葬送のフリーレン
」のレビュー

葬送のフリーレン

山田鐘人/アベツカサ

11巻まで読了

2023年4月3日
この作品を読むと、日常に戻った時もフリーレンの時間の流れが自分の中で続いているような錯覚に陥ります。とても穏やかな心で周りを認識できるので、私はこんなに優しく素敵な世界を生きていたのかと喜びが溢れてきます。ダンジョンとかミミックとか知らない単語が出てきても、前後関係で推測できる範囲なので、疎い私でもペースを崩されず読めました。作画の先生が素晴らしくて、主張することなく美しい絵がひたすら安定して続くので、物語のテーマに意識を向けやすいです。人間を、この世界を、異世界のお話を通して俯瞰して見せて貰っているような気がします。児童書とか、易しい言葉で哲学的な内容だったりしますが、そんな感じ。何度も読み返したくなる作品です。
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