このレビューはネタバレを含みます▼
モノクロの漫画なのに美しく爽快な村の空の色やキラキラしたNYの街の光、人のために流す涙の美しさ、髪を乱す乾いた風の中の砂埃までありありと味わえるような表現力の高さに脱帽です。いわゆる少女漫画絵なのにそこにいる人たちがリアルに立って生きているようで、汗の匂いや体温まで伝わってくるよう。
ページをめくってすぐの、バレエのレッスンをしながら静かに涙を流す幼きオズワルドを見た瞬間こちらの涙腺もダバっと溢れてしまいました。
ストーリーも最初から最後まで、アメリカの古い映画を見ているようで、心からワクワクした。
親愛なるジーンへを先に読んでレビューしていたのにこちらは書いていなかったことに気がついて、好きなところを羅列するだけの文になってしまった。この人生で出会えてよかったと思える1冊です。