このレビューはネタバレを含みます▼
183ページ。
表題作+短篇1作。
キャラクターの性格や物語性の内容よりも、終始辻褄の合わなさがつきまとう感じで疲弊しました。
いちいち挙げませんが、最も問題があると思ったのは、Ωである務が長男の番相手として引き取られたことが、始めの方では「知らなかった」風に描かれているのに後の方では「わかっていた」風に描かれていること。
全体としては、Ωとβの恋愛にαを巻き込む構図で、構図自体はややこしくて好き(だから読んだ)のですが、そのややこしさを描けるだけの理詰めが不足していたように思います。
短篇の方が短い分大丈夫でしたが、それでも作者さんの理屈が理解できませんでした。