憂鬱な朝 NOBLE COLORS
」のレビュー

憂鬱な朝 NOBLE COLORS

日高ショーコ

インタビューを読むともっと好きになる

ネタバレ
2023年3月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「憂鬱な朝」の愛蔵版。カラーイラストやショート読み切り、全サペーパーなどが網羅されたコレクションブックです。
「憂鬱な朝」が大好きな人にとっては堪らない一冊だと思います。暁人と桂木のささやかなやり取りが見れて、大満足でした。
中でも、日高ショーコ先生、タキエ先生のロングインタビューは必見です。タイトルに込められたダブルミーニングや、表紙のグラデーション、あえて詳しく書かない手法や引き算の技術、二人での作業の様子など目から鱗となるお話ばかりで、とても楽しく読ませて頂きました。また、桂木を面倒くさい人、諦めない暁人をちょっとおかしい人とばっさりと言い放つのも、キャラへの愛があって良かったです(ちなみに別のインタビューでは暁人を最強のMで変態と称しているのも最高でした)。本編を読んでいた時に二人を表す言葉が上手く思い浮かばなかったのですが、何だか妙に納得できました。日高先生の描く面倒くさい人たち、私も大好きです。
最後の、英国から暁人が帰国した時の描き下ろしは桂木の堪らない表情と相変わらずの面倒くささが見れて面白かったです。我儘を言うなら、もっともっと二人の蜜月ぶりが見たかったくらいです。
読めただけでも本当にありがたいのですが、紙本で欲しかったです。お値段は高いけど、桂木×暁人を好きな人なら、それ以上の価値がある本だと思います。
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