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一ノ瀬ゆま

完成度が高すぎて妄想!

ネタバレ
2023年4月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 完成度が高い作品はもっともっとと想像させるものです。中巻はとてもキツイ巻でしたが、想像を膨らませるには貴重な巻でもありました。引き込まれ過ぎて苦しかったのでモヤモヤしている部分を自分の中で完結させました。以下想像と妄想です。見落としももちろんあると思います。色々な意見が見たい方だけどうぞ。→ →→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→兄の梏、組織の総師崔の共通点や出会いなどマニアックなところからの想像です。2人とも兄弟に深い劣等感をもっていたとすれば?
梏は一見父親に優遇されていたように思われるが、梏自身は果たしてそう思っていたのか?父親の祖母に似て美しい勁は、激しく歪んではいたが父親に愛された記憶も一握りだが持ち合わせている。梏は?勁と比べられれば自分にそういう価値もない。兄だからそれだけでなんとか上にたてている…。それだけといつも感じていた。
宮先生と崔が兄弟か義兄弟だったとします。
宮先生は医師になるほど優秀な兄(宮)。弟(崔)は酸素を吸っていたのでそこからの想像で、心臓か肺の病気で小さい頃から苦しんでいた。医者家系で病院を継ぐ事を望まれていたが、体が弱く無理だと思われ、腹違い、あるいは養子の兄に全ての親の愛情を奪われてしまったと感じていた。"ここで梏と崔2人に共通点ができました"
崔は幼くメンタルのコントロールもできないままにダークサイドへ落ちていく。それを宮が事件が起きてから気づき、自分の一生をかけて崔を守らなければと決心する。崔の事を心身共に守るという思いから、胸部外科の医師になり内科、精神科とも網羅し崔の経営する病院の医師に。精神科が中心な病院。その中に措置入院になった梏の父親も運ばれて来た。それも一度や二度ではない。崔は病院の関係者。カルテを見る事もできる。そこで、色々な出会いを作る事も…。ここまでが想像です。
先天的なサイコパスも間違いなくいるのでしょうが、成長過程での歪みの人格障害はほんとに切ないですね。こうして書くと梏と崔、感じていただけで愛されていると思うのです。それを2人ともどこかでは捨てきれないでいたように思います。そして、兄、梏の名前ですが、「てかせ」ではなく「つなぐ」という意味だったらと思わずにはいられませんでした。
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