この世界の顔面偏差値が高すぎて目が痛い
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この世界の顔面偏差値が高すぎて目が痛い

暁晴海/茶乃ひなの

都合よすぎな展開ばかり

ネタバレ
2023年3月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 購入時☆高評価だった事や溺愛物が好きだったので購入しました。女性が希少という世界観の中で、主人公を取り巻く男性たちは、ほぼロリコン?と思う程に主人公(9歳)は出会うイケメン達に次々と惚れられていきます。ですが恋に落ちるまでの経緯が納得できる描写ではなく、ほぼ即落ちばかり。転生前の主人公を嫌悪していたもうひとりの兄が、あざとい上目遣いで見つめられ「お兄様」呼びに狼狽え赤面し、即伴侶認定や女性経験豊富な男性達が主人公(成長し11歳)に「上目遣い」&「恥じらって食べてる姿」に「押し倒したい」と欲情するに至る理由が描写不足すぎて納得できない。あと少女に欲情してるのは、かなり気持ち悪かった…。 世界観設定にも疑問が多く、まず男女比30:1。この比率だと…この世界の人類は滅亡しかないのでは?いくらなろう小説とはいえ、かなり無理がある。また父親達との会話で主人公が「剣に魔力を込め~」と言った時、皆が驚き誰もそんな事は思いつかなかった!と主人公を絶賛。しかし魔法が普通に存在する世界で何故、今まで誰一人として、そのことが思いつかない事などあるのか?作中で「イケメン対策遮光眼鏡」や「魔力無効化の術式を施した指輪」は作れるのに。主人公の特別感エピソードなのに説得力に欠けています。 主人公のモノローグは後半はだいぶマシですが、前半は中身18歳の女の子なのに言葉遣いや文体がコミカルと言うよりも下品なオバサンの姿が脳裏に浮かんでしまいました。コミカル感を出すための表現なのかもしれませんが、面白いとは思えず、主人公に共感や魅力を感じなかったです。 溺愛表現部分はとにかくワンパターンで、それが延々と続き飽きてしまいました。さらに言葉の意味を間違ったままのところもあり、これは確認しなかったのかと思いました。評価が高かったので期待して読みましたが、私には合わなかった作品でした。
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