このレビューはネタバレを含みます▼
表題作のみ全5話+描き下ろしで合計193ページ。様々な人外種族の末裔が人間と同じように暮らしているという設定で、訳ありイケメンの海里×吸血鬼の末裔・莉生のお話です。作者さんの同時発売のコミックスとはまた一味違うファンタジーBL。いつも嫌がらせしてくる海里を眷属にしようと、海里の寝込みを襲った莉生。しかし、とある理由で返り討ちに遭い、逆に海里の眷属にされてしまって…というストーリーです。あとがきで作者さんも書かれてますが、海里の俺様小学生感がすごい笑。好きな子はいじめたくなるタイプの、ある意味恋愛不器用なイケメンでした。でも普段はちょっといじめっ子なのに本当は優しいんですよ。海里のおかげで同級生とも仲良くなれたり、いざという時に守ってくれたり、莉生が海里に惹かれるのは分かるなー。格好いいのに分かりやすく嫉妬してくれるのも良かったです。でも言葉足らずというか自己完結型なので、心配して来た莉生に怒鳴ったり、莉生を心配してのことだと分かるけど、もうちょっと分かりやすく説明してあげれば良かったのに〜と悶々としてしまいました。タレ目攻め大好物なので、ビジュアルは100点満点です。ただ既述の通り、莉生が海里に惹かれていく心情変化はとても丁寧で良かったんですが、海里が莉生を好きな理由が分かりにくかったかな。最初から好意があったということですよね?自分と同じように孤独だったから惹かれた?その辺りがいまいちピンと来なかったので、もう少し海里目線のエピソードがあっても良かったかなと思いました。