このレビューはネタバレを含みます▼
人間の他に亜人がいる世界で、吸血鬼の亜人で美人モデルの莉央さんが、ふとしたキッカケで血(精気?)の相性がいい“運命の相手”である、上京したての大学生でおとなしく真面目な性格の目隠れ男子・廣人くんに出会って「血を吸わせて!いや精気が欲しいからキスでもセッ…でもいいよ!」とグイグイ行くも、亜人との遭遇は初+とても真面目な廣人くんはドン引きと言う出だしが愉快な1冊。二人ともそれぞれに出自や育った環境に闇を抱えていて、キレイ目もいいけど本当はカラフルな可愛い服を着てみたい莉央さんに「似合うと思います。着ちゃ駄目なんですか?」と微笑む廣人くんと、抑圧と自己否定を受け続けて自信を失くし、前髪で目を隠す廣人くんに「廣人くんの目、好きだよ。優しい目」とニッコリ笑う莉央さんが、なんとも愛情深いお似合いのカップルで天を仰ぎました。やっと通じ合った本番で「おいで!俺のごちそう!」って手を広げるのも可愛くて。ごはんとかでなく“ごちそう”って言うのが、本来はカラフルや可愛い服とかが好きな莉央さんらしくてホッコリでした。佐久本先生が『色んな亜人を描きたかった』と仰られてる通り、莉央さん以外にも魅力的な亜人とそのお相手の人間が登場しててワクワク出来たのも良かったです。他の人も書かれてますが、是非スピンオフを!何卒!!あと、莉央さんのお洋服がラストまでずっと黒が基調のキレイ目ファッションだったので、カラフルな可愛いお洋服をお召しになってるところも見てみたいなと思いましたので、スピンオフとともに続編も希望です!主人公CPのモダモダを、魅力的な亜人(と人間)がとりまく楽しくてハートフルな1冊です。えっちもありますが白光り修正もあってかそこまで濃度はないので、ほっこりニマニマ〜^と尊みを補給したい時にオススメですぞ。