XXX or BEAT 【電子限定特典付き】
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XXX or BEAT 【電子限定特典付き】

本山あこ

主人公の自我をどう捉えるかが要となる

ネタバレ
2023年3月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作品は配信された日に購入して読んだのですが、イマイチ自分がハマれなくて、良かったはずなのに何でだろう…気のせいかなと思い、寝かせてました。改めてもう一度読んでみて、レビュー書いてます。

高評価の中、すみません。一個人の感想です。アイドルとバンドマンの恋ということで、設定はとても良いです。キラキラした世界とロックでかっこいい世界のこの真逆さが、どちらの良さも引き出していますし、音楽をつくり世間に届けるまでの、音楽業界の裏側が覗けてワクワクします。出だしは好調です!人気アイドルであるにも関わらず地道に頑張っている祐樹に好感がもてますし、憧れの人ダイスケとお近づきになれるのもBLらしくてテンションが上がります。特に1話表紙のダイスケのかっこよさよ…もうこれだけで心掴まれましたね!(*´꒳`*)

おそらく評価が分かれてくるのが、祐樹の音楽に対する自我が芽生えてからだろうなと。気持ちはわかるんですよ!焦る気持ちも、こうありたいという思いも。でもイライラしてしまいました…。自分の気持ちに素直になって、それを伝えるのはいいんですが、あまりにも自分勝手過ぎるというか、押し付けすぎというか、そりゃあ音楽ナメてるって言われても仕方がない(^_^;)主人公の祐樹にというより、周りの人が大丈夫かと心配してしまいました。

人間くさいものが大好きな人にはぜひおすすめします。音楽に限らず、何かを創造するには、たくさんのドラマがあります。たくさん悩み、葛藤し、試行錯誤しながら良い作品が生み出されていく。人間の良いところも悪いところも曝け出しながら…。そういうのを楽しむにはもってこいの作品です。ただ正論を言いたくなったり、主人公推しになっちゃったりする人はイライラ度が高めになるかと思います。あと、個人的に攻めの体はタイプでしたが、顔はそこまで…でした。力のある先生ですので、今後の作品に期待しています。
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