは回避してほしいと願うばかりです。

セト派で申し訳ない!
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