このレビューはネタバレを含みます▼
絵も兄弟それぞれのキャラもちょうどいい感じですごく好みでした。ドラマチックな何かが起こるわけでもないけど、兄の帰郷から始まって昔の事を時々振り返りながらゆるやかに成就していく恋の、空気感がすごい良くて。セリフも感情表現も大げさじゃなくて雰囲気あって良いし、一巻でまとまってるのもちょうどいい。ていうか、この作者様うまいなぁ。。。何回か読み返してみてしみじみ思った。セリフ以外の、ポツポツと思い出語りのような説明文も、その思い出の一コマ一コマの絵も言葉も、じっくり読んでしまう。波の音とかなんか風景みたいな物と絡めての雰囲気の作り上げ方もいいし。何がきっかけでこうなった、っていう小さな出来事も、ドラマチックじゃないちょっとした事がまた絶妙で感心した。電話で弟の声聞いたら、、とかね。話の筋はわかってるんだけど、そういう細々としたモノを感じたくて読み返してます。作者様の作品をもっと読んでみたいです。