読後になんとも言えぬ心地よさに浸る





2023年3月22日
作者買い。ふぅー…良かった…なんだろう。読み終わった後のこの心地よさは。廃品回収屋のお話で。うーん。なんて言えばいいんだろう…これはファンタジー?と思わせる空気感で物語は進む。人を廃品回収にって。いかがなものか。と言うところ。現実にも平気で子供捨てる世の中でもあって。不快さはある。桜次郎の父親がとにかくゲス。その父親に対して。読み手によってはこの物語に嫌悪感であろうなと。ただ、メイン2人が悪い訳じゃない。あくまでも孤独を抱えている者と捨てられた者とが惹かれあってゆくお話。そんな2人が周囲の優しい環境に包まれ穏やかに優しい日常を過ごして行く中で恋愛感情が生まれてゆく。お墓参りからの怒涛の2人の抱き合うシーン。ドキドキする。ギュッてなる。さすが作者様の手腕と言いたくなる。色々思う事はあるだろう作品かもしれないが。個人的には廃品回収を題材に孤独な2人の恋愛模様を絡ませたどこか不思議な感覚に引き込ませられる心地よいストーリーだった。

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