燻っている炎





2023年3月22日
ポルノグラファーから続いての本作よみました。良い、とても良い、私は好きです。木島が久住と出会うずっと前。社会人になって少し後の木島と城戸の話。決してエロメインではないんですが、若い頃にありますよね、一生の恋といかなくてもずっと忘れられない人。多くのBLが学生時代に一生の恋を得たり、人生の伴侶に出会ったりしますが、それはやっぱりフィクションだから面白いんですよねー。実際の現実は青臭く泥臭く、自分勝手で人を傷つける恋もして、一歩踏み出せなかったり思い切れなかった後悔が胸の奥に燻っていて。城戸と木島の関係もそんな燻った時に閉じ込められていて。そんな経験、多くの人がしてるんではないでしょうか。だからこそ、この作品に強烈に惹きつけられると思います。ちなむに、前作ポルノグラファーより、木島はずっと好青年で好感モテます。人生のブルーな気分よりもっと沈んだインディゴの気分。このネーミングぴったりで素晴らしいと思います。

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