推しのマネージャーになったらなぜかその息子に迫られてます【コミックシーモア限定特典付き】
加森キキ
ダダ
さん
(女性/40代)
総レビュー数:1358件
このレビューはネタバレを含みます▼
表題作5話+短編「古城のライオン」+表題作の描き下ろしで合計206ページ。表題作は、憧れだった伝説のバンドの元ボーカル・水嶋要の芸能個人事務所でサブマネージャーを努めていた小野が、要の息子でモデルの詩の担当をすることになるお話です。作者さんが描く攻めのビジュアルがいつも好みドンピシャで、今作も然り、詩が格好良くて目が潤いました。上り調子のモデルということで、一見態度も横柄ですが、実はストイックで真面目なところも良かったです。しかも年下攻めというのも高ポイントでした。全体的には悪くなかったんですが、ちょっと詩の叔父さんの立ち位置が微妙というか分かりにくかったかな。要への恋慕を拗らせた結果、詩にも要を重ねて見るようになって束縛に繋がったということ?詩は叔父さんには突き放されたと感じているということは、精神的には束縛だけど、物理的には突き放していた?叔父さんをただのモブにするには存在感とか影響力がありすぎるし、かといって掘り下げが少ないから「よく分からない存在」で終わっていて、ちょっとまとめきれてないような感じが勿体なかったです。詩の母親と要の関係もちょっと謎だったかなと。最後ちょろっと母親と要との関係修復の匂わせがありましたが、詩の両親も円満にさせたかったのは分かるけど、少し色々詰め込み過ぎた感がありました。同録の短編は拾われた息子×義父のお話。王道展開で読みやすさはありますが、ケモミミ獣人である必要性をあまり感じなかった…。獣人の方が捨て子にしやすかったということなのかな?
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