レビュー
今月(6月1日~6月30日)
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シーモア島


投稿レビュー
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癒される番外編2025年6月11日小冊子とかペーパーが6つもまとめて収録されている番外編!これを読まなくても本編読むときに不都合があるわけではないけれど、本編のファンなら絶対癒されるであろう内容が詰め込まれています。加害者と被害者という過去はどうしたって消せないけれど、それを乗り越えるだけの想いを2人は持っていると、何気ない日常を切り取りながらひしひしと感じさせてくれる素敵なお話ばかりでした。
恋人という形をとらず、いつでも離れられるようにしてあるところとか、抜け出そうともがいている辰巳を再び引きずり込もうとしてくる闇社会とか、なんだか本編読んでると、いつになったらこの2人に平穏は訪れるのだろうってやりきれない気持ちになるのですが、この番外編のお話は、そういう背景がある中でも、こんな穏やかな時間があるんだなと思えてホロリときます。また、辰巳の愛情表現が一周廻って分かりやすくなっちゃってるからか、イチャラブエロなしでもすごくキュンキュンさせられました。本編の続きが待ち遠しいですが、不穏な空気しか感じないので、こちらで甘さを補給しながら読み進めようと思います。いいね
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作者買いです2025年5月18日表紙の絵がなんとも物語の雰囲気に合っていて素敵。ユーモアたっぷりにほのぼのとした日常の中の恋が描かれていて、読んでいてとても癒されました。
4話目はセツ視点で描かれており、両親が亡くなってからの大変だった日々を振り返りながら、由井に対する想いや、農業に対する想いなど、彼の人となりが伝わってきて良かったです。周りの人達に支えられながらセツが大きく成長できた裏には、父親の親心があって感動しました。セツと由井の恋が中心にはありますが、全体として人と関わることの大切さみたいなものが描かれているような気がします。
それにしても見多先生の描く笑顔って本当に魅力的。この作品では特に際立っていた気がします。満面の笑みも、ふとこぼれる笑みも、美味しい時の笑みも、目にすると一瞬で引き込まれて、しばらく見惚れてしまいます。先生の優しい絵柄が大好きです。いいね
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作者買いです2025年5月15日「好みじゃなかと」にドハマりして、作者様の他の作品も読みたくなり購入。表題作は、いまいち2人の心情が伝わってこなくて入り込めなかった。特に矢ヶ崎が何を考えてるのか分からなかったです。他の6作品はファンタジーで、花とゆめやララに載ってそうな感じ。独特で不思議な世界を楽しませてもらえました。最後のお話が一番好きです。一番わかりやすかった(笑)BLというより少女漫画として読む方が満足できるかも。
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作者買いです2025年5月8日表紙の雰囲気とは裏腹に、割と深刻なトラウマを抱えた主人公のお話でした。高校生同士のふざけた会話の裏で、主人公のチカが過去に囚われて自分を縛り続ける様子は、読んでいて胸が痛みました。暗くなりがちなテーマですが、チカを見守り支える仲間たちの温かさや、惠純の真っ直ぐな想いが、物語を全体的に希望にあふれるものにしているように感じました。
今まで読んできた暮田先生の作品が、偶然だと思うのですが、受けが周りの人からめっちゃ愛されてるものばかりで、とにかく受けが超可愛いんですよね。周りが過保護になるのも頷ける。今回のチカも、反応がいちいち可愛すぎて、「なんなのもう!」って感じでした。チカの周りのキャラ達に共感しながら読めるなら、更におもしろく感じると思います。いいね
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助教授の初恋ケーススタディ【単行本版(電子限定描き下ろし付)】
作者買いです2025年5月7日「僕の可愛い酔っぱらい」と地続きになっているというこの作品。本編での絡みはありませんが、同じ世界でのお話だと思うとイメージしやすくておもしろかったです。主人公は攻めの朝陽なんですが、画面は由鶴の可愛さで溢れかえっているので、彼の魅力にハマれたのなら、登場人物たちに共感しながら存分に楽しめる内容になっています。特にエロいことしてる時の由鶴が可愛くて、誘い方も可愛くて、一番キュンときたのは由鶴が告白するところ。普段の合理的でドライな由鶴からのそれは反則だよ~!需要と供給が合っている朝陽とは、すぐ上手くいきそうに見えたけれど、意外にくっつくまで時間がかかって、両片想いのモダモダを楽しめて良かったです。いいね
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作者買いです2025年5月4日「僕の可愛い酔っぱらい」の続編。ちいさんの元カレが職場に舞い戻って来たのを発端に、付き合いたてのチイとヒナの間に暗雲が立ち込めるシリアス展開。チイを深く掘り下げる感じだったので、こちらを読了後前作を読み直すと、色々見え方が変わっておもしろかったです。繊細で優しくて誰より傷つきやすいはずなのに、何でこんなに無防備なのか不思議でしたが、チイに惚れてる周りの面々が大事に大事に守ってきたからなのかなと思いました。それにしても篠田のチイへの執着は親友の域を越えてる気がしたから、ひょっとしたらワンチャンあったかもだけど、壽の言う事信じてチイに確認もせず絶縁するような男だった訳だから、壽が邪魔しなくてもいずれ関係は破綻していたのではないかな。チイの無防備な心に深い傷を負わせた辛い過去だけど、その全てが今に繋がっていると思えば、嘘つき達各々に必要な経験だったんだろうな。ヒナは過去の事件の当事者ではなくて蚊帳の外状態でしたが、チイの過去を知ったことで色々覚悟が決まったようで良かったなと思いました。ラストの2人は、それぞれ一山越えて少し逞しくなったように見えました。
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新装版 僕の可愛い酔っぱらい【単行本版(電子限定描き下ろし付)】
作者買いです2025年5月3日「はじめて、はじめました」が良かったので、こちらも購入。作者様初めての単行本の新装版。絵もストーリー構成も、最近のと比べると野暮ったい印象ですが、これはこれで味があって良かったです。「はじめて〜」の時も感じたのですが唇に目が行くことが多くて、なんだか無性にむしゃ ぶりつきたくなる魅力的な唇を描かれる先生だなと思いました。人物描写が丁寧なので感情移入もしやすくて読みやすかったです。いいね
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ピュアの極み2025年4月29日表紙に惹かれて購入。思った以上にピュアッピュアな2人のお話で、さすがに番外編では関係が進展するだろうと思っていたら全然そんなことは無く、ひたすらピュア道を邁進している2人がとても尊かったです。この先が見たい気持ちと、このままでいて欲しいと思う気持ちが葛藤しております。BLというくくりを越えて、人が人に惹かれるってこういう事だよな~ってしみじみと味わえる素敵な作品でした。
2人ともそれぞれ人生における大きな節目にあるわけですが、特に鴇ちゃんが抱える悩みって、仲が良くて深く愛し合う家族だからこそ生まれるものだから、なんだか切なかったです。鴇ちゃんは概ね芯が強いのでしょうが、一部超柔らかいところがある感じがして、少し危なっかしい気もします。続きが読めるなら、先に前に進み始めたタカラ君と共に、鴇ちゃんが自身の抱える問題を乗り越えていくところが見たいです。いいね
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お前に抱かれるなんて聞いてない!~ハマった男はAV男優【単行本版/電子限定おまけ付き】
読み始めたら止められない2025年3月14日大昔に単話のタイトルと表紙を見てスルーしていた作品が、気付けば単行本で6巻も出ててレビューも高評価で「そんなに面白いの?」と気になり試し読みしたらノンストップ!そのまま息をするのも忘れるほど夢中で読みふけってしまいました。ちゃんと読めばこのタイトルしか考えられないくらいのベストなタイトル。最初は主人公2人の目つきが苦手だったのですが、エロいシーンではこの目つきが超ど級の威力を発揮していることに気付き、それからは全く気にならないどころか、目を見るだけで何の変哲もないシーンでもエロく見えてくるようになりました。
受けの名取君から目が離せなくて、彼の全てが私の性癖にクリティカルヒットしてくるので、子宮がギュンギュンしすぎて潰れるかと思った・・・。4周目辺りからようやく思考が復活し、話が入ってくるようになりました。2人が少しずつお互いを知り、関係を深めていく過程が丁寧に描かれており、感情移入もしやすいです。エロシーンの描き方が本当にお上手で、売れっ子AV男優という設定が見事に表現されていると思いました。すごくテンポの良いお話で、Hも多くて、あっという間に読めてしまうので、6巻あっても何度も読み返せます。そして何度読んでも色褪せないエロさがあるんですよね~。
割と早めに付き合うことになった2人だったので、最初は2人の間にあんまり愛情を感じなかったのですが、巻を追うごとになるほどな~というエピソードが沢山出てきて、特に名取じゃなきゃダメだと思う瀬尾の気持ちが理解できるようになりました。
エロだけじゃなく、話の構成や心情描写も分かりやすくて読みやすい。性癖に刺さらなくても楽しめる作品だと思います。私の様にタイトルと表紙でスルーしちゃった過去をお持ちの方は是非試し読みされることをお勧めします! -
作者買いです2025年3月13日はなさわ先生の作品に出てくる受け君は、いつも本当に可愛くて、この世のモノとは思えないです。小泉先生に対して「なんだこのかわいいいきもの」と言う鰐淵先生のセリフには激しく共感。「こんなの地球に生息してたんだ!」っていう貴重生物発見の驚きと喜びが伝わってきます。
過去を引きずっている小泉先生がトラウマを乗り越えるまでを描きながら、小泉先生自身や鰐淵先生の人となりを自然に読者の腑に落とし、お互い惹かれ合うのも分かるな~ってなったところからの初Hは最高でした。鰐淵先生も読者も最後まで焦らされた甲斐があったと思われます。特大の大花火が打ち上げられる夜空をバックにするなんて粋ですね~。
はなさわ先生の作品は4作目なのですが、どれも読後の満足感がすごいんです。短編まで例にもれず。なんでかなぁと思って読み返していて気付いたのですが、読者の呼吸に寄り添うように漫画が描かれている気がしました。普通なら省く一コマを敢えて入れている感じがして、追い立てられることなくゆっくり読んでいけるんです。逆にそういうのがまどろっこしくて苦手な方もいるかもですが、私は炬燵でぬくぬくしている時みたいな気持ち良さを覚えます。この感覚以前にもあったなと思ったら、マミタ先生のを読んだ時と似てるんですね。動物の使い方がお上手なのも似てる。お二人とも癖になるというか、ず~っと読んでいたくなるんです。あったかくて、気持ちいい~って感じで。
まだ完結表記されていないので2巻も期待しているのですが、表紙は鰐淵先生が正面を向いた感じになるのかな?1巻は小泉先生がメインで、鰐淵先生はサポート役って感じだったので、逆のお話も読みたいです。 -
シュガーとマスタード【おまけ漫画付きコミックシーモア限定版】
作者買いです2025年3月12日最初はDomSubかなと思ったのですが、SとMの欲求が満たされることを重要視した社会のお話で、この作品独自の設定でした。SとMがパートナーとなり互いの欲求を満たし合う制度を社会が後押ししていて、それは恋人や結婚相手とは別に持っていてもよい関係。これのお陰で犯罪が随分減ったとか、そういう視点も興味深かったです。少し変わった設定でも、当たり前のように話の展開に集中できるのは、はなさわ先生の成せる業。話の流れに合うように、自然と設定が理解できるように話が作られている感じがしました。
Sの聖司とMの雅親がマッチングで紹介されて出会い、そこから関係を育んでいくお話でしたが、SとかMとか関係なく、パートナーとの関係を、こんな風に試行錯誤しながら丁寧に進めていけるなら、素晴らしい関係を築けるのではと思いました。その結果別れを選択するカップルもいるかもですが、共に過ごした時間はその後の人生の糧になると思います。こういうことって、どうでもいい相手とはできないこと。相手が好きで、どうしてもこの人がいい!っていう執着があるからこそ、ぶつかり合ってしんどくても、面倒くさくても、話し合って何としても擦り合わせて、より良い未来に繋げたいって気持ちになれるような気がします。
番外編も読みましたが、とっても良かったです。お仕置き&ご褒美Hのお話でしたが、本編を読んでいる時から、私は雅親が感じている顔が好きでした。気持ち良さや満たされ感が伝わってくる表情が、すごくいいなと思います。それがたくさん拝めるありがたいお話でした。 -
表紙買い2025年3月11日ごちそうΩを読んではなさわ先生の他の作品を探していたら、すでに持っていたのがこちらの作品。表紙があまりにも可愛くて衝動買いした後、放置されていた模様。さっそく読んでみたら、なぜすぐに読まなかったのかと悔やまれるくらい良かったです。
表紙のベル男に惚れて購入しただけあって、どのページもどのコマも、ベル男がいれば「か、かわいい・・・」と思考が停止してしまい、特別かわいいカットにはキュンキュンしすぎて涙が滲むくらい私の母性本能は測定不能レベルに陥りました。
そんな状態で読んだので、一読目はストーリーが全く入ってこなくて、なんかクズい攻めと愛の無いHをしている印象しか無かったのですが、最後の描き下ろしに意外な匂わせがあって、その上でもう一度読み返すと、2人のやり取りが全然違う意味合いを持ち、愛が無いなんてとんでもない!ベル男の可愛さに目がくらんでいた私は、とんだ見当違いをしておりました。隅々まで愛に溢れた素敵な物語でした。後半のベル男の兄とその元親友のお話も、前半に負けないくらいすごく良かったです。短編も綺麗にまとまっていて、読後感がすごく良い!はなさわ先生はお話を作るのがとってもお上手だと思いました。いいね
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Levius新装版からの続き2025年3月7日カラーもモノクロも、とにかく雰囲気のある趣深い絵を描かれるので、眺めているだけでも買ってよかったと思います。お話の方も壮大で、扱っているテーマも深いので読み応えがありました。ただ、物語の厚みに対して巻数が足りていない感じがしました。途中までは良かったのですが、ラスト2巻でいきなりNo.2のアーサーが出てきてから全てが説明臭くなり、置いてけぼりをくらったまま迎えたラストも微妙な感じでした。
格闘シーンは迫力があって、大勢の拳闘士だけでなく、星の数ほどいる観客の一人一人も丁寧に描き分けられており、背景まで全て作者様自身が描かれているのではと思われます。この作品に対する作者様の愛と情熱を感じました。物語の設定なども「よくこんなことを思いつくなぁ」と思うくらい細かいところまで考え抜かれていて感心しました。それだけに、もう少し要所要所を掘り下げられるくらいページ数に余裕があったら、凄い大作になっていたのではと思えて、もったいないなと思いました。
私は察しが悪い方なので、まだ気付けていない部分もあると思います。何度も読み返して作者様が何を描きたかったのか感じ取れたらと思いました。いいね
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絵柄に一目惚れして購入2025年3月4日物語の雰囲気と絵柄がしっくり馴染んで、本当にこの世界があるかのような錯覚に陥ります。蒸気が技術の中心になっているところが大きな違いとしてありますが、基本的なことは私達の世界と似ているので、一見複雑そうな設定も、2~3回読み返せばなんとなく背景は理解できます。かなり細かいところまで綿密に設定がなされている感じがして、こんな世界を創り出せる中田先生は本当にすごいと思いました。上下巻共に300ページ以上あり、左開きで少々読みにくいですが、先が気になりどんどん読み進めていけました。続編のエストも読もうと思います。まだ序章にすぎない印象ですが、ここからどんな展開になるのか楽しみです。
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最高だった・・・2025年3月2日幼馴染設定が大好きで、人一倍幼馴染モノを読んできましたが、これはベスト3に入るくらい良かったです。こういうのが読みたかったんだよ~って悶えました。
聖と小和カップルの尊みが凄まじくて、ただただ2人には幸せになって欲しい!って心の中で手を合わせながら祈りながら読んでました。だから、最終巻を詠んでいた時、話が思わぬ方に展開していった時には「え!何で?どうして?いやぁぁぁーー!」ってなって胸が張り裂けそうになり、不覚にも泣いてしまうくらい取り乱しました。そこで初めて自分がこの2人に相当入れ込んでいることに気付き、驚きました。作者様の話の運び方がめちゃくちゃ上手くて、知らぬ間に作者様の手のひらで転がされていたんですね~。貴重な体験ができました。ありがとうございます。
ここまでハマってしまったのは作者様の話運びの上手さ以外にもう一つ心当たりがあり、恐らく聖というキャラのせいかと思われます。このガチャピンを思わせる目元のヘタレ男子が男気を見せるところにグッときて、もう応援せずにはいられなくなります。幼馴染モノに興味がない方でも十分楽しめるしキュンキュンできるお話だと思うので、1巻試し読みして気になった方は是非続きも読んでみて欲しいです。
ちなみに番外編の榎本君のお話も、良かったです。榎本君にはそれほど興味なかったけれど聖と小和が出てくるだろうからとりあえず読んでみたのですが、思ってた以上に読み応えがありました。本編では描かれなかった榎本君の魅力に気付けたので、また1巻から読み直したらまた違う見え方をするんだろうと思います。 -
盛りに盛られた設定2025年2月23日獣人モノで完全に獣の姿になる作品はいくつか読んだことがありますが、はなさわ先生の描く動物は、先生の動物に対する深い愛情を感じます。ネズミは本当に愛らしくて、大福にしか見えなくて、私でも食べたくなりました(笑)狐は常に何か企んでいるかのような狡猾な感じがよく出ていて、そこを魅力的に見せているところがすごいなと思いました。狐ってこんなにカッコ良かったんだな~。
獣の姿の時の良さは、そのまま人間の時にも反映されていて、特に宇賀野の狐目は素晴らしかったです。いかにも腹に一物持ってますと言わんばかりの胡散臭い糸目。うっすら見える瞳が怖いくらい。糸目が大好きな私は、たま~に拝める瞳にキュンとするのですが、宇迦野の場合はゾッとしました。いかなる時も本能的に食べようと狙っているのがひしひしと感じられ、終始緊張感があってドキドキさせられました。といってもコメディ要素も多くて、その辺の塩梅が絶妙だからかドンドン引き込まれていき、詠む手が止まりませんでした。
あと、宇迦野の胡散臭さと誠実さのギャップがたまらなかった!見た目からして何を考えているのか分からず「なんか怪しい攻めだな~」って疑っていたところに、あんな誠実さを見せられたら、もう落ちるしかないですよね。すっかり宇迦野さんに夢中です。また一方で受けのさちおは自虐的なことばかり言ってはいるものの、ある意味悟りの境地に近いのでは?と思いました。仏のように慈悲深い人だなあという印象。ネズミのオメガとして生を受け、今まで生きてきたからこそだろうと思いますが、呼吸するように人に優しくできるところが素敵だなと思いました。この2人、ずっとずっと見ていたいくらい大好きです。 -
人間なら誰でも内包しているもの2025年2月13日とても正気の沙汰とは思えない残酷な処刑がなされたり、街中なのに戦場の如く隣人と殺し合ったり、かなり残酷なシーンが最高レベルの画力で描写されているので、受け付けない方が読んだらトラウマになるのではないかと思います。ただ、私にとってはグロイ描写よりも、この作品に描かれている人間の闇の部分の方がよっぽど目を背けたくなりました。現代の日本に生まれ育った私には、人間がここまで醜悪で愚かな行いをするなんて想像できないけれど、私だって同じ時代に同じように育てば、似たような行動をしていたのだろうと思います。そう思うと、誰かが自分を攻撃してきても、その人の言動は成るべくしてなっただけで、その人の中の無垢で純粋な魂があるのだと思える気がしました。そうやって一人一人の心が平和になれば、世界もいずれ平和になるんだと思いました。なんとなく希望が感じられない世界情勢でも、フランス革命の地獄のような状況から現代を見れば随分人間も成長したように思えます。物語の中でも、演出として時々現代の描写が出てくるのですが、作者様もそんな気持ちで未来に希望を感じて描かれたのかなと思いました。
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ただただ圧倒される2025年2月13日絵が、絵が~!!なんかもう上手いを通り越して生身の人間がそこに居るかのようです。飛び散る血も臓物も、目を背けたくなる描写でも、あまりの美しさに無になって凝視してしまう自分がいました。どうやって描いていらっしゃるのか、一部始終を情熱大陸とかでドキュメンタリーにして欲しいです。数えきれないほどの貴族達が集まるシーンでも一人一人違うデザインのドレスや装飾品を身に付けているし、背景や小道具まで徹底的に描き込まれていて、想像を絶する仕事量だったのではと思いました。
一読目は絵に圧倒され過ぎて内容が入って来ませんでしたが、再読を重ねるごとにストーリー自体にズブズブとハマっていきました。本当に奥の深い物語です。イノサンは兄のシャルル、イノサン Rougeは妹のマリージョセフが主体ですが、全体として兄妹のダブル主演でフランス激動の時代をサンソン家の視点から描いている感じです。ストーリーの感想はRougeの方のレビューに書こうと思います。いいね
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いろいろ振り切れてる漫画2025年2月4日一般的な少女漫画の高校生モノとはちょっと違って、イベントとかはちゃんと定石を踏んでいるんだけど、転がる先が斜め上の方向なので、毎度意表をつかれました。
正直言って主人公の2人は理解しがたく感情移入や共感はしづらかったけれど、その分展開が予想できなくて意外な行動に出る2人が見ていて楽しかったです。ラストも高校生モノでここまで到達するカップルは珍しいので、そんなところも2人らしいなと思いました。
日下部君は闇が深すぎて、いろはは天然が過ぎて、二人がイチャコラしていても全くキュンキュンしませんでしたが、とにかくずっと笑わせてもらえたので、個人的にはこの作品をラブコメというよりコメディとして認識しています。
主人公2人がいろいろ振り切れているキャラなのに、更に脇役達まで輪をかけてあらぬ方向に振り切れていて癖が強かったです。みんなが集まるとカオス化しますが、崩壊はしないという絶妙な匙加減も良かったです。
王道にときめくのも好きだけれど、たまにはこういう少女漫画も面白いなと思いました。いいね
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3巻読めて幸せ~2024年12月31日山中梅鉢先生が別名義でBL描いていらっしゃると知り、シーモア島で質問したら、親切な方々が見多ほむろ先生だと教えて下さり、オススメはこの作品だとのことで買ってみたら大当り!あの時答えて下さった皆様に感謝です。他の作品も読ませて頂きましたが、ほぼハズレ無し。大好きな作家さんの一人です。先生の作品はどれも好きで甲乙つけがたいですが、やっぱりこの作品が一番好きかな。まさに私の好みドンピシャな受けで「こういうのが読みたかったんだよ~」と悶えました。攻めの中年っぽさも性癖をくすぐられます。主人公が立場上、割としんどい思いをするので少しヤキモキしますが、それも恋愛の良いスパイスとなる感じで読後は大満足!買った当初はエンドレスループに陥るほどハマりました。
2巻発売から随分経ち、3巻はもう出ないかなと諦めていたところに新刊通知を見た時は思わず驚きと喜びで声が漏れました。しかもまだ続くっぽいので、すんっごく嬉しいです!方言なのも良いし、お仕事の方にも比重を置いて話が構成されているのも良いです。仕事に情熱を注ぐ男は見ていてカッコイイ!続刊が楽しみです。 -
Happy Birthday ちとせくん【電子限定描き下ろし付き】
作者買いです2024年12月31日どう言葉にしたら良いのか、自分の表現力の無さが恨めしい!もうとにかく良かった!全てが最高でした。上野先生の作品は初めてレビューしますが、いくつか読ませて頂いており、毎度良い意味で裏切られ、読後はパズルのピースがピタッと全部ハマって完成した時のような爽快感を味わえます。作品を構成する全てに無駄なものが一つも無い感じ。本当に凄いと思います。過去作は、淡々と心を抉ってくるお話が多かった印象ですが、今作は高校のエピソードを20歳の誕生日に思い出す主人公のお話だったので、ヒリヒリ感や痛々しさよりも未知数な可能性や前に進むエネルギーを感じて、ワクワクや希望の方が勝りました。あと話の筋とは関係ないですが、上野先生の少し癖のある絵柄が、癖を残したまま洗練されてきた感じがしました。私は癖のある絵柄が好きなので、癖を残したままなところが嬉しかったです。
初読み時はネタバレ無しで読む方が楽しめると思いますが、結末を知った上でも何度も読み返したくなる味わい深い作品だと思います。私もこれから何度も読み返すと思います。 -
14巻まで読了2024年8月20日このお話に出てくる登場人物達は、自分の欲求に忠実で自己中な人が多いので、常に誰かしらがバトルを繰り広げており、暑苦しいんだけどエネルギーのぶつかり合う様は見ていて爽快です。実生活では抑えないと社会で上手くやっていけないからコントロールしているけれど、本当は思い切り言いたいことぶちまけられたらいいのにって思っている人にうってつけの作品だと思います。私は演劇に興味がないのですが、そんな私でも舞台見に行ってみようかなという気持ちにさせるスゴイ演劇漫画です。
兄の御幸も狂ってる感じが最高で大好きなキャラなのですが、私は主人公の方に更に魅力を感じました。普通なら他人に知られたくないような剥き出しの欲望を堂々とぶつけてくるところが痛々しいの通り越して尊敬してしまいました。私なんて自分のそんな欲望を直視すらできていない気がします。
兄弟のバトルの勝敗の行方や、元の世界に帰れるのかという問題がどうなるのかラストまで目が離せないです! -
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ヤンデレ魔法使いは石像の乙女しか愛せない 魔女は愛弟子の熱い口づけでとける
めっちゃ良かった!2024年8月14日コミカライズを試し読みして面白かったので、原作を読みたくて購入しました。アリスのララに対する想いの深さは常軌を逸しているようにも見えますが、彼が歩いてきた人生を思えば、ララだけに執着するのも当たり前のように感じました。例え自分が生きている間にララが目覚めなくても、彼女が夢見た世界を作って目覚めたときに喜んでもらいたい、弟子の功績を知ったら誇らしく思ってくれるかもしれない。それを生きる希望に20年生きてきたなんてっ!ここの下りは泣きました。ララのアリスへの想いも恋愛ではなくてもとても深くて、それが基盤になっているからか、ただの恋愛を描いたTL小説と違い、Hばかりに意識が持っていかれず、全体で大きな愛の物語という感じがありました。とても読みやすい文章で、無駄なところもなく、かといって説明不足で迷子になることもなく、ストレスフリー。凄く良かったので、二人の子供が主人公のも読むつもりです。 -
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作者買いです2024年6月25日設定や話の展開は良くある感じですが、たつもと先生の手にかかると味が出て、噛むほどに美味しさが増すスルメのような作品に仕上がっていました。ラブする二人はどっちも良い子でしたが、私は攻めの航平の性格が好きでした。同性なら友達になりたいくらい人として魅力的でした。
航平と蒼太の仲を阻むものは人間・出来事問わず一切無くて、自分に自信のない蒼太が順調過ぎる現実に不安になり航平を信じられず自滅していく過程が重点的に描かれているところが興味深かったです。
二人の人となりが分かりやすいので、どの言動にも違和感がなく、しっかり感情移入して最後までドキドキハラハラを楽しめました。 -
作者買いです2024年6月15日はぁ~、最高だった。これはいい!明治という時代背景とか主従関係とか技師のお仕事とか、萌えが萌えをよんで大渋滞!「日の当たらない場所」もすごく良かったけれど、こちらは個人的に萌え要素が鮨詰め状態だったので、それをたつもと先生の麗しい絵と素晴らしい構成で読めて幸せでした。前作もそうですが、主人公のお仕事や社会的な関わりなどの描写に力を入れているからなのか、恋愛が人生の一部分としての自然に存在している感じがします。感情移入がしやすいので、登場人物と共に一喜一憂しながら物語を楽しめました。
印象的だったのは、エドが推定年齢17~18歳のイギリス人という設定でした。まだ発展途上の身体でも、日本人と比べるとずっと筋肉も逞しくて、骨格もゴツくて、体温も高くて、、、と脳内でどんどん妄想が膨らみ大興奮!あと相当アレが大きいだろうに、それを匂わせるだけでデカさを強調しないところが奥ゆかしくて良かったです。そんな若々しく精気溢れるエドに対して、27歳にして既に枯れてる感のある亮二が受けというのも私の性癖に刺さりました。
装丁もレトロな感じで美しく、色気を纏ったイケメンが物憂げにこちらを見つめていて、もう表紙見ただけで購入を決めても問題ないくらいですが、中身も最高なので是非気になった方は読んでみて下さい。いいね
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作者買いです2024年6月14日たつもと先生のお話は、穏やかで明るい中にしっとりした落ち着きも感じられて、その塩梅が好きなのですが、こちらは苦い過去と厳しい現実がシビアで、ラスト近くまで重く苦しい空気が続きました。予想以上に暗くて失敗したかな?って思ったのも束の間。主人公の寛也が何かもう凄い頑張るんですよ。完全に拒絶され希望の光は潰えてしまったように見えた時でも、最後まで諦めずぶつかっていく姿に感動しました。頑なな人達の心を動かす存在として説得力がありました。少年漫画の主人公みたいに力業で闇雲にぶつかっていく訳じゃなく、かといって合理的にでビジネスライクな接し方でもなく、寛也の物事の運び方には愛を感じました。BLなので、恋愛の方もしっかりありますが、それ以上に家族の愛や故郷への愛など、色んな愛が描かれていて、そのすべてが絡み合って綺麗に一つにまとまっているから凄いです。そしてそんな健気で頑張り屋さんの寛也が、好きな人の前では無自覚に弛んでめっちゃ可愛い&エロいので、そっちも十分満足できました。メガネのオンオフにキュンとしました。タイトルと表紙でジメジメ暗そうな印象からスルーしちゃったら勿体無い、素敵作品だと思います。
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作者買いです2024年6月11日波真田かもめ先生の作品は、まだ全部読んだわけでは無いけれど、これは先生の魅力を凝縮したような作品だなと思いました。刺激的な要素は一切無いし、私の性癖にはかすりもしないけれど、「読んで良かった!」としみじみ思えて、読後はしばらく浸れる味わい深いお話でした。
拓人と春美、それぞれがどんな人間でどう生きてきたか、描写されてないところまで読み手に推測させてくれるので、ただの名も知らぬ隣人同士だった二人が惹かれ合うことに違和感がなかったです。理解しようとしなくてもスッと人物の感情が伝わってきました。個人的に印象的だったのは3話。初めてキスの先に進もうとする二人の一連の会話。からの翌朝の拓人のセリフ。これは拓人に全部持っていかれましたねー。不意討ち食らって、ギュン!ってなりました。これだけじゃなく、拓人くんは不意討ちが過ぎるですよ。春美じゃなくても「モテるでしょ?」って言いたくなります。
自己肯定感が地の底まで落ちていた拓人が、春美と付き合う中で、ありきたりで平凡な日常をいとおしむようになり、自分自身をもありのまま受け入れるようになっていく。その様子を見守るように読んでいくうちに、きっと誰もが意識しなくても、そのままの自分を生きているだけで誰かを勇気づけたり喜ばせたりしてるんだろうなと、私の心までとても穏やかで優しい気持ちでいっぱいになりました。いいね
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作者買いです2024年5月21日2作品収録されていて、一つ目は大企業を若くして継いだイケメン環と窓拭き職人陣のお話。一般的な感覚とはかなりずれている環の心情を、言葉ではなく絵や画面全体を使って表現していて、共感しづらいところの理解が補われて読みやすかったです。陣の方は「そりゃそういう反応になるよね」と隅々まで分かりやすいキャラだったので、そんな彼がどうほだされていったのかも見物でしたし、自分の感情の認識が雑な環が、陣への想いと向き合うことで変化していく様子も見応えがありました。あと、環を信じてあくまでも見守ることに徹した秘書の滝山さんも素敵でした。
2つ目のお話はタイトルまんまな二人のお話。受けのみいさん、見た目は全然可愛くないけど、反応や思考回路がいちいち可愛すぎて、そのギャップがたまらない。攻めの渉、見た目は溢れんばかりの色気を纏う長身のイケメンなのに、ちょっぴり寂しがりでお祖母ちゃんっ子。見た目とは裏腹に中身はフツーで子供っぽいところもあり、こちらもギャップ萌えでした。かなり年下のワンコ×枯れ始めたオジサンの組み合わせ、好きだな~。ストーリーは攻めも受けも可愛すぎかよぉ~ってなる、シンプルで短くても満足感の高いものでした。私はどちらかといえば2つ目のお話の方が好きかなぁ。 -
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作者買いです2024年5月18日以前からこの表紙とタイトルには無性に惹かれていたけれど、買わないまま放置していた作品。マミタ先生のだと気付き即購入。良かった。めちゃめちゃ良かった。マミタ先生の描く受けの可愛さよ。特にこの荘志くんは反則でしょ。今時こんな純粋で優しい人いるのかね?でも存在してそうな気がしてくる生い立ちだったりして、何とも言えない気持ちになりました。恋に落ちる前、出会って一年で熟年夫婦みたいな空気感を漂わせていた二人が、お互いの好きを確認し合うところまできた時は、なんか人生ドラマを逆再生してるみたいで面白かったです。荘志は自分を守る鎧を脱いでも良いと思える人に出会えて、これからどんどん変わっていくだろうし、遣斗は遣斗で荘志との接し方を見る限り、先生になったら園児に寄り添う素敵な先生になるんだろうなと勝手に妄想していました。雪国のお話って見た目は寒そうなのに、静かにじんわり心が温まるものが多い気がします。この作品も正にそれ。ジャンル関係なく色んな人に読んでもらいたいと思いました。
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溺愛されるアラフォー2024年4月29日ドラマチックで派手な感じではないけれど、登場人物達の心情がじんわりと、でも確実に心に染み込んできて、読んでいる時はそれぞれの感情が混ざって、何とも言えない複雑な感じでした。何でこんなにそれぞれの心情が伝わってくるんだろうと考えましたが、一つ思い付くのは表情の描き方の素晴らしさかなぁ。キメ顔にはしばらくページがめくれない程の威力がありますし、雀が虚無の時の顔みたいなギャグ顔には毎度吹き出してしまいました。でも私が特に印象的だったのは何気ないふとした表情。セリフなくても表情だけで感情の微妙なところまで語っている気がしました。
あと、細かい演出が巧みだなと思いました。ぬいぐるみなどの小道具の使い方もそうですが、見せ場で背景が真っ白になるところとか、大胆な構図とか、キャラ数が少ないのも良かった気がします。
後書きで「アラフォーが愛されるBLだーーーい好き!」と叫んでいらした作者様、私もです!雀のアレが揺するとふるふるするのが可愛いって思う慶司には激しく同意!マミタ先生の他の作品も読んでみたくなりました。 -
10巻まで読了2024年4月28日まだ完結していない作品を鬼リピートすることは滅多に無いのですが、これは永遠に読んでいられます。どのページもどのコマも中世の絵のような美しさで、人物や背景、小物に至るまでギッチリミッチリ描き込まれているので、眺めていると時が経つのを忘れます。そんな視覚から得られる満足感に加え設定が素晴らしく、王道のように見えて全然そうじゃなく、今まで読んできた異世界ファンタジーにはない斬新な設定にワクワクが止まりません。そしてギドとアシャフには妄想が止まりません(笑)ダンウォードも何かくすぐられるものがあります。バトルシーンは迫力がありすぎて何がどうなってるのか分からないけれど、雰囲気が伝わってくるし、見せ場はしっかり分かるように描かれているので大丈夫。とにもかくにも男女問わず全力でオススメしたい作品です。
2023年3月に11巻発売予定とありましたが、遅れているのかな?早く続きが読みたいです。 -
登場人物達の過去が切ない2024年4月24日タイトルが気になって試し読み後、先が気になり購入。最初は絵が苦手だなと感じたのですが、それも一瞬でした。一冊が170ページ前後と若干短めなのもありますが、とにかく勢いのあるストーリー展開で没入具合が半端なくて、全巻読むのに半日かかりませんでした。どんどん明らかになっていく事実が頭の中でパズルみたいにはまっていって、謎だらけの序盤から、終盤に全貌が見え始めるまで集中力が途切れる暇を与えません。登場人物達はそれぞれ魅力的でしたが、私はドニーが印象的で、誰より純粋で情深い人なのに、あんな生き方しか選べなかったことが悲しい。父を守ろうとして銃で撃ってきた少年とドニーが重なって、やりきれない気持ちになりました。あと、ラストのその後が読みたかったので、番外編が出たときはとても嬉しかったです。Fe先生、もっと描いて下さらないかなぁ。
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作者買いです2024年3月22日このお話好きだな~。激しくときめくような派手さはないけれど、登場人物一人一人が、亡くなった人達まで含め、みんなどんな人となりかが伝わってきて、スーっと感情移入できます。みんな愛に溢れた人ばかりなので、感情移入するほどに、じんわり心にぬくもりが拡がっていく感じがしました。中でも一番印象に残っているのは充の泉水への眼差しです。色んな思いが詰まっているのでしょうが、根底に流れているのは深い愛だというのが伝わってくるので、充が泉水に視線をやるたびにホロリときました。この二人はこの先も死ぬまでずっと、一番近くで時を重ねていくのだろうと自然に思えました。
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作者買いです2024年3月21日タイトルからして映画を彷彿とさせますが、最初の数ページ読んだ段階で私は映画館に座っているような気分になって、スーっとこの作品の世界に入って行きました。派手で話題性のあるタイプのじゃなくて、淡々として地味だけど味のあるタイプの邦画です。
物語は夏樹の視点で語られていきますが、夏樹や忍がどういう人となりなのか、さりげなく、でも丁寧に描かれていて、彼らが自らにないものを補い合うように惹かれ合っている様にとても説得力がありました。この二人に流れる空気は彼等だけのものといった感じが伝わってきて凄く良かったです。いいね
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作者買いです2024年3月20日人の心に寄り添うって、こういうことだよなぁ。愛はぶっきらぼうに、倫太郎はテキトーな感じで、ちょっぴり落ちている相手の心をそっと掬い上げる感じ。この二人のさりげない優しさが心に染みました。一番印象的だったのは、愛が倫太郎に「生きてて、えらい!」というところ。それなーって思いました。生きてるとつらいことや悲しいこと、絶望的な気持ちになること多々ありますが、それでも私もみんなも生きてて超えらいよね!って改めて思いました。朝起きてえらい!歯を磨いてえらい!一人で服着てえらい!そんなのできて当たり前と思っている事も、実は当たり前じゃないんですよね。愛みたいに、自分のことも周りの人も、もっともっと褒めてあげたいです。
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じんわり染みる2024年2月25日波真田かもめ先生の作品は試し読みするだけで購入には至らないことが多くて、この作品は試し読みすらしていませんでした。2月のパワープッシュ作品だったので何気なく試し読みしたら止まらなかった!吾妻と久慈の年齢を通ってきた身としては、たとえ自分とは全然違う背景の二人でも妙な親近感というか共感があって、めちゃくちゃ心に染みました。
最初は久慈が何を考えてるかわからなくて、吾妻も久慈よりは分かりやすいけれど掴み所がなくて、全体的に良く分からないまま、とりあえずページをめくって淡々と読んでいました。でも、二人の人となりが徐々にはっきりしてくると、驚いたことに、セリフもモノローグも表情も無いようなカットなのに、視線一つで気持ちが伝わってくるんです。そこからはもう、一気読み!視線や顔の角度、間の取り方とかで、沢山のことを表現できる素晴らしい作家さんだなぁと思いました。BLではありますが、家族との関わりや人生とどう向き合うかに重点を置いているので、性癖に刺さらなくても読み応えのある作品でした。いいね
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ケンカもメンタルも最強オメガ2024年2月23日タイトルと表紙が超可愛い!と思って試し読みしたら自分の性癖ドストライクでそのまま購入。今まで読んできたオメガバースモノでは出会えなかったアルファを腕力で倒してしまう狂犬受けに驚きましたが、読んでいて爽快でした。つぐみはオメガだからという理由で自分の行動を制限せず、自分のしたいようにしてるところが凄くイイ。痛い目に遭っても、オメガのせいにしない。自分勝手なように見えるけれど、私はそんなつぐみはカッコいいと思うし大好きです。そして恵も見た目はヤンキーっぽくしているけれど、誠実で真面目でつぐみにベタ惚れで、めちゃくちゃキュンキュンさせてくれる素晴らしい攻めです。性癖に刺さるとストーリーが頭に入ってこなくなるのですが、これは単純明快なあるある展開なので、脳が一旦停止して子宮で考えるようになっても理解できて楽しめます(笑)明るく楽しいオメガバースが読みたい方にオススメです。
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没入感がスゴイ2024年2月19日九号先生の作品はBL読んでることを忘れるくらい物語自体の牽引力?のようなものがすさまじいです。何故これほど我を忘れて読めてしまうのか不思議です。イチャラブとかはないのに、この読後の満足感。私は1巻最後のキスシーンがすごく好きでした。希望を感じさせるラストだったし、辰巳と生きていくのは並大抵の困難ではないと思うので、二人が苦しむ姿は見たくなくて、1巻読了時点では続きを読みたいとは思ってませんでした。そんなこと思ってても、2巻が出たと知って我慢できず読んじゃいました。辰巳が見せるすがるような執着に危うさを感じるし、新たな展開が不穏過ぎて、平和な日常どころか二人とも最後まで生きていられるのかな?とすら思えてきますが、怖いもの見たさで続きが読みたくて仕方ない!最後はどんな着地を見せるのか今から楽しみです。
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作者買いです2024年2月2日このカップル、ピュアっピュアだなぁ。恋愛に対してうぶだとかいうよりも、魂レベルでピュア。受けのマヤは何も知らないまま生け贄として死ぬ予定だったからピュアでも問題ないのですが、攻めのバルドは王の嫡男として自分の本音を隠すように生きてきた感じです。マヤと二人の時のバルドは素の自分でいられるんだろうな。どんな形でもいいからマヤを側に置きたいバルドの切実さが伝わってきました。
すごく好きなお話でしたが、正直もう少しページ数かけて読みたかったです。童話の登場人物のようなピュアな二人の物語は、個人的に大好きなのですが、展開が絵本並みに早くて、その行動に至るまでの心情など随分削られている感じがしました。あとがきで作者様自身嘆いておられましたが、今回は本当にページ数が足りず泣く泣くカットした部分が沢山あるようでした。それ全部読みたかったな~! -
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作者買いです2024年2月2日ともち先生の幼馴染みモノは両片思いのジレキュンラブだけに終わらなかった。重なる時はこれでもかというくらい重なるのが不幸というもの。最後のページ、大粒の涙をこぼしながら「よかった」と呟く真希が健気でいとおしかったです。自分のツラさより、修の気持ちを気にするとは。泣けますね。ともち先生の受けってみんな優しすぎる。だから傷だらけになっちゃうんだろうな。高校生という柔らかく無防備な心に深い傷を負った真希ですが、修とのこれからでつらい過去を上書きしていって欲しいです。
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作者買いです2024年2月1日ともち先生のメンタル弱くてダメダメの受け、好きです。何やってんだ、しっかしろよー!って思いながらも、しょうがないな~って受け入れてしまう魅力があります。クズい元カレ光一も良かったな。彼なりの愛があって切なかった。信じられないようなことする人って、その人が生まれつきクズい訳じゃなくて、ただ自分がしてることがどういうことか気付いてないだけということが多々あります。望む結果が得られなかった原因は何か気付くために、光一にはこの体験が必要だったんだなと思いました。光一には今回の学びを生かして、いつか好きな相手と幸せになって欲しいです。おまけページの続き読みたくて仕方なかったです。
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6巻まで読了2024年1月27日陽キャの申し子のような飯田くん。田部さんへのアプローチは理性が飛びすぎてて変態認定されてもおかしくない感じですが、彼ならばオールOK!生い立ちからして下手すればひねくれちゃってもいいところを、歪まず真っ直ぐ大人になれたのは、彼が周囲の愛情を素直に受け取れるからなんだろうと思います。そういう面で田部さんは正反対なので、この二人がどうしようもなく惹かれ合うのも分かるし、共にいることで学び合える気がします。自己卑下は酷いけど、田部さんはめっちゃ良い子なので、トラウマ乗り越えて自由になれたらもっと魅力が花開くのではと思いました。脇のキャラ達も個性派揃いで物語を盛り上げてくれるし、エッチ描写は文句のつけようが無いほど最高なのでTLとしての満足度も高いです。ただのフェチものではないので迷われている方いたら是非読んでみて下さい。
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4巻まで読了2024年1月27日初めて読む作者様でしたが、思い切り心臓を鷲掴みにされました。
糸目を見つけたら現実でも漫画の中でも推さずにはいられない性分の持ち主なので、こちらも巳鹿島の糸目に惹かれて購入しました。しかし、物語の最初の方こそ糸目を愛でる余裕があったのですが、すぐにストーリーに引きずり込まれ、ドキドキしながら糸目そっちのけで夢中で読んでいました。
実を言うと割と終盤まで巳鹿島は裏でヤバい事してるとか、とんでもない闇を抱えている裏の顔があるとか、とにかく「こいつはヤバい奴に違いない!」っていう思い込みが私の中にありました。4巻を読んでようやく、「あ、なんだ、可愛い糸目そのまんまの、めっちゃ良い人じゃ~ん!」って気付きました。いやむしろ、漫画の世界でも滅多にお目にかかれない360度全方位的に良い人でした。優しさや気遣いが完璧すぎて怖いくらいです。だから裏があるように見えちゃうのかな?
最初は少し絵が苦手かもしれないと思ったり、「どこまで焦らすんじゃ~!」っていつまでたっても進まない関係にヤキモキしたりしましたが、4巻で全てが吹き飛び、私はこれを読むために生きてきたのかもしれないとすら思いました。とにかく昇天しそうなくらい良かった・・・。焦らされた分、余計クルものがありました。その頃には絵柄も「これじゃなきゃ嫌だ!」って思うくらい好きになっていました。
私は察するのが苦手で、作品によっては「察してください」という空気を漂わせるだけで明確には表現しない部分があったりするので、その度にモヤモヤします。でも、くれの先生はそんな私でも察することができる表現力をお持ちでいらっしゃる。画面上のあらゆる要素を駆使して言葉の部分を補っているので、私のような者にも察することができるんだと思います。大変ありがたいです。特に4巻最後の長い長い2人の絡み。私の中に流れ込んでくる情報量が膨大過ぎて脳みそが爆発するかと思いました。これはもう、とにかく読んで欲しい。みんなに読んで欲しい!!
やっと思いが通じ合った二人がこれからどんなお付き合いをしていくのか、続編が楽しみで仕方ないです。 -
紳士過ぎるヒーロー2023年12月30日分冊版で試し読みして面白かったので此方で購入。今まで読んできたTL作品の中でも特に好きなものの一つです。王道な設定と展開ですが、序盤から勢いがありグイグイ引っ張られて夢中で読んじゃいました。指でイカされる処女のヒロインがエロいのなんのって。Hシーンも清潔感があるのにエロくてドキドキします。普段は紳士なヒーローが自分を抑えきれない感じなのも好き。運命の番は置いておいても、価値観とか人間性が近い感じがするヒロインとヒーローなので、一緒になるのが自然に思えるところも読んでいて気持ちいいです。早く4巻読みたいです。
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身近な人の死を無駄にしない2023年12月25日他に類をみない主人公のせいか、最後にどうなるのかわかりそうでわからず、ラスト近くまでドキドキしながら楽しめました。読んでいる間は登場人物達の言動に随分感情を揺さぶられました。それぞれの長所短所が良く描かれており、反感を持ったり、共感したり。悪役に徹した鮫島さんや蛇沢君にも、最後の方ではそのセリフに納得させられたりしました。主人公をはじめとして癖強めな人達がやり合う中で、徐々にそれぞれが本音に近づいていくのを、我が身を振り返りながら見守りました。読み返す度に気付きを得られそう。購入して良かったです。
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作者買いです2023年12月23日俺が好きなら跪けのスピンオフということで、本編でとてつもなく存在感を発揮していた色気ダダ漏れ神谷次長と無精髭のムサイ梶次長のお話。里先生の作品はいくつか拝読していますが、毎回全然違うカップルのお話で魅せて下さるので驚きます。今回のお話は付き合うことに消極的な受けに攻めが猛アプローチするという点で本編カップルと同じですが、全く異なる感触をもってしまう不思議。人生の酸いも甘いも経験したちょっと大人の二人の恋。ガチで攻めてぶつかり合えた若い頃と違い、行動の動機が守りに入ってるところに、中年っぽさを感じました。梶は男が惚れる男って感じで、分かる人には分かるタイプのイイ男。今まで読んできた里先生の作品の攻めの中で、私は梶さんが一番カッコいいと思いました。神谷はそんなデカイ器の男にピッタリなパートナーだなと思います。
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作者買いです2023年12月21日短編集はどうしてもその短さ故に、読後は物足りない気持ちになることが多いので、作者買いでなければ手を出さないようになりました。今回も作者買いでしたが、読んでビックリ。何この満足感!4話収録されていましたが、全て異なる設定で登場人物の性格も被っておらず、それぞれ新鮮な気持ちで楽しめます。長編ならここから始まるというところで終わっていますが、描かれなかったその後が目に浮かぶようで、物足りなさを感じません。妄想がはかどるのは、各キャラの性格が読者に十分伝わっているからでしょう。付き合うまでのモダモダを描きつつ、人物の人となりを読者の中で確立させてくれるので、里先生の作品は読みやすいのかもしれないなと思いました。短い中でも伝えきる、里先生の凄さを改めて感じました。あと、表題作の「風待ち休暇」の続きだけ、最後に収録されていて、読めないものと思い込んでいただけに、少しでもその後が読めて嬉しかったです。
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スピンオフということで読んだけど2023年12月20日Gapsの二人も大好きだけど、こっちの二人も最高でした。同じ世界線の話なのにガラッと趣が変わってスピンオフとは思えない!Gapsは日常だけど、こちらは一般人から見たら非日常。警察官ならではの様々な事件が絡んでくるので、別のドキドキも楽しめます。攻めの斎藤が金も名誉も立派な実家も何でも持ち合わせている上に、頭も良くて器用に何でもできちゃうタイプ。そんな持てる者の人生を歩んできて、プライドも尋常じゃなく高くて思い通りにならないとぶちキレるような男が、何にも持ってない矢島を好きになっちゃうんだもんな~。加えて斎藤に対する矢島の態度が完璧で百点満点なんですよね。計算じゃないところがまたね~。斎藤と矢島の性格故か、セリフやモノローグ以外の描写から二人の心情を読み取ることが多いけれど、そこが心を鷲掴みにされる理由の一つかもしれないです。妄想をかきたてられるといいますか。あー、このシリーズ永遠に続いてほしい!
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無限ループ2023年12月20日初めて読んだときは、最後まで読んで、そのまま最初からまた読むの繰り返しがエンドレスで続いてしまって、誰か止めて~ってなってました。あまり従順ではないけれど、とりあえず気持ちはワンコな年下攻めと、自己肯定感は低めなのに他人を受け入れる器がデカイ母なる大地のようなオジサン受けの組み合わせが私の性癖に刺さってしまいました。でも、攻めの片桐のキャラも良いのですが、私は受けの長谷川の魅力に骨抜きにされ、ぶっちゃけ私が長谷川さん抱きたいです。脇役の矢島君がまた良い男で、彼のスピンオフまであって、里先生どこまで最高なんだろう。ラフなタッチで描かれる淡々としたリーマンの日常。それだけで何故かエロく見えてくるのに、里先生の手によるHシーンは間近で眺めているような臨場感があり、こっちまで熱くなってしまいます。しかも百戦錬磨の片桐さんにも屈せず、長谷川さんは数巻に渡り貞操を守り抜いたので、読んでいる私としては待ちに待ちまくった展開な訳で、そりゃ熱くもなるってものです。Dogsの方は続巻出たので、次はこちらで出ないかなと期待しています。待ち遠しい!
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自分の課題と向き合う強さ2023年12月19日久しぶりに読み返して、やっぱり良い作品だなと改めて感じました。全てが噛み合わなくて主人公がドツボにはまっていく様子は、読むのにエネルギーを使うのでしんどいけれど、どん底まで落ちても諦めず、そこから浮上していく姿は感動ものでした。八方塞がりで絶望しかけている人なら励まされると思うし、辛い状況を乗り越えた経験のある人なら、すごく共感できると思います。途中読み進めるのを断念しそうになっても、是非最後まで読んでほしいです。ちなみに最後というのは、この新装版のではなく「きみが心に棲みついたS」の方の最後です。こっちは中途半端に終わっていますが、Sの方に続いて完結となります。
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作者買いです2023年12月18日BLごっこっていうの、実際にあるのかな?SNSやらないので疎いのですが、初めて読む面白い設定だなと思いました。きっかけはB L ごっこでしたが、それ以外は至ってオーソドックスな展開。なのにやっぱり面白い! ニクヤ先生の作品は3作目ですが、登場するどのカップルも、なんかこの二人の関係性良いな~、羨ましいな~って思ってしまう。不思議ダナー。どっちかというと、攻めの愛の方が深くて重いからかな?気楽にサクサク読めて、読後はキュンで満たされるお話ばかりなので、ニクヤ先生の作品は読みやすいです。
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作者買いです2023年12月18日抱けるドラッグに一級彼氏とは、またまた言葉のセンスに唸らされました。タイトルが秀逸。このタイトル通りの仕事をした橘さんが一番の功労者ですね。一級ってつくと、国家資格のように感じますが、ちょっとやそっとじゃ一級彼氏と認めてはもらえないだろうからレア度が違う。全体に散りばめられたユーモアで、厳しい展開でも安心感があって、最後まで楽しく読めました。「社内恋愛の~」の受けとは違うタイプの甘えベタな甘えん坊受けでしたが、これも良かったです。彼の幸せを全力で応援したくなるし、非常に母性本能をくすぐられました。なんか赤ちゃんみたいなのに遠慮がちに愛を乞うところがたまらないです。毎回巻末にキャラ設定がオマケでついているのですが、北野辰臣の説明に、「なんだかんだで受けになるタイプ」ってあって、激しく同意してしまいました。幼稚なだけで根っからの悪い奴じゃないんだろうなって思います(笑)
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こんな二人が理想かも2023年12月17日ビ●チだけどビ●チ過ぎない、品のよさと知性を感じさせながら子供のように甘えてくる年上の受け。加えて、この体つきのエロさよ。なんだこの受けは!けしからん!最高だな!て思いました。そんな受けにピッタリの攻めも良い仕事をしていました。具体的に上手く表現できないけれど、この二人の関係って、なんか良いなーって思いました。憧れるし、羨ましい。割と淡々としてて大きな波乱はないけれど面白かったです。小さな波乱があっても、結局ゴチソウサマデシタって感じで始終甘いお話でした。個人的に一番印象的だったのは、甘えん坊将軍の27歳児というワードです。目から鱗が落ちました。あと、受けの背中からお尻にかけてのラインに目が釘付けになりました。攻めが心配するのも頷けます。
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もうちょっと読みたかった~~!2023年11月24日鬼のお話がとても面白かったので、作者様の他の作品も読みたくなり購読。ラッキースケベがきっかけで始まる恋なんて、ありそうでなかった設定だなと思いました。独特なのは、それが体質というところ(笑)わざとじゃないかと疑われ続けた南部君にとって、暖かく受け止めて許容してくれる吾野さんが神様に思えるのも頷けます。両片思い中の二人が焦れったくて可愛くてキュンキュンしました。すごく面白かったけど、吾野さんのキャラがフワッとしていて物足りなかったかも。その後の二人が読めたら嬉しいです。
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5巻まで読了2023年11月23日独自の設定が大枠も細かい部分もとにかくめっちゃ面白いです。食う食われるの関係って、なんかエロくて良いですね!設定だけでも笑えるところが沢山あるけれど、人物同士の会話が最高で、小さな手書き部分まで熟読してしまいます。脇役の子達までみんな揃って良い奴で、彼らの会話を読んでいるだけでも癒されます。
受けの日和がチョロいくせに素直じゃないし、攻めの穂高も最初は鬼の本能から手を出した感じで、なかなか恋人らしい甘い空気は流れないけれど、そこが他の作品にはない独特な面白さな気がします。新刊も楽しみです!いいね
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笑いすぎてお腹痛い!2023年11月22日この作品は誰にでもオススメできる傑作だと思います。少女マンガの主人公って、恋をしてそれなりにキラキラしてる女の子が多いと思うのですが、唯は違う。怖いくらいギラギラしてます。恋は盲目と言うけれど、若君のこととなると何も見えなくなって、猪突猛進。でも全てを捨て去っても若君を守ろうと奮闘する姿は、とても健気なんですよね。絵柄も青年マンガっぽいし、ひたすら笑いをくれるだけかと思いきや、ラブストーリーとしてのときめきもしっかりもらえます。出てくるキャラも最高で、みんな大好き!読むと元気をもらえるし、男女問わず楽しめると思います。
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3巻まで読了2023年10月25日単話の方で試し読みしてこちらで購入。ただのドロドロした昼ドラ展開なのかと思いきや、めっちゃ面白い!絵柄が少し不安定な感じがしますが、心を込めて丁寧に描かれているのが伝わってくるので気にならず読み進められました。特に表情から伝わってくる感情がすごく良いです。何よりストーリーが良く作り込まれていて魅力的。回想という形で過去と現在が入り乱れるので最初は混乱しますが、読み直すと駿と瑠璃の気持ちの変遷が見えてきてギュンギュンさせられました。駿の他の人には無関心なのに、瑠璃にはネチっこいところがツボで、恋愛になる前から瑠璃には誠実で気にかけてあげていたところも良かった!無感情に見えて、本来は優しい子なんだろうな。他にも、あおちゃんや野水さん、義理の母の翠、、、物語を面白くしてくれるキャラが脇を固めていて、これからが楽しみでなりません。こんな風に楽しませてくれるTL作品は初めてです。
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男前な攻めが素敵2023年9月28日南君読んで相野先生の他作品も読みたくなり購読。南君がめっちゃ良かったので、どうかなーと思いながら読んだのですが、これも良かった!南君のは割と特殊な設定でしたが、こちらはとてもシンプルで構成要素はありきたりなのに物凄くグッときました。登場人物の心情が表情やセリフからビシビシ伝わってきて、押したり引いたりの具合もいい感じに私の心を揺さぶってくれて読み応えがありました。攻めも受けもお人好しで根っこは似ている二人だけど、ちょっとずれてて放っておけない感のある受けに、頼れる兄貴みたいな攻めがピッタリ合ってて最高でした。脇役達の使い方も絶妙でした。絵柄が最近のより少しあっさりめ?な感じがして、私はこの方が好みかもしれない。相野先生の過去作を色々読んでみたいです。
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南くんはその声に焦らされたい【コミックス版(電子限定20P有償小冊子付)】
バッターン!2023年9月27日これはもう、読んだ時はびっくりしゃっくりでしたよ。新しい世界の扉が凄まじい音をたてて開きました。何これ、何コレ、何kore。。。エロすぎる。何故こんなにエロいんだ?それは恐らく相野先生の描写力なんでしょう。思いが通じあってからのエッチも良かったけれど、両片思いの時にしていたことの方が私にとっては衝撃のエロさで、エロい描写って奥が深いなとしみじみ思いました。ちなみに、レビューのタイトルは、新世界の扉が開いた音でもあり、有償小冊子を読んで酸欠で私が倒れた音でもあります。自分の性癖に刺さりすぎたのか、呼吸すら忘れました。2巻はR18版を買おうと思います。 -
4巻まで読了2023年8月23日淡々と進んでいく地味な感じのお話だなぁと思いながら、無料立ち読み分で終わらせようか迷いましたが、何となく惹かれるものがあってそのまま購読。この何となくって大事だなと痛感しました。すごく良かった!エチはさっぱりとした描写だけれど、登場人物達の心理描写に重点が置かれているので読み応えがありました。二組のカップルの話なのですが、この四人の関係性がすごく素敵で憧れます。四人とも魅力的ですが、私は夏目が好きだなぁ。こんなお嫁さん欲しいと思わせる、斎藤さんとは違う女性的な包容力を感じます。斎藤×富田カプもすごく良いのですが、私はベッドの上でしか見られない艶やかな夏目がもっと見たい!6巻は北川×夏目メインの巻だと良いな~と思っています。ちなみに、斎藤さんに関しては、意表を突かれて余裕を無くすところが見たいです。全てお見通しって感じで何にも動じないからつまらないんですよね。富田さんには無自覚に色々やらかしてもらって、斎藤さんを翻弄してほしいです。
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