人の縁だけは自ら選ぶことができない





2023年4月2日
常から、親ガチャという言葉は生物として成り立たないと思ってはいるんですが(その遺伝子でしかその人は生まれないので)、巡り合い、つまり人の縁には、絶対にガチャ的運が存在してしまうものだと。
そういう意味で渚はこれまでの生い立ちで、出会ってきた大人が悪すぎた。
無論、渚のせいでもなんでもなくて、島の閉塞感やそこに暮らす人間の性質やら、搾取することに何の罪悪感も違和感も持たないクソほど腐った虫が、運悪く渚の前に偶然現れたしまっただけ。
奪われて奪われて、人として生きるための尊厳を失い倒錯して、自分が腐敗しているのだと心から信じてしまえるくらいに狂ってしまった子ども。
奪う側に堕ちてしまいかけた柳田がこれまでの罪を受け止め、自分が救われたように、彼を救い上げてくれることを心から願います。
巡り巡る縁は、禍福の縄のごとく現れるからこそ渚と柳田が出会うことができたのだと、望む縁は引き寄せることができるのだと、
言ってしまえば、出会いによって人間は生まれ変わることができるのだと、最後に思わせてほしい。
そしてただ純粋に、自分には生きる価値があるのだと、渚に信じてもらいたい。
4巻まで来て、渚の独白だけで読み手を魅了するストーリーの強さ(渚の不遇さ)、瞳孔の濃淡だけで感情を表現し切ることができる技巧、改めて一言。めちゃくちゃ面白い。
そういう意味で渚はこれまでの生い立ちで、出会ってきた大人が悪すぎた。
無論、渚のせいでもなんでもなくて、島の閉塞感やそこに暮らす人間の性質やら、搾取することに何の罪悪感も違和感も持たないクソほど腐った虫が、運悪く渚の前に偶然現れたしまっただけ。
奪われて奪われて、人として生きるための尊厳を失い倒錯して、自分が腐敗しているのだと心から信じてしまえるくらいに狂ってしまった子ども。
奪う側に堕ちてしまいかけた柳田がこれまでの罪を受け止め、自分が救われたように、彼を救い上げてくれることを心から願います。
巡り巡る縁は、禍福の縄のごとく現れるからこそ渚と柳田が出会うことができたのだと、望む縁は引き寄せることができるのだと、
言ってしまえば、出会いによって人間は生まれ変わることができるのだと、最後に思わせてほしい。
そしてただ純粋に、自分には生きる価値があるのだと、渚に信じてもらいたい。
4巻まで来て、渚の独白だけで読み手を魅了するストーリーの強さ(渚の不遇さ)、瞳孔の濃淡だけで感情を表現し切ることができる技巧、改めて一言。めちゃくちゃ面白い。

いいねしたユーザ8人