プレアデスの慕情
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プレアデスの慕情

里西立樺

ストーリーもキャラも重軽バランスがいい

2023年4月5日
出だしは、裕福な実業家が慈善で子どもを引き取り、義理の父子という関係になったんだな、と読み進めましたが。
旧共産圏の国という設定を活かした諸々の事情、それによって被った傷…から、エリィがスバルを引き取った真実、「スバル」に込められた意味が分かった時、一気にストーリーの深みとシリアスみが加わりました。
表紙やタイトルからもシリアスな作品だと思ってたけど、重くなりすぎずコミカルな部分もあり、さらっと読めました。

そしてこの「エリィ」という人。
街のために偉業をなしとげたものすごい人。
なのに、家ではスバル大好き、天然ぽさもある父親。
よき父でありたい、としながらも可愛らしい面も(特にセッで)
と、キャラの抑揚に飽きなかったです。

最後に、特筆すべきは、刻み海苔の甘い修正から見える、立派な○○○でしょう。
ありがとうございます!
***205P(本編189P+描き下ろし)
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