灰の月
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灰の月

木原音瀬/梨とりこ

ここまでしなければならなかったのか

ネタバレ
2023年4月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 尊敬する相手に愛を語ることはできませんか。劣情を覚えるのは雌犬にだけですか。BLの根幹を語るストーリーじゃないかな。ここまで嘉藤の尊崇する部分を捨て去らなければ、愛に気づいて貰えないのか。最終的に嘉藤のはじめの女に境遇が似てしまったのがぞっとする...けれど、ストーリーの終盤、行方のわからない状態の時は本当にどうなることかと思った。先を読むのが恐ろしいほど無事を願って願って、「生きていてくれた」の言葉に共感する。だから、愛を感じるし、最悪のエンドではないんです。そして嘉藤を酷いとも思わない……なぜ、惣一さんがそんなに好きだったのかは分からないけども…(安心感かな?)「月に笑う」でなんで、足抜けできるの?報復されないの?と思ったけど、それどころじゃ無かったんだ...と納得するお話。
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