このレビューはネタバレを含みます▼
少し前の出版社さん限定セールで作者さん買い。表題作2話+短編「目と目をあわせて」2話+「おばかさんの初体験」1話+表題作の描き下ろしで合計152ページ。表題作も2話しかないので、短編詰め合わせ的な作品です。初出は2014年なんですが、あまり絵の古さは感じなかったです。もちろん最近の絵の方が洗練されているのですが、以前からずっと絵が丁寧で綺麗だったんだなと再度実感できました。表題作は幼馴染で恋人同士になった聡×彩のお話で、一つ関係を進めようとしたところ、彩に何か秘密があることが発覚するお話です。受けの彩が、細いけどしっかり筋肉が付いていて、聡より筋肉質なのがなんか萌えました。吉尾先生が描く受けって、顔は綺麗系でも言葉遣いとか体つきとかちゃんと男らしさが残っているのが良いんですよね。同録の短編「目と目をあわせて」は、他人と目を合わせるのが苦手な伏見と上司の比良さんのお話で、こちらの受けの比良さんも攻めの伏見より積極的です。襲い受けとまではいかないですが、比良さんが常にリードしているのが良かったです。最後「おばかさんの初体験」は恋人同士の千種×栄の初エッチ失敗に至るお話。さらっと読めますが面白かった。全て短いお話なので、確かに長編ものと比較すると読み応えは少ないかもですが、短編の中にもちゃんとキュンがあり物語の緩急もありました。あくまで短編ということを踏まえて、★5つ。