巫の嫁入り
」のレビュー

巫の嫁入り

川野暁子

試し読みからの、豹変が、、

ネタバレ
2023年4月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みで、思いやりのない攻めと、健気な不憫受けかなと、思って読んだら、違ってました。古くからの風習で結婚した、村の長の息子義興と、巫の千歳。結婚相手が男で、家事など尽くしてくれるけれど、無口な千歳とは仲良くなれそうもないと、義興は凹みます。ところが、楚々とした千歳は猫被りで、本性はかなり口の悪いツンデレ。しかも、かなりツン要素が強め。千歳が本性を出してから、逆に義興と近づいて行くんですが…。う〜ん。全く好みの問題で、千歳の口の悪さや手の速さが、ちょっと苦手というか。ツンデレの可愛いさとは、違うかなぁと、感じます。義興は、自分を好きでたまらない千歳の可愛さを見出していきますが。巫として育てられたのに、何故、あーなったのか…。ストーリーは、ひねりやファンタジーはなく、義興と千歳が仮初から本物の夫婦になる物語。イヤな人も出来事もないので、読みやすいです。
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