このレビューはネタバレを含みます▼
高校時代イジメられていた新井仁は東京での大学デビューを目指していましたが、経済的な事情で地元の大学に通っています。バイト帰りの仁が車のトランクから現れた大男に捕まり自宅に連れ帰ることになります。借りるだけと言って財布とスマホを取られた挙句に迫られて、仁はビビり過ぎて失禁して泣いてゲロってしまいます。翌日警察に駆け込むものの頼りにならず、預金からは百万以上引き出され、高校の同級生に見つかり地元にいることがバレてしまい散々なのでした。まーくんと名乗る男は家に居座っており、仁は泣きながらカッターを振り回して暴れます。そんな仁にまーくんは「何がそんなに不満なのか」「何が足りれば生きていける?」と訊いてくるのでした。翌朝まーくんは焼いたシャケに味噌汁の朝食を用意してくれ、借りた分プラスαと言って300万返してきます。ガタイが良くて男前で家事も完璧なまーくんの正体がわからないまま、弱っちい仁がだんだん絆されてゆきます。そして、まーくんを追いかけるナカモトという男が現れます。意外なことに本格的なエロには至らないのですが、天才まーくんと弱い割に我の強い仁との着地点不明が楽しいラブコメです。