僕らの食卓
」のレビュー

僕らの食卓

三田織

えちはないですが家族愛は山盛りです

ネタバレ
2023年4月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 種君がキューピット、大切だからこそ失うのが怖くて1歩を踏み込めない、手放してしまおうかとする豊にパパさんがナイスアシストでようやく幸せを掴む決心をする豊。 お互いの足りない愛情、埋まらない寂しさを補い合う、とても優しい関係です。 種君の栄養バランスの話の際、人によって「良いことはなになのか」栄養よりも愛情、笑顔でご飯が食べられる幸せ。 子育てを経験された方にはキュー、と心臓が掴まれそうになる内容ではないかと思います。 衣食住教育が足りていても愛情が足りないと意味がありません。 子育て真っ只中にいる穣も、豊の言葉に救われた事でしょう。 どのエピソードを見返しても、豊穣カップルの良いところは、日常生活の延長上に小さな幸せを見つける事ができる関係性ということです。 ビッグな山あり谷ありの恋愛!!!ではなく、人として相手の存在を求めるというか… 種君が学生になったエピソードでも、ほのぼのとした関係は何年経っても変わらないんだな、と知れて、ほっこり。 かつ、種君のほのかな恋心も垣間見えて、楽しめました。 えちを求める方には向かないかと思います(ないので)が、優しい気持ちになりたい方にはオススメです。 ぜひ読んでみて欲しいと思います。
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