このレビューはネタバレを含みます▼
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血縁ありの叔父甥もの。
思った以上に叔父さんがダメなオトナで、話運びにも葛藤が少なかったです。
近親ものは、背徳感と葛藤とが個人的見どころなので、これはあっさりし過ぎていました。その辺りよりも「他の男の代わりをさせられている」部分に関するところが見どころな気がします。そちらが軸なのであれば近親ものでない方が良かった。近所のお兄さんとの年の差幼馴染で充分だったと思います。
正直、この叔父さんはダメ過ぎていかん……同じ同性愛者として悩みを甥っ子に話してしまうまでは仕方ないとして、あんな愚痴の相手にしてしまうのはいただけないし、身体の関係にしても甥っ子に別の男の代わりをさせるって粗末にするにも程がある。そして、そんな関係を持っている甥っ子の親である兄や義姉とフツーの顔して食卓を囲めるというのが、私的感覚としては違和感を通り越して恐怖。
男運が悪いと言うか、そうなるにはそれなりの理由があるなと妙に感心してしまうダメっぷりでした。