昨日、君が死んだ。
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昨日、君が死んだ。

ARUKU

大御伽噺 追記∶3巻

ネタバレ
2023年4月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 愛なんだよなぁ。
世界の終わりと悪魔と天使と魔法がでてくる、仕立て屋さんのお話。
お人好しで、向社会的な行動で周囲に幸せを振りまいていく。「幸福の王子」のような、色々巻き込まれる「不思議の国のアリス」のような、蔑まれていたところから認められ「シンデレラ」のような不思議な感覚。
モノローグが詩的で戯曲的。
なんというか、言葉にするのが難しいけど、現代からいつの間にか御伽噺の世界に入ったような感覚。
ゴドーとはづは高校生のときからの知り合い?だけど、一度も言葉を交わすことなく、惹かれあっていた。
世界が終わり、ゴドーは死に、はづが縫ったら、生命が宿った。ゴドーに似た何かに。魂を探す度、側にいる魂。触れ合うことはできないけれど、一緒に魂を見つける旅に出たら…
話が進むにつれ、色々と明らかになっていく。
なんかもう「愛」しかないなと思う。エチシーンはないです(他者で2度ほどらしい場面はありますが)。なんかそういう次元の話ではないかな。
まだ続いている。最後を見届けたい。

追記∶3巻、久々に出た。出てすぐ買ったのに、読めたのは秋…なぜかしら?
まだ、続く。魂を探して。見つけても見つけなくても、はづとゴトーは旅をする。魔王の皇太子をつれて。また、優しい話。繕われた世界。きっと、4巻は違っているのだろうと思う。ひどい仕打ちも引き裂かれる思いも減らないのに。純粋な善意。ここでの天使は戦う天使だけど、戦わないはづも天使だと思う。
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