このレビューはネタバレを含みます▼
BLを読むようになって、何気なくチェックしてしまうモノに、男同士でするからこそ使うグッズがあります。受けちゃんが痛くならないように…と労り、作中でオリーブ油や軟膏やらが使われるのを見て「…愛だなぁ」とか「ほほう、そんなモノを。にゃるほど」と新たな発見をしては、トキメいたりしています^_^
さて、こちらの作品、高校の理科教師須藤が、卒業式後に3年生のとうまから告白され、キスだけ、とお願いされて、思わず滾っちゃって…という試し読みの後、即堕ちかよ!と突っ込む間もなく、短編らしいスピード感ある展開で致しております。誠実そうな教師と、純朴な方言男子があっという間に開発されてエロ展開になりながらも、お互いに一途な姿は好感が持てます。
そして、卒業後に理科室に忍び込んで致してしまう場面で、須藤が手に取ったのが、あの薬局で売ってる容器に入ったグリセリン。ご存知の方もいるかも、ですが、グリセリンは手作り化粧品の材料にもなる薬剤で、我が家にもあるんです。確かにひび、あかぎれ用薬にもなる、とろみのある液体なので、理科室にありそうな薬剤としては最適解かと思いますが、このシーンでグリセリン使った作品、初めて見た!と、新発見に謎の興奮を覚えてしまいました…。それ以降、それまでなんとも思っていなかった我が家のグリセリンを見るたび、この作品のそのシーンが頭をよぎり、心の中でニヤケが止まらくなりました (笑)。
そんなこんなで、個人的に印象が残り、短編ならではの密度の濃い展開とギャップが良きでした!