LiQulle(リキューレ)
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LiQulle(リキューレ)

LiQulle編集部

VOL.13 田中森よこた先生

ネタバレ
2023年5月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 愛しいろくでなしの手放し方(田中森よこた先生)の単行本が販売終了になってしまい、検索したところ、単話ではあるがこちらで読めることがわかった。VOL.13は1話なので5話まで読もうと思うと単行本の販売終了は痛い。世話焼きのちー兄ちゃんとネグレトの母親の元で育った真央のふたりの関係が共依存から自立した恋人に変わるのがとてもよかった。カレーを食べた10年前の真央が、初めて温かいご飯を食べたことを話すシーンが健気で、そのシーンを描く先生の感性が素晴らしい。ちー兄ちゃんの事故の後、引きこもりになり、読モを始めて定時制高校に通うことができた真央が、ちー兄ちゃんではなく千種が好きと言った成長ぶりが嬉しかった。ちー兄ちゃんは保護者面して真央に依存していたと自分を責めていたが、小さい真央の拠り所だったことは間違いない。これからもふたりが幸せに暮らしていくと思うと幸せな気持ちになった。描き下ろしは読めないと思うと寂しいが、真央の読モ仲間の癖のあるふたりが登場する。もちろん付き合ってる。4.2
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