スメルズ ライク グリーン スピリット SIDE-B
永井三郎
この物語はどんな人にでも当てはまること。
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼
●作品読了後にこちらのレビューは読んで頂きたいです。/●私が思ったこと。この作品はBL漫画ではなくヒューマンドラマ。そしてゲイだけじゃない、同性愛者だけじゃない、自分の個性に自信がない全ての人に言える話。自信がないから、マイノリティだからと早々に人生を諦めるのか、たくさん傷つくけど自分を生きることを諦めない結果求めたものを掴むのか。最終、人それぞれに価値観や外せないものがあり、どちらが正解とは言えないけれど…。でも自分自身を諦めている人、諦めるにはまだ早いのではないでしょうか…。太っていても、不細工でも、メンタルが弱くても、変な性癖があっても、同性が好きでも、周りの目を気にして自分自身を取り繕って自分の願望や気持ちに嘘をつかないでほしい。私は不細工だから誰にも愛されないし、だから恋愛しない?でも本当の気持ちは?本当に誰からも愛されない人生であなたはそれでいいの?そう問われているように感じた作品でした。誰かの価値観に従う人生が幸せなわけないのです。自分は自分!他人なんて言ってみれば本当はどうでも良い。そう考えると桐野が15歳で自分の人生を諦めたのはあまりにも早すぎました…。本当に辛かったし心が痛い。幸せを掴み取れたフトシとの対比もあり、読了後にはロスがあり少々引きずりました…。ですが自分の個性との向き合い方をもう一度考えさせてもらえた自分にとって大切な漫画作品です。私は私としてちゃんと生きたい。漫画のレビューにしては大袈裟に聞こえるかもしれませんが、他人の目を気にせず自分がどうしたいのかを大切にしたいし、傷つくことを恐れずに、カッコ悪くても変に取り繕わず、ありのままの自分に胸を張れる強い人間になりたいです。名作!泣きました!永井先生、ありがとうございました。
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