天は赤い河のほとり
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天は赤い河のほとり

篠原千絵

謎のヒッタイト帝国、その隆盛期、興味深い

2023年4月11日
タイトルの正しい読み方を読書中初めて知りました。『天は(そらは)』と読むのですね。
以前からいつかは読もう…と思っていた作品でしたが、今回シーモア島で私の背中を押してくださった方々に感謝致します。
もぉ、物凄く面白かったです!お話が佳境に入っていく程やめられず一気読みしました。
鉄鋼の鍛錬技術について、作品としてよく比べられる『王家の紋章』。本作はその時代より少し前の時代になるようで、読書途中、歴史的背景なども興味深く、何度も地図を紐解きながら自分の中に落とし込んでいきました。
歴史や古代史など、学者の方が史実なりを調べる時、どうしても真実がわからず不明のまま空白になる期間があるそうなのですが、漫画って凄いと思います。作家さまが色々な事を調べ上げられた上での作品と思いますが、そのわからない部分を俯瞰して想像して、こんな壮大なロマン活劇を描き上げられるのですから。
読み始めは絵が少し古いかな‥とも感じましたが、お話が進むにつれ全然気にならなくなります。魅力的な登場人物たちに、時代を越えて読み継がれてほしい作品だと思いました。
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