このレビューはネタバレを含みます▼
シリーズ全部読んでますが、ナルさんという人物は想像以上の人でした。家の柵、後妻の連れ子という立場、兄の死…きっと今まで世を渡っていくために色んな事を抑え込み「目的」のために生きてきたんだと思うと、胸がギュッとなる。普段からずっと平静な顔してるのも悪い輩達に足元を掬われない様に危機管理を徹底した賜物なんだろう…。だからこそ最愛の兄が遺した唯一の宝物である盟との穏やかで楽しい時間が本当に温かく見えます。年に一度、七夕の日に会えるナルさんにずっと片想いしてた盟も、叔父と甥という関係を知ってから一度は想いを手放そうとしたけど、もうね!好きが消えないわけですよ。年一でしか会えなかった大好きな人と一つ屋根の下で暮らすことになって、気持ちは増すばかり。素直で明るくて好青年な盟がナルさんの言葉一つでワタワタしちゃうの可愛い。それを叔父バカ全開で見守るナルさんは罪な男です。これまで盟を守るために甥として側に置いてたナルさんですが、2巻最後で盟の真っ直ぐな眼差しをついに受け入れ…た!と思う笑。イイところで終わっちゃってるので早く続編読みたい!!ナルさんが安心して盟と幸せな生活を送れる日を心待ちにしてます。