大人の拗らせは面倒くさい

ネタバレ

2023年3月23日

このレビューはネタバレを含みます▼ 『ねこねこハニー』シリーズみつる編。

今までのシリーズの中で名前だけは出ていた猫谷三兄弟の叔父・みつる。『ねこねこケイヤク』で小根森を招福契約で縛り、八つ当たりで脅した仁が相手役になるだろうと思ってはいたけれど、仁の性格が悪すぎて印象最悪だったから購入しようか少し迷った。

読み始めても仁の意地の悪さが目に付き、みつると出会った当初も客を値踏みしたり、接客態度が悪かったりといいとこ無しの男で、みつるは仁のどこが好きなのか全く理解できない。

ただ、仁が猫成に対してマイナス感情を抱いてしまった事情は同情の余地があるし、招福契約をしたい相手が契約対象外となっては根性がねじまがってしまうのも頷ける。

仁とみつるが９歳差で御曹司と芸能人となれば障害は一般人より多いだろうし、素直に自分の気持ちを打ち明けられないのは分かるけれど、大人が拗らせると本当に面倒くさい。

みつるが仁の前で猫になったことで互いの気持ちを伝えることができて、さぁこれからだぞ！というところで終わってしまったのが残念。他のシリーズに比べて人気はいまひとつな感じだから続編は無理かなぁ。

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あいかさん

(女性/30代) 総レビュー数：705件

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