魔術師シルヴァンの店
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魔術師シルヴァンの店

池玲文

ずっとこの店に住んでいたい…

2023年4月23日
魔術師シルヴァンと、従業員のティム、謎の生物である蜘蛛猫がいる魔術のお店を舞台にしたファンタジー。
シルヴァンをいじらしく想うティムの捨て身なお話の他に、金利貸しエリークと部下のヨハンのお話が。どちらも片想いの様子がかわいく幸せそうで、またちょっと?変態ぽくてニヤニヤしながら読んだ。
まさか江戸川乱歩の話を体現したような変態人間椅子が出てくるとは…シルヴァンは美しいタイプだが、エリークはムチッとしていて座り心地が良さそうだな。
個人的には蜘蛛猫がかわいくて(蜘蛛のように糸にぶら下がって寝てる…)ずっとこの不思議な生き物が何なのか気になっていたのだが、最後の方でエピソードがあり謎も判明。
細かく描き込まれた繊細な絵が美しくて見惚れてしまった。カバー画がアールヌーボー調で素敵なので、紙でも購入して愛でていたい。
池玲文先生の作品は初めてだが、設定も何もかもが良く、どっぷり幸せなファンタジーの世界に浸れて大満足。
いつまでも見ていたいので、自分もこの店に住みたい…
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