君となら恋をしてみても
」のレビュー

君となら恋をしてみても

窪田マル

龍司の無自覚いい男度が高すぎる

ネタバレ
2023年4月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●3巻まで拝読しました。1冊読み切るのがとてもあっという間に感じる。コマ割りが大きいからなのか。二人の恋がスローペースだからなのか。
●1巻で、天(あまね)が龍司への恋を自覚、2巻中盤で想い溢れて告白し、後半では龍司が真摯に向き合って、“お付き合い”することに。3巻は龍司目線がメインで、これがかなり良かったです!!!きゅんです!
●冒頭、天はかなりのビッ チ設定ですが、それは寂しさの裏返しなのだと分かります。江ノ島のおおらかな空気のおかげか、龍司の純粋な優しさのおかげか、この設定は一瞬で薄まる。めちゃくちゃピュアな“初めての恋”をしてます。でも知識と経験があるから…3巻ラストではちょっと龍司を煽るシーンもあるし、もしかしたら次はリードしちゃったりもするのかも??(龍司も負けず嫌いだから、されっぱなしでは済まないと思いますが!!)
●龍司…良すぎるくらいいい男なんですけど、これまで何も恋愛沙汰なかったとか…とは思うけど、食堂の切り盛りに不安を抱えながらかなりエネルギーを注いできたことが描かれているので、恋愛どころではなかったのかな。
●そんな龍司が一足飛びに天と恋愛になるかな?とも思いましたが、そのあたりの繊細な感情がちゃんと描かれてるのが良いです。2巻で、すぐに返事はできないからと「しばらく片想いしといて」って天に言うのはズルイなぁと思ったけど、そのおかげ(?)で龍司自身も天への感情を形作っていけた感じ。
●3巻はそれがもっと明確になっていく。先述しましたがこの3巻の龍司がめっちゃ良いです!当て馬と見せかけた野次馬のスナが登場して、龍司はモヤモヤを感じ、嫉妬を自覚して、天を独り占めしたいと、「もっと欲しい」と思い…。いやぁ…次巻どう展開するのでしょうか。
●「君となら恋をしてみても」は、天側からも龍司側からも言えるセリフだなぁと思いました。二人とも相手に対してとても真摯です。実はあまり長いシリーズは苦手なので、5巻くらいまでに収まってほしいのですが、『大学生編』とかありそうだな〜。困りました。笑
いいねしたユーザ6人
レビューをシェアしよう!