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今月(11月1日~11月30日)
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シーモア島
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投稿レビュー
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この番外編は必読!




2025年11月18日短編15本が、2人の高校時代から時系列に収録されているので、「これって本編だと、どの辺の話なんだろう?」って悩むことなく読み進められます。短い話が沢山収録されている番外編を読む時いつも悩むので、これは大変助かりました。本当なら読めない小冊子などが読めるのはもちろん嬉しいですが、加えて描き下ろしまであって読み応えが半端なかったです。一番長いお話(描き下ろし)は、2人が交互に日記を書いていくスタイルで、モノの捉え方が正反対なのがよく分かって、すごく面白かったです。もう一つの描き下ろしも、社長の山形視点で清居のことが見れて、本編では描かれない部分を読める感じで良かったです。本編の理解が深まるエピソードが満載なので、本編読むならこの番外編は読んでおいて損はないです!
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最高以外の言葉が見つからない




2025年11月18日こんなに笑えてときめいて切なさもあって、いろんな気持ちを味わえるBL小説は初めてです。
凪良先生はキモい攻めをこよなく愛する方で、その愛の深さがあとがきに毎回綴られていますが、私にはピンと来ず。番外編を含めシリーズ既刊4冊読んだ時点では私にとって平良はただキモいだけでした。しかし!「儘ならない彼」を読んでようやく「なんかちょっと、可愛いかも?」と思う瞬間が数回あったんです!4巻は平良という人間を、急激な成長の過程を描写しながら、彼自身の内面を深堀するような1冊でした。今回の事件を通して、平良が周りの人達からどれほど愛されているかが伝わってきて、愛に包まれた平良を見て初めて彼の輪郭がはっきり感じられた気がしました。平良のことはどうにも理解不能だったので、「キモうざ」という言葉で雑に捉えるだけにとどめていましたが、ようやく人間に見えてきたというか、少しだけ親近感が湧いたというか。これも凪良先生の巨大な「キモい攻め愛」の成せる業だと思います。巻末に収録されていた、満を持しての野口視点のお話も凄く良くて、「ほんと、平良って男は愛されてんな~」ってつくづく思いました。
人間の本質的な部分を平良と清居で別角度から見られるのもそうですが、お話の中では人間の持つ要素が多角的に表現されていて、弱さや醜さも見方を変えれば、強さであり美しさでもあるということが腑に落ちます。だからどの人物にも嫌悪感と同時に愛おしさも感じられ、読んでいる時の没入感がすごくて、何度読み返しても飽きがこない。こんな風に人間を表現できる凪良先生はすごいと思いました。
メイン2人の成長速度が速いのも読んでいて楽しいところ。お互いに理解できない部分にこそ魅力の根源があって、共に居ると自然と相乗効果で成長が加速する感じがイイ!自分を生きてるだけで高め合えるパートナーって本当に素敵だと思います。今まで読んできたBL小説の中でもベスト3に入るくらい大好きなカップル。永遠に見ていたいから、ずっと続いて欲しいです!
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作者買いです




2025年10月31日各巻に1作品収録されていて、3つともカラッとした読み心地のエロいお話でした。
どれもショタ受けで、3巻に至っては、よもや小学生?!とも見受けられる元気ハツラツな可愛らしい男の子でした。
私は3巻の話が一番好きで、性癖にグサグサきました。康介兄ちゃんは自制心を母親のお腹の中に忘れてきちゃったのかな?私はこの手のイケナイお兄さんが大好きです。これだけモノクロだったんですが、その方がこのお話には合っていて良かったです。しかし、相変わらずの厳しい修正で、白いナマコをこれほど恨めしく思ったことはないかもしれない。
1巻21ページ、2巻13ページ、3巻27ページと短いわりに300円というお値段。少し高いですが、つくも号先生の作品が好きな方だったら刺さる内容だと思うのでお勧めです。 -
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作者買いです




2025年10月31日「ずっと一緒にいられたらいいのに」を読んで作者様にドハマりし、作者買いをさせて頂いております。絵柄もストーリーも大好きです。先生にしか描けない唯一無二の世界。ずっとずーっと描き続けて欲しいと心から願う作家さんの一人です。
日頃から数学の伊部先生に反抗的な態度をとる桐生君。今日も授業中居眠りしてるところを先生にあてられ、嫌味を言われて逆切れし、先生に向けて物を投げつけた。周りから見ても険悪な雰囲気の2人。しかし授業後、指導室に呼ばれた桐生君と先生の関係は豹変していて・・・。
話の最初から最後まで、桐生君の表情の良さが際立っていて、思わず引き込まれました。よく見かけるいやらしい格好も、つくも号先生が描くとより一層特別いやらしく見える。こんなに欲望に忠実で、桐生君の将来が心配になりますが、そんなことは脇に置いておこう、そうしよう。つくも号先生のいやらしくも美しい世界に浸れる良作でした。 -
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作者買いです




2025年10月19日天使の様に可愛い容姿だったため、幼い頃から変態につけ狙われて、いつしか自らも変態となってしまった主人公の唯。初恋の男、漣のストーカーをしています。ある日、漣の連れの樹に弱みを握られ、Hなことを強要された唯は・・・。短いお話だったけれど、ラストのまとめ方がすごく好きです。受けの唯のモノローグでグイグイ読ませていくところは、さすがともち先生。他のともち作品にはない、切なさも笑い飛ばすところが新鮮でした。樹に振り回されてるようで、ちゃっかり楽しんでいるところもある唯。どう見ても素質があるようにしか見えない(笑)「きっと彼らは明日も大丈夫」っていう確信をくれるから、読後感も良かったです。
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日下部さん、17歳




2025年10月14日押見修造先生の作品は以前からずっと気になってはいるのですが、読後しばらく何も手につかなくなりそうで、なかなか手を出せないでいました。短編ならと思い、今回こちらを購読した訳ですが、読後はズーンとなりました。この短さで、これほどのダメージを与えてくるところが凄い。
日下部さんは自称17歳で、この若さでここまで堕ちる、いや到達してるのは、一体今までどんな人生を歩んできたんだろうと色々妄想してしまいました。情緒不安定で、心を病んでいるようにも見えるけれど、そんな自分を悟りの境地でただ眺めているようにも見えます。社会で生きるには切り捨てなければ生活が回らなくなる瞬間瞬間の感情を、全部拾って生きている。日下部さんみたいに、いちいち感じていたら、そりゃこんな破滅的な生き方にもなるだろうなと思いました。でも日下部さんは、だからこそ生きてるって感じがする。その辺がエロく感じるのかもしれない。主人公の男は生きているけれど、死んでるみたい。彼は日下部さんを拒まず、受け入れて、でも離れていった時はホッとして、それでも諦めきれなくて・・・。感情を切り捨てて、死んだように生きていくのはもう嫌だと、あがいているようにも見えました。
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作者買いです




2025年10月10日キッカ先生のオリジナル作品を読むのは3作目ですが、これは当たりだった~!陰キャシナリオライター×陽キャ芸能人。
凪良ゆう先生の「美しい彼」を読んでからというもの、キモい攻めが出てくるとワクワクしてしまうようになりました。キモい攻めが何故キモいかと言えば、受けへの愛が重すぎるが故、愛情表現がキモい!敢えて言うなら変質者の域!このお話の亮も立派なキモい攻めでした。心の声がうるさいのなんのって。うるさかったけど、めっちゃ笑いました。自己卑下が過ぎて受けを不安にさせるのは、キモい攻めあるある。お互いへの思いは同じくらいの熱量をもっているのに、方向性が正反対だから噛み合わないもどかしさ。でもHの時はスッゴク盛り上がる。良きかな、良きかな。
ちなみに私の本命はキモい攻めではありません。キモい攻めと恋に落ちる受けが、毎回私のドストライクなんです~。今回の芳也も最高だった・・・。普段はしっかりしてて男らしいのに、悩んでる内容が乙女だったりするところにキュンときました。キモい攻めの相手って、大抵プライドが高い美人だったりするのですが(それがまたキモい攻めにピッタリはまるんですが)、芳也はそんなにプライドが高くなくて、素直に気持ちを口に出すところが新鮮でした。Hの最中も素直で、無自覚に出てしまう言葉が攻めを煽り立てて理性を吹き飛ばし、結果受けが更に乱れてエロくなるのも良かったぁ。キッカ先生の描かれる受けが感じてる顔ってトッロトロで、すっごくエロ可愛いから大好き。
何気に2人は小学校から中学まで同じクラスの幼馴染だったりもして、三度の飯より幼馴染設定が大好物な私としては、それがキモい攻めカップルで読めるなんて夢のようでした。最後に5ページくらいの描き下ろしが収録されていましたが、亮のイケメン疑惑が払拭されて、ちょっと嬉しかったです。キモオタ設定でも、ちゃんとすればイケメンだったっていうオチが多いので、たまにはこういうのがあってもいいと思います。 -
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2025年10月10日キッカ先生の絵が好きです。「ワケあり彼氏と猫かぶり彼女」を読んで人体を綺麗に描かれる作家さんだなと思い、この画力でBLの絡みシーンを読みたくなり、とりあえずこちらを購読。ストーリーとしてはよくある感じでしたが、主人公の射場(受け)の視点で話が進むせいか、射場の心情をかなり丁寧に描写していて、読んでいておもしろかったです。攻めの京野は何でもそつなくこなすけれど、どこか幼稚な部分が残る男。そんな攻めをしっかり受け止めて包み込む器の大きさを射場には感じました。このお話、射場の魅力だけで成り立っていると言えなくもないような・・・。悪ぶっているけれど人懐っこいし、面倒見がよくて情け深いし義理堅い。ツンツンしてるくせに、ジワジワ絆されていくチョロさ。快楽に弱くて、Hしてる時の泣き顔が最高でした。そして中世的なビジュアルもツボでした。あと、京野に弱みを握られて脅されていた時は、振り回されつつも、割と肝が据わっていて、的確に状況判断しようと思考を巡らすのを見ると、ただのお人好しって感じでもない。とはいえ、ヤクザの下っ端にしといたら、早々に捨て駒として使われそうなキャラなので、京野の馴染みになれて良かったよ、ほんと。
すっごく盛り上がったりするようなお話ではなかったけれど、受けの魅力がとことん伝わってくるので、「攻めが惹かれる気持ち分かるな~」ってなって共感しやすかったです。修正が甘めなのも嬉しかったです。海王社さんは修正が良心的なことが多い気がするのでありがたいです。
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2025年10月6日不破万作という名前だけは聞いたことがあったけれど、豊臣秀次の小姓だった人なんですね。大竹先生の作品をあれこれ作者買いする内に、「小姓」というワードに反応するようになってきました(笑)今までは、ただの雑用係くらいにしか思っていなかったので、歴史ものを読む際の新しい視点を得られて嬉しいです。
このお話も、秀次と万作は主従関係であり、恋愛関係でもあり、その独特で複雑な心情が、短い中に分かりやすく描かれていて大変興味深かったです。20ページくらいで短めですが、100ポイントで読めるならお得だと思います。
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2025年10月6日少し古い感じの絵柄でしたが、とても上品な美しさで、男女ともに何とも言えない色気があって引き込まれます。そしてその正反対に位置するような品が無く荒々しい武骨な男もいて、しっかり描き分けがなされており、分かりやすいです。話自体はフィクションですが、作者様の膨大な知識に裏打ちされ厚みのある物語に仕上がっており、歴史が苦手で避けて通ってきた私でも思わず没入して読むくらい絵もストーリーも素晴らしかったです。
「青蓮華」は平経正のお話で、琵琶の師匠と恋に落ちるお話。「源平紅雪綺譚」は源義経と平敦盛が恋に落ちるお話です。どちらもハピエンとは言い難いけれど、そこに歴史ものの良さがあるような気がしました。読後余韻に浸れる、もの悲しいけれど素敵なお話でした。「遮那王宵月記」は源義経が奥州に行く決意をするまでの成長記みたいなお話。義経の魅力がよく伝わってきて、こんな才気走った弟がいたら、兄としては脅威以外の何物でもないだろうなと思いました。「紅顔受難」は平敦盛の首をとった熊谷直実視点で描かれたコメディです。あと、源氏と平氏のお話とは別に中国の昔話のような短編が最後に収録されています。骨董品店の店主が妖しい色気を放っていて素敵でした。
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2025年10月6日特攻隊を題材にしたお話は、読後必ずやるせなさでいっぱいになります。出撃する前の晩まで数学の問題を解いていた男の子の話は、切なかったなぁ。きっと実話なんだろうな。「しのぶれど」のあとがきに何故かこの作品へのコメントがあり、作者様は特攻隊の取材をライフワークにされているとありました。だからこんなに短いお話の中に、大事なことをギュッと詰め込めたんだなと思いました。現代では信じられないような思考回路で、当たり前のように感じて考えている様子を見ていると、時代背景や教育が違うというだけでこれほどの差になることが本当に怖いなと思います。私たちは、自分で感じて考えているという認識は捨てなければいけないのかもしれません。「この思考は本当に私なのか?」常に疑っておくのも大切だなと思いました。 -
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2025年10月6日「しのぶれど」と「貴様と俺」を先に読んで、こちらを購読。「しのぶれど」の翌年くらいの話になると思うのですが、最初読んだ時は余りの落差に呆然としました。作者様が「しのぶれど」のあとがきで、別の物語として読んでもらっても構わないと書いていたので、私はそうすることにしました。だって、「しのぶれど」の高橋が桐島にこの状況でこんなことするなんて考えられないんです~。でも、「白の無言」を単品で読むなら、一つの悲しい恋物語としてまとまっていて、正直「この攻め、肝心な時に何やってんだ・・・」って呆れましたが、これはこれで良かったです。
「白の無言」「古痕」を読んで気分は暗く沈んでいましたが、「青蝉」「患者H」を読んであっという間に上昇し、お釣りがくるくらいでした。この作品集の美味しいところは全部持って行った感がある森先生×大樹君カップル。森先生、現実にいたら完全に犯罪者ですが、漫画だと何故か許せてしまうから不思議です。この悪びれなさが良いですね。成長した大樹君にすぐに気付いたところも、変態ここに極まれり、もとい、愛の深さが伺えて良いですね。しかし何より良かったのは、大樹君!君、本当に可愛いね!質の悪い痴漢に遭ったのに、その反応。どこのエロ漫画だって感じですが、絶妙なユーモアを効かせて、いかがわしさはスパイス程度に、可愛いお話に仕上がっていました。ショタ好きな私としては、森先生にはその道を突き進んで欲しいけれど、その結果、大樹君がオジサンになった時に振られちゃわないか心配です。
最後に収録されていた「紅蕾」は源義経と平敦盛のお話でしたが、このお話を気に入った方がいたら、ぜひゴマブックスさんから出ている「源平紅雪綺譚」で「青蓮華(平経正の話)」「遮那王宵月記(義経の幼少期の話)」「紅顔受難(おまけのコメディ)」と併せて読まれることをお勧めします。絵柄は少し古い感じになりますが、とても読み応えがあります。 -
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2025年10月3日「大正艶浪漫」「1ポンドの純情」がとても良かったのでこちらも購入。今回は全く雰囲気が変わって、ちょっとだけファンタジーが入っていました。先に読んだ2作品があまりにも読みやすかったので、このお話の読みにくさに驚きました。エルマがロボットみたいに味気なくて、今時のAIの方がエルマよりマシな会話ができるのでは?と思うくらいでした。自分の世界だけで完結していて、どうにもエルマだけが浮いている。生い立ち故なので仕方ないのですが、仕事の書類とか家電の取説読んでるみたいで、読み続けることが辛かったです。何度も挫折しかけながらも何とか最後まで読んでいくと、ラスト近くになってエルマも少し人間らしくなり、自分の人生を生きようという意思が感じられ、味気なさは消えました。人と関わることで人間らしさを取り戻せて良かった。
あと少し気になったのは、誤字が多かったことかな。でも作者様が伝えたいことは何となく伝わってきたし、総じて満足です。
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2025年10月3日「大正艶浪漫」が良かったので作者様の他の作品も読みたくて購読。こちらもとても読みやすく、あっという間読めました。あまりにも読みやすいので何故なんだろうと考えたのですが、たぶん、話の筋がシンプルな上に、必要な言葉だけで無駄なく構成された文章だからなのかなと思いました。心情描写も分かりやすいし、辞書を引くほど難しい単語も使われていないし、読むことに不慣れな人でも気楽に楽しめる作品だと思います。人によっては、ありきたりで先が読めてしまってつまらないと感じるかもしれませんが、安心して読める王道モノとしては十分満足できる内容でした。
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2025年9月30日キッサン先生の短編集①に収録されている「矢継ぎ早のリリー」は吸血鬼のお話でしたが、こちらでは遺言執行の別の案件のお話を読むことができます。エピソードは遺言ごとに全然雰囲気が違って千差万別。こんなに多様なケースが次から次へと出て来ても、一本筋が通っていて統一感があるのは、根底に流れるものが「愛」だからだったのだとラストを読んで思いました。短編の時には描かれなかった、リリーたちが何故この仕事をしているのかについてにも触れられており、色々思うところがありました。2巻で完結していますが、もっともっと色んなエピソードを読みたかったです。
世の中には「気付いたら死んでた」っていう人も多いと思うので、死んだ後に残せる遺言って便利だなと思いましたが、理想は心残りを作らないように生きることなので、できればリリーたちの世話にはなりたくないかな~。
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2025年9月30日キッサン先生2冊目の短編集。十編の短編に加え、電子版には描き下ろしでもう一編収録されており202ページ。500円とは思えないボリューム満点の一冊でした。これだけ数があっても全部完成度が高くてハズレが無いのもスゴイです。短編って説明不足で消化不良になることが多いけれど、そういうのが全くなくて読後もスッキリ爽快大満足。意図的に謎のままの部分はあっても、それは作品の一つの魅力として成立しており、モヤモヤさせられることがありませんでした。一番印象に残ったのは「四年目」でした。結局あの女性はどういう行動をとったんだろう?目的は達成されたようですが、血にまみれた簪が落ちていたのを見て、色々想像が膨らみました。
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2025年9月30日キッサン先生初の短編集。4作品に加えて、電子版には描き下ろしが収録されています。2冊目の短編集よりも一つ一つのお話が長めです。多種多様な世界観で、似たような話が見当たらなくて、どれも本当に面白かったです。ラストも様々、読後の余韻がそれぞれ違うので、読んでいて飽きません。どれも良かったけれど、私は「鞠めづるヒトビト」が好きでした。蹴鞠に勝ち負けが無いなんて知らなかったし、なんだかとても日本人らしいスポーツだなと感じました。あとがきで各作品に対するコメントが添えられており、そちらも興味深かったです。
「千歳ヲチコチ」で作者様のファンになり、こちらも購入しましたが、長編をあれだけ完璧に仕上げられる力量を持った方が短編を描くとこうなるのか~と思いました。短編にするとその切れ味がいっそう際立ちます。素晴らしい作品をありがとうございました。
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めっちゃくちゃ面白かった~!!




2025年9月30日試し読みで興味がわいて購入したのですが、ここまでハマるとは思わなかったです。楽しく笑っている間に伏線が張り巡らされていたことに全然気付かなかったので、ラストにかけての怒涛の展開に息をするのも忘れる程、夢中になって読んでしまいました。
平安時代の生活をそのまま現代語訳したような感じで、歴史のことに疎い私には、平安時代の生活文化を現代の感覚でイメージできて凄く勉強になりました。現代人のように話すのでニュアンスを理解しやすい上、ちゃんと視点は平安人なので、目の付け所の違いにハッとさせられて新鮮でした。現代の強い刺激に慣れてしまった私にとって、昔の人達の、僅かな変化に心を寄せて愛でる姿勢は、とても魅力的に見えます。あと、これは作者様の技量の成せる業なのかもしれませんが、何気ないふとした瞬間に、そこはかとない色気が漂っているんですよね。こういうエロチシズムの表現って素敵だなぁと思いました。特に印象的だったのは、ラスト近く、恐らく眠れないまま朝を迎えた亨が、寝巻姿のまま外を窺い、朝の光の中佇む姿でした。彼らしい穢れない純粋さの中に男の色気を感じました。それまではDKみたいに子供っぽく見えていたけれど、そこまでの過程でしっかり大人になる階段を一段ずつ昇ってきていたことに気付いて、「今までのあれやこれやは、ここに繋がってくるのか~!」と作者様にしてやられた感が半端なかったです。
登場人物が端役に至るまで全員存在感があり、しっかり物語の一部として役を担っているところも素晴らしかったです。どのキャラも愛おしくて、どこか身近にいそうな感じがするのも良いです。それに、綺麗で分かりやすく見やすい絵柄で、人物や表情の描き分けもしっかりなされており、とっても読みやすかったです。読み返す度に、キッサン先生の才能に圧倒されます。こんな出会いがあるから漫画読むのを止められないんですよね~。あ~、幸せ。
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特別編読めて嬉しい!




2025年9月27日本編が綺麗なフィナーレだったので、こんな風に特別編を読めるとは思いませんでした。ウォールバーグ校長の孫が教育係の男と共にイーストン魔法学校を見学に来るお話。マッシュと愉快な仲間たちは2年生になっていて、相変わらず個性的でマイペースに学校生活を営んでいる模様。出会う人みんなの気持ちを軽くして、前に進む勇気をくれるマッシュはカッコいいなと思いました。
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アート作品のよう!




2025年9月26日独特な美しい絵柄に惹かれて購入しました。他の方のレビューを読むと、かなりアニメに忠実にコミカライズされているようで、蜷川先生のこの作品に対する思いが伝わってきます。私はアニメは見ていないのですが、まるでアニメを見ているかような動きを感じさせる臨場感あふれる絵と展開で、400ページを超えるボリュームでも、あっという間に読めました。
話の筋はあえてはっきりさせない方向で描いているのか、私が察しきれていないのか、ちょっと分からない部分が多いけれど、薬売りがモノノ怪を斬ることで、そこに残った無念を救い上げ、昇華していくお話だという事はわかりました。
あと、薬売りの男が妖しい色気を纏うイケメンで、刀を振るう時は別次元のイケメンに変身したりして、まぁとにかくカッコいいんです。彼が何なのか明らかにはされませんでしたが、他のシリーズ作品読むと分かるのかな? -
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2025年9月24日他の短編集と比べると、吹き出すくらい笑ったり、内容が分かりやすかったり、全体的に読みやすかったです。かといって薄っぺらい話という訳ではなく、読後は心に何かが残るお話ばかりです。
「センチメンタルを振り切る速度」これを初めて読んだ時は、青春の後悔がサラッと短くまとめられた、まぁよくある感じのお話なのに、何かが引っかかるというか、「何でみんな歩かないのかな?歩くという概念が無い世界のお話ってことか、でも何の意味が?」と喉に小骨が刺さったような読後感でした。しばらくモヤモヤしていて、ようやくタイトルに意識が行って、「あ、そういうことか~」と笑いました。歩いているのを走らせるだけで、センチメンタルが吹き飛ぶなんて誰が想像しただろう。シンプルなだけにツボりました。
個人的に一番面白かったのは「どつきどつかれて生きるのさ」でした。話の筋はよくある感じなのに、ボケとツッコミに特殊な設定を加えて日常の中に紛れ込ませるだけで、こんなに笑えるものなのかと心底驚きました。「センチメンタル~」と似てるのですが、こちらの方が完璧なまでに特殊設定が現実世界に馴染んでいて違和感がないです。「センチメンタル~」は違和感が大事な要素だと思うので、それはそれで完璧なんですけども・・・。それにしても、ここまで違和感なく読めるのは、大阪弁だからというのも大きいでしょう。大阪の人達って、呼吸するようにボケてつっこんでいますよね。こういう会話が日常的に繰り広げられていたら毎日楽しいだろうな~。
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2025年9月24日コメディ要素はほとんどないにもかかわらず、皮肉が凄すぎて笑いを誘う世界設定。セリフやモノローグなど読むところが多いのに隅々まで必死になって読んでいました。知らない単語や作者様の造語が沢山出てきて、国語能力の低い私としては、日本語として理解するだけでも大変でした。うめざわ先生の作品を読んでいると、自分とはかけ離れた話であっても、普段の自分がしていることって結局こういうことだよな・・・って自分自身を別角度から見る機会を得られます。今回収録されているデストピアたちは恐ろしいほど隅々まで辻褄が合っているので、頭ではありえない世界だと分かっていても、この狂った世界に自分を投影できるのかもしれません。一番印象に残った話は「もう人間」でした。主人公の水迫さんが最終的に選んだ道は、すごくシンプルに大事なことを教えてくれました。どちらも選べる状況で、自分の望む方を選ぶということ。それは、自分を生きる事に他ならないし、その身体に宿った魂がそれを望んでいるんじゃないかなと思います。どちらを選んでも地獄が待っているような選択を迫られる時、いっそ選択肢などなくなれば、少なくとも迷う苦しみからは解放されるのに、って思う気持ちもよく分かります。他のデストピアにも通じると思うのですが、国とか社会とかの大きな力に支配されていれば、流されているだけでよいから楽ではある。私自身も悩み過ぎて性根尽き果てるような時、支配される方に魅力を感じることは多いです。でもその状態では生きている実感が得られないのも人間なんだろうなと思います。どんなに楽でも生きている実感を失ってしまっては本末転倒です。ラストで有藤さんがとった行動は衝撃でしたが、それが水迫さんが提示したパラドクスを考え抜いた先に導き出された答えだとするなら、ハッピーエンドに思えました。
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2025年9月24日「一匹と九十九匹」よりも人間に対する愛を感じて、どのお話を読んだ後も、読む前より世界が優しく感じられました。支離滅裂なようで筋が通っている気がするのですが、どんな筋かは理解できていません(笑)とにかく、人間というどうしようもない生き物に対する大きな愛が詰まっているように感じました。
うめざわ先生の短編を読む時は、いつも傍観者のような、読んでいる自分も含めて俯瞰しているような感覚で読むことになるのですが、「唯一者たち」では初めて登場人物達の視点で読むことができました。自分の努力ではどうにもできないことを自分の努力でどうにかしようとあがき、結局変われない自分に絶望して、自分は他人に迷惑をかけるだけで生きている価値が無いから死のうと思うんだけど、怖くて死ぬこともできない・・・、主人公のような性癖を持っている人に限らず、こういうことって割とあるのではないかと思います。自分に生まれたら自分しか生きられないし、それは誰にとっても自分ではどうしようもないこと。他の作品と比べたら感情移入して読めましたが、最後にはやはり登場人物達の視点から解放されて、ただありのままを眺めるだけの私に戻っていました。本当に、うめざわ先生の作品って不思議だけどおもしろいなと思います。
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2025年9月24日「一匹と九十九匹と」に収録されていた「オーバー ドーズ」を読んで、ピンキーさんに惚れました。こちらで続きが読めるようだったので購入しました。プロローグ+全五話という構成で、ピンキーさんと女たちのエピソードを堪能できます。
読みながら何度「惚れてまうやろー!」と心中で叫んだことか。とにもかくにもピンキーさんが男前!堅気じゃないから仕事では下手な情けはかけないけれど、出会った女達には結局情けをかけてしまう中途半端な自分を笑うピンキーさんに、腰が砕けそうでした。登場する女性は各話で異なりますが、みんなイイ女ばかりで、恋とかじゃなくて人として惚れたから、ピンキーさんは彼女たちを助けたんだろうなと思いました。また助け方も粋なんだな~、これが。
ピンキーさんが小人症という設定がすごく効いていて、舐められたら仕事にならない裏の世界をこの身体で生き抜いてきたということ。チーフと同じ画面に映っても、圧倒的な存在感で、むしろピンキーさんの方が大きく感じられるということ。「そういえばピンキーさんって小人症なんだった」と気付く度に、彼が内に秘める底知れなさを実感します。こういうのを漫画で表現できる作者様の才能も底が知れませんが・・・。
今は「ダーウィン事変」の連載でお忙しいと思うので難しいと思いますが、いつかピンキーさんの話の続きを描いて下さったら嬉しいです。
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知らぬ間に、でも確実に溜まっていく何か




2025年9月24日1巻は短編が5篇、2巻は丸っと1冊一つのお話が収録されていました。「オーバー ドーズ」は「ピンキーは2度ベルを鳴らす」にも収録されています。絵が上手くて読みやすいです。購入のきっかけも、印象的な表紙の絵でした。青年漫画によくあるエロやグロはしっかりあり、特に2巻は描写がキツイので苦手な方にはお勧めしません。
どのお話も、今までギリギリで均衡を保っていたところに、何かのきっかけでバランスが崩れて崩壊していく様子が描かれていました。一旦バランスを失うと、日常の全てが破滅を助長するというか、行くところまで行かないと止まれない。決壊したダムの様に、もう元には戻れない。登場人物達に感情移入することが難しいのに、画面から目が離せなかったです。成り行きを、ただただ何も判断せず、傍から眺めているような感覚。ラストも、それが希望なのか絶望なのかわからなくて、やはり眺めているだけな私。だからなのか、読後は精神的に疲れることもなく、むしろ心が凪いでいました。何年後かに読み返したら、また違う見え方をするかもしれない。万人にお勧めできないけれど、私は読んで良かったと思います。
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2025年9月20日ファンタジウムがとんでもなく良かったので、こちらも購読。ファンタジウムの良君もそうだったけれど、主人公たち無鉄砲過ぎやしませんか(笑)「ヤバいから!やめときなよー!」って心中叫びつつ、どんな窮地が待ち受けているのか期待を胸にドキドキハラハラしながら夢中で読みました。サスペンス要素入ると尚更、呼吸すら忘れるくらい没入しちゃいます。猟奇殺人が話の軸になって進むので、死体は沢山出てきますが、絵が綺麗なのでグロさはないです。事件の方は割とあっけなく解決しちゃった感じでしたが、事件を通じて交わる人間たちの言葉や心のやりとりがすっごく面白かったです。特にかなやと柘植の心が少しずつ近づいて行って、お互い無くてはならない存在にまでなる過程が、とても分かりやすく丁寧に説得力を持って描写されていて萌えました。
柘植の能力である「手を握るとその人の視界が見える」というもの。詳しい説明がされていなかったので、どれ位過去まで見えるのか分かりませんでしたが、見えてしまうと分かった気になってしまうところが危ういなと感じました。思い込みで捜査を進めて失敗するんじゃないかとヒヤヒヤしましたが、私の杞憂に終わって良かったです。
このお話、ドラマの相棒のようにいくらでも続いていきそうな題材だと思うので、いつか続編読めたら嬉しいです。かなやと柘植のバディをいつまでも見ていたいです! -
これは名作だと思う!




2025年9月19日何気なく1巻を試し読みして、一瞬でハマり込んでそのまま全巻読破。主人公の良君の器のデカさが半端なくて、かなり酷いいじめにあったり、金の亡者みたいな大人に騙されたり利用されたり、ありとあらゆる理不尽を経験しても、悩み苦しむ一方で、その状況を俯瞰して眺める冷静さが常にある。まぁそのせいなのかはわからないけれど、平気で危険を冒したりするので、めちゃんこドキドキハラハラさせられましたが、本当に魅力的な主人公でした。
私はこの作品を読むまで、読み書き障害についての知識が無く、この障害があると社会生活を営むのにどれほどの困難があるのか全く知りませんでした。特に日本で生まれ育つと、読み書きできることが当たり前という認識で生きているので、私も知らぬ間に誰かを傷付けていたかもしれないと思い、反省しました。
いろいろ勉強になり、考えさせられることが山盛りでしたが、それ以上に心に響いたのは、良君が投げかける問いでした。どれも本質をついていて、物事の捉え方を見直さざるを得なかったです。当たり前のように思っていることって、本当にそうなの?そんなことを自分にいちいち問いかけていたら日常が回っていかないから、違和感に気付かないふりして毎日生きているけれど、時々この作品を読んで、立ち止まって改めて日常を見つめ直すようにしたいと思いました。
良君以外の登場人物たちも揃って魅力のある人ばかりで、みんな一生懸命生きているというのが伝わってきて、作者様の描写力の高さがうかがえます。私自身はマジックに興味を持ったことはないのですが、好きな人でも満足できそうなくらい専門的な話もでてきますし、私みたいな門外漢もストーリーの方でグングン引き込まれて読んでいるうちに、知らぬ間に魅力的なマジックの世界を垣間見させてもらえます。続編が出たら絶対読みます。素晴らしい物語をありがとうございました。
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作者買いです




2025年8月16日マミタ先生の作品は5作品目ですが、遂に理想の女装オジ受けに出会ってしまって大興奮!BL読み始めて女装する男性の色気に新しい扉を開かれ、いろいろ探して読んできました。最初は女性に見える女装の可愛さに萌えていましたが、ズブズブと深みにハマっていくうちにゴツイ身体で似合わない女装をする姿にときめくようになりました。このお話の真鍋は似合ってないのはもちろんなのですが、似合わせようと、女性に近づけようとしていないところが魅力的に見えました。女装バーでのバイト中も、客からはいじられて人気も微妙で良いことは無いはずなのに、あんな笑顔で堂々と接客できるのは凄いと思いました。
昼間の仕事では勤続年数も長いのにケアレスミスを連発して、仕事ができない男の典型みたいな真鍋。見た目も歳より老けて見えるような締まりのないオッサン顔なので、イライラした客の格好の餌食になったり、部下からダメ出しされたり、日々ストレスをためています。でも、仕事ができない鈍臭い自分をよく分かっていて、行き場の無い鬱憤を他人にぶつけることなく、秘密の趣味に注いでいる。女装している時間はもとより、無心で女装の服を作っている時も、真鍋にとっては自分を取り戻す大事な時間。日々すり減っていく何かを放置していたら、そのうち自分が自分じゃなくなって生ける屍になってしまう。そうなる前に手を打てた真鍋はすごい。メイクしないで女装するのも、化粧が下手で似合わないというのとは別に彼なりの想いがあるのではと思いました。
攻めの青天目は28歳で容姿も良くて仕事もできて真鍋の正反対みたいな人だけど、彼に無いものを真鍋は沢山持っていて、女装する真鍋を初めて見た時から猛烈に惹かれているのも、ただの性癖というだけじゃ無さそうです。硬い鎧を身に纏い、自分を守ってきた青天目が、職場やプライベートで真鍋と接する内に少しずつ変わっていく。また真鍋の方も何も隠さず一緒に居られる人ができて足場が固まったような安定感を手に入れた感じがしました。これからも2人で良い影響を与え合って幸せに暮らしてほしいなと思いました。 -
愛しさしかない番外編




2025年8月14日小冊子や特典ペーパーなど9つが収録されています。本来私には読めないはずのものが、このように電子で配信されて大変ありがたいです。
マミタ先生の作品は全部好きですが、メタラーさんは別枠で、私にとってはBL本というより壮志さんを愛でる本と化しています。壮志さんの出す音が可愛くて、特に喋る時の「ぽそぽそ」っていうのが見る度にギュンギュンきます。エッチなことをしてキャパを越えると気絶するとか、もう何なの、壮志さんて人間じゃなくて妖精なの?エチとかなくてもこれほど満たされる番外編も珍しいなと思いました。2人が本当に幸せそうで、それを眺められるだけで大満足です。続編が出たら嬉しいな~。 -
めちゃくちゃ良かった!




2025年8月13日ものすごく綿密に作り込まれた世界観で、深く厚みのあるストーリー、展開も波乱続きでドキドキワクワク、繊細で美しい絵柄は眺めているだけでファンタジーの世界に誘ってくれます。物語の後半に入ってもドンドン話が拡がっていくので、正直なところ読んでいる途中は「これ、ほんとに5巻完結?打ち切りとかじゃないよね?」と不安がよぎりました。しかしそれも杞憂に終わり、足早ではありましたが、きちんと伏線は回収されて読者が置いて行かれることもなく、納得の堂々5巻完結。ジャンプ系の少年漫画の定石のラストではあったけれど、主人公が最後に気付いたことは人間の本質だなと思いました。いやほんと、濃いお話だった、10巻くらい読んだ気がする。描き切れなかった設定の詳細は、余白のページに書いて下さっていて、それがまた滅茶苦茶ちっさい字でミッチリ埋め尽くすように書かれていたので、作者様の作品に対する熱量が伝わってきました。拡大して必死になって読んだけれど、あまりに小さすぎて解読できない字があって悔しいです(笑)悔しくなるくらいこの物語のことを少しでも知りたいと思ってしまう自分がいます。こんな名作に出会えるなんて、漫画読んでて良かった~って思いました。レビュー数が少なくて歯痒いです。もっともっと多くの人に読んで欲しいし、作者様にはこれからもたくさん作品を生み出してもらいたいです。応援しています!
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設定が素敵




2025年8月11日絵が綺麗だな~と思って購入。死んだ人間が悪魔から心臓を借りて、返すまでの15年間延命できる。悪魔の方は人間に心臓を貸している間、心臓を通してその感情を体験できる。っていう設定が、他にはない感じで凄く良かったです。心臓を返してもらわなければ悪魔もタダでは済まないので、情が移っても返してもらう悪魔もいれば、返してもらわない選択をする悪魔もいて、15年間の体験で悪魔の中に芽生え育まれたものを想像すると、切なさで胸が痛くなりました。恋愛というよりは、もっと大きな愛の物語でした。こういう終わり方もアリだとは思うけれど、その後の幸せに暮らす二人が見たかったなぁ。2巻という短さながら、読み応えのあるファンタジーでした。
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深夜番組みたいなテンションで読むと楽しい




2025年8月11日自分のお一人様生活の参考にと思って読み始めました。300歳代の美魔女、御影が主人公。ダメンズにしか惹かれないというか、尽くしすぎてダメンズ化してしまうというか、とにかく昔から恋人と長続きしない。もう恋なんてしないで独り身を満喫しちゃおう!ってことで、何事も一人で楽しむ術を模索するお話。一生懸命工夫してソロ活を楽しもうとする一方で、虚しさや寂しさも感じていて、そういう揺らぎの中で、過去に縁があった男が生まれ変わって登場したり、恋をして迷ったり・・・。人間じゃないけど人間くさい、割り切れない思いを抱えながら奮闘する御影が、すごく好きだなと思いました。ラストも御影らしい選択で、良かったなぁと思いました。私は御影の師匠の腐魔女さんのように、とことん好きなことに没頭して生きていけたらいいなと思いました(笑)
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表紙に惹かれて購入




2025年8月10日単話も単行本も表紙の山下君の表情がえっろ~い!試し読みをしたら中の絵はちょっと違っていたけれど、主人公の香子の心の声が面白いのと、勢いのある話運びに引きずられて最後まで読んでしまいました。香子の好きなことに対するブレなさがカッコ良くて、これくらい情熱を注げる何かがあるのって羨ましいなと思いました。
TLというよりはコメディかな?ってくらい笑いの方に振り切っていて、エチシーンは毎回サクッと済んでしまうけれど、それが気にならなかったのは、割と最後の方まで山下君と香子さんの関係が不安定だったからかもしれない。どうなっちゃうのかな~ってドキドキしてるうちに終わっていました。山下君、酔うとエロくなるだけで、香子に恋してるのかどうかが、いまいち彼の言動や表情からは読めなかったんですよね~。
「TL読みたーい!」って時には向かないかもしれないけれど、ありきたりな話に飽き気味の方にはお勧めです。 -
作者買いです




2025年8月9日「召喚獣士の学校」を読んで作者様の他の作品も読みたくなり購入。初めてのお話、初めての本とあとがきにあり、初期作品が読めて嬉しいなと思いました。秦先生独特の、どこか緊張感が無い感じの絵柄やストーリーが大好きなのですが、このお話はそんなユルい雰囲気で、緊張感バリバリのシリアスな展開を見せていて面白かったです。最初は話の筋が見えなくて混乱しましたが、読んでいくうちに彼らの背景などが明らかになっていって、その都度それぞれの心情も丁寧に描写されて、最後の方で全てが繋がると、とても温かい気持ちになる素晴らしいお話でした。親子愛の話で終わると思いきや、意外にもラブ要素まで加味されて驚きました。2巻はラブが芽生えた2人のその後が読めます。欲を言えばルディの母親の生前のエピソードをもっと読みたかったな~。
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作者買いです




2025年8月9日「METEO」を読んでから、こちらを購読したのですが、「METEO」で張良が登場していてザックリ予習できていたお陰で、チンプンカンプンで話の展開に置いて行かれることなく読めました。中国史の知識などほぼ無いに等しい私としては、張良という人物を通して史実の流れを知れたので、「METEO」の理解が深まった気がします。4コマなので、リズミカルにオチを挟みながら進んでいくのも読みやすくて良かったです。張良の人生が一段落したところで終わっていて、生涯を描いた訳ではないのですが、世界史大嫌いだった私でも楽しく学べる素晴らしい作品だと思います。「METEO」が気に入った方は合わせて読まれると良いと思います。
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作者買いです




2025年8月9日「召喚獣士の学校」を読んでファンになった作者様。絵柄が大好きなので、全然違う世界観の作品だったけど購読してみました。8巻まで読みましたが、なかなか興味深いお話でした。体感型のゲームの世界と現実を行ったり来たりするので、ちっとも話が進まない感じがしますが、パソコンのゲームをしたことがないのでゲームの設定の理解にやや手こずり、個人的にはこれくらいのテンポで行きつ戻りつしてくれるのは有難かったです。更に、学生時代、世界史は毎回赤点だった私は、中国史なんて項羽と劉邦という単語しか記憶になくて焦りましたが、主人公のタツキ君が私以上に何も知らなかったお陰で丁寧な解説が入り、彼と共に学びながら読んでいけたので、そこも有難かったです。
基本史実に基づいてゲームが創られているのですが、プレイヤーの行動如何でその先が変わってくるという設定なので、中国史に詳しい方でも、これからどうなるのか予測できないのでドキドキが味わえるのではないでしょうか。「召喚獣士の学校」よりは地味な感じのお話だけれど、特別中国史が好きでもない私が読んでも面白い作品でした。こちらの続きもどんどん描いて下さると嬉しいな。
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こ、これは!!




2025年8月9日表紙の絵とタイトルから自分好みのファンタジー臭がプンプンして、試し読みもせずにポチりましたが、大当たりでした!まずこの絵が大好き。サッパリしてるけど安定した絵柄で超読みやすい。お話の雰囲気にもピッタリです。ストーリーに関しては、私の好きが大渋滞してて、心中で歓喜の雄叫びをあげました。主人公コーラの性格や育った背景も良いし、キリアンのコーラに対する執着心が重くて最高。コーラの担任のライナス先生の設定も面白いし、脇役達も皆キャラが立っていて良い仕事をしてくれてます。舞台になる学校なんてワクワクしかないです。淡々と穏やかな空気感の中で、コーラたちの故郷の謎や、その他様々な不安定要素が絡み合って、めちゃくちゃ面白い展開になっています。激しいバトルが繰り広げられる展開の早いファンタジーより、じっくり、でもしっかり確実に物語が進んでいく手応えのあるお話が好きなので、この作品に出会えてラッキーでした。続きを読むのが楽しみです! -
作者買いです




2025年8月6日「ダーリンは絶滅危惧種」と地続きで、時間軸としては完結後のようで、その後の登場人物達がチラホラ出てきて嬉しいです。
前作以上に変態を極めた感じの登場人物達がやりたい放題暴れるので、なんかちょっと最初はついていけなくて傍観するような視点で読んでいました。しかし、それも束の間。読み進めれば無意識のうちに自分の感覚を変態へ寄せて読み始めていて、普通にめっちゃ笑っていました。みんなあまりにも当たり前のように変態だから、読んでいる私も何かが解放されるのかもしれない(笑)そんな中でも笹原先生が必死になって自分の恋心を律しているところは教師の鑑だなと思いました。教師が生徒を好きになるのは仕方ないにしても、未成年に手を出すのはダメだと思うので、笹原先生には神崎君が卒業するまでとことん葛藤して苦しみ抜いて欲しいです!
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作者買いです




2025年8月5日「墓守魔女ビアンカ」を読んで気になっていた作者様です。知らぬ間にBL作品を描かれていることに気付き、早速読んでみました。ビアンカは話の途中で終わってしまった感じだったから、とても好きなストーリーだっただけに残念に思っていました。この作品は最後まで読めて嬉しかったです。純愛で、描写はキスどまりでしたが、大成の理性が常に試されているのを見ているのは楽しくて、エチなくても満足できました。恵太と大成も大概変わっているけれど、脇役達の癖の強さは変態の域でした(笑)みんな魅力的で大好きになりました。また、BLでは珍しく女性キャラが存在感を放っていて、そういうところも良かったです。
コメディ寄りのラブコメなので、いっぱい笑いたい方にお勧めです。私は山崎先生の笑いのセンスが大好きで、読んでいる間中ずっとニヤニヤして、時々吹き出して、読後は抱えていたストレスが軽減されて気持ちが上向きになっていました。
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責任取ってくれるよな?~イジワル幼馴染の異常な愛情~ 【短編】
単行本未収録の8.5話だけ購読



2025年7月21日本編の大ファンで、何度も読み返すくらい大大大好きな作品!他の方のレビューを拝読して、本編に収録されていないお話が単話で配信されていることを知りました。いやこれ、「何で上下巻の方に入れなかったんだろう?このお話、番外編じゃなくて最終話だよね?」っていう内容だったので、「関係のない短編を入れるんなら、これ入れて下さいよ~」って、正直思いました。まぁでも、こちらで読めたので満足です。本編読んで良かったなと思った方、こちら必読ですので是非お読みください。
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作者買いです




2025年7月4日2作品収録されていて、先生独特のファンタジー設定が今回は登場せず、今まで読んできた中では一番シリアスでした。と言っても、やはりそこは山田先生で、2人に暗い過去があっても覆いかぶさってくるような重い空気は無くて、どこか力が抜けているので気楽に読めます。たぶん共依存の関係なのかなと思うのですが、全然そう見えないところが面白いです。単純に乳繰り合っているようにしか見えず、むしろ微笑ましいくらいでした。受けはもとより、攻めは話が進むほど実はやべぇ奴であることが明らかになっていきますが、これまた全然そう見えない(笑)本人たちが自分のヤバさを自覚したうえで言ってるから普通に見えるのかな?いや、違うか。お騒がせ要員として出てきた小名田君も現実にいたら絶対関わりたくない人間だけど、ちょっとめんどくさい友人くらいに見えちゃうし。きっと山田先生がお住いの世界には、悪い人なんて居ないんだろうな~。ファンタジーでもないのに、今回も山田先生の不思議ワールドに引きずり込まれて感覚が麻痺している感はあります。でもこれがやみつきになるというか、普段の自分の感性から離れて気分転換したい時にぴったりなんですよね~。
2作目はガラッと雰囲気は変わるけれど、これも共依存のお話でした。そうは見えないくらい楽しく依存しあっているように見受けられました。依存させ合うって楽しいよね!っていうのが伝わってきました(笑)私は1作目の病み深い方が好みですが、これはこれで面白かったです。特に受けの久国の心の声が、読んでいて笑えました。憎めない人ですね。 -
作者買いです




2025年7月2日めっちゃ面白かった!笑った~!も~、どうしたらこんな面白い設定の面白いストーリーを面白く展開して描けるんだろう?!なんか面白いしか言ってない(語彙力・・・)けど、ほんとに不思議な面白さがあるんですよね。ハマる人はハマると思います。
山田先生の作品では毎回受けが超絶エロ可愛いので大好きなのですが、今回の黒石は感度抜群で抜きん出てエロかった・・・。人に迷惑を掛けないように仕事をする悪の組織の支部長で、敵の魔法幼女ほのかに仕事を邪魔をされても、子供への気遣いから反撃できずにやられっぱなし。優しくてチョロくて、ちょっと触られるだけで感じちゃう黒石が、もう本当に可愛くて可愛くて!エチは少ししかないのに、いたるところでギュンギュンさせられました。
他の登場人物もみんな癖強で、それぞれ主人公にできそうなくらいキャラが立っているのに、胸焼けするどころか絶妙なハーモニーを奏でていました。緑原とほのか兄、青木と大桃、赤屋父と一色で何かが芽生えそうな気がするようなしないような。あとがきに続きを描く予定があるとありましたが、いつ出るのかな~。いつまでも待ちますので、山田先生よろしくお願いいたします。
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作者買いです




2025年7月1日「食べてもおいしくありません」がすごく面白かったので作者買いしています。先生の作品を読むのは3作目です。
表題作はファンタジーで、のほほんとしたゆる~い空気を背景に、ハンターのアキとヴァンパイアのアダムの闘い(日常?)がコメディタッチで描かれています。よくある吸血鬼ものとは一線を画す設定が面白かったです。アダムっていう名前だけで何故かエロく響いてくる色気のあるヴァンパイアでしたが、特別製の聖水の催いん効果で感度がMaxになった時のエロさは凄かった。山田先生はエチしてる時以外でも、何気ないやりとりを通して、そのキャラの可愛さや色気を見せるのがお上手だなといつも思います。あと、人狼の太郎(獣ver.)が可愛すぎて、特に聖水を舐めてビリビリしているところでは悶えました。太郎とお友達とのスピンオフが読みたいです!
私は表題作が一番好きでしたが、他にも3作品収録されていました。3つともよくある感じの設定のお話でしたが、ありきたりでも作者様独特のユーモアたっぷりな会話と展開で、唯一無二になっちゃうところが山田先生の魅力の一つだなと思いました。どの作品も面白かったです。
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ただのギャグ漫画じゃない




2025年6月27日高倉君の高校入学の日から1学期が終了するまでのお話で、最初に読んだ時は、ページをめくるたびに笑わせられて、本を自ら閉じなければ、わんこそばのように次から次へと笑いを投入されるので、息継ぎができなくて命の危機を感じました(笑)人間って限界を超えて笑うと、座位を保てず床に転がるんですね。笑い過ぎて座っていられなくなったのは初めてです。笑いのツボは人それぞれなので、全ての人が笑い転げるような内容かはわからないけれど、少なくとも私にとっては、今まで生きてて一番笑わせられた漫画です。1巻の途中までが笑いのピークで、そこからは吹き出す程度だったんですが、3巻まで読んで良かったです。高倉君の高校の校長先生。彼女のセリフには考えさせられるものがありました。この作品はただ笑えるというだけじゃなく、人と人とが関わることの本質に気付かせてくれました。人は生きているだけで、関わる人すべてに学びの機会をプレゼントしているんだなと思うと、自分の事も他人の事も、今よりずっと許し愛せるような気がします。 -
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作者買いです




2025年6月24日めっちゃ面白かったー!好きな作者様なので試し読みとかしないで購入したのですが、最初の方読んで「これはツッコミ不在で読者が置いてけぼりをくう類のお話かも?」って不安になったのですが、杞憂に終わりました。もう、ほんと、ニッケ先生って何でこんなに、どんな題材でも面白くしちゃうんだろう。すごすぎる。はぁ、好き・・・。
「生まれた時代がそもそも違うのでは?」と思えるくらい共通点が無さそうな2人が出会って恋に落ちる。何で会話が噛み合っているのか不思議なくらいなのに、「もうこれ運命じゃね?」って思えてしまう。この2人を自然にくっつけて違和感を感じさせないところが作者様の凄さだと思います。それに、いっつもニッケ先生のお話って、脇役が魅力的で、主役2人をこの上なく引き立てる良い仕事をしていますよね。今回なら柳川の姉がそう。姉と弟の会話に何度笑わせられたことか。ほんと、この姉弟は最高でした。
2人の関係はキスどまりだったけれど、初心者同士にしか出せないエロチシズムが感じられて、エチなくても十分満足できました。2人とも性的なことに積極的というか貪欲と言うか、この先が楽しみ過ぎるぅ。この2人の初エチ、どんな感じになるんだろ~?番外編でも相変わらずだったので、大学生編とか社会人編とか、是非とも続きが読みたいです!
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ぎっちぎちに詰め込まれた番外編




2025年6月22日まず目次を見て驚いて、数えたら15項目もある!す、すごい!大盤振る舞いや~。本当なら読めないはずの小冊子やペーパーなどを電子で読めるだけでもありがたいのに、なんと言葉にすればいいのかわからない。とにかく読めて嬉しい!ありがとうございます~!
そして内容の方もすっごく良かったです。本編は切なさが全面に出てましたが、こちらはニッケ先生お得意のユーモアがふんだんに盛り込まれており、もちろん甘~いイチャイチャもあり、ずっと色んな意味でニヤニヤしながら読んでいました。パベルとマウロのお話も1つ入っていて嬉しかったです。正直彼らが天寿を全うするまで見届けたいところですが、この番外編を読み返して妄想にふけって満足しようと思います。
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癒される番外編




2025年6月11日小冊子とかペーパーが6つもまとめて収録されている番外編!これを読まなくても本編読むときに不都合があるわけではないけれど、本編のファンなら絶対癒されるであろう内容が詰め込まれています。加害者と被害者という過去はどうしたって消せないけれど、それを乗り越えるだけの想いを2人は持っていると、何気ない日常を切り取りながらひしひしと感じさせてくれる素敵なお話ばかりでした。
恋人という形をとらず、いつでも離れられるようにしてあるところとか、抜け出そうともがいている辰巳を再び引きずり込もうとしてくる闇社会とか、なんだか本編読んでると、いつになったらこの2人に平穏は訪れるのだろうってやりきれない気持ちになるのですが、この番外編のお話は、そういう背景がある中でも、こんな穏やかな時間があるんだなと思えてホロリときます。また、辰巳の愛情表現が一周廻って分かりやすくなっちゃってるからか、イチャラブエロなしでもすごくキュンキュンさせられました。本編の続きが待ち遠しいですが、不穏な空気しか感じないので、こちらで甘さを補給しながら読み進めようと思います。 -
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