俺はニーチャ
」のレビュー

俺はニーチャ

三田六十

健気、いじらしい、ピュア、頑張り屋さん

ネタバレ
2023年5月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ ↑のワードの受さんが好きならこのお話は刺さるはず!主人公希くんはこれをすべて満たしてますよ〜。
ニーチャは兄ちゃんからきてます。友達にもそう呼ばれちゃうくらい、希くんは「お兄ちゃん」を頑張ってます。家族が好きだから進んでやるけど、そう言えば誰も俺の名前呼ばないな、自分ってなんだろうというモヤモヤを抱えながら。ここで既にキュンときます。で、そのモヤモヤを無自覚にぶち破るのが風俗店の店長安達さん。なんの思い入れもなく名前呼ぶし、生来の優しさから世話も焼く。でも誰にも甘えずにきた希くんにはそれはあまりに心に沁みる。どんどん安達さんに心をゆるして、弱音も吐くし泣いちゃうし、臥せってる安達さんにキスまでしちゃう。ここで更にキュンキュン。とどめは安達さんが好きだと気づいたあと、どうしたら振り向いてもらえる?→安達さんのタイプの体型、ムチムチになればいいんだ!とたくさん食べる。この時のパンを食べる様子がもう…キュンキュンキュンキュン、たまりません!
一読者がキュンキュンくるんだから、このピュアピュアな気持ちを向けられた安達さんがどんどん希くんに引かれていくのは必然、というか最初に火をつけたのは自分だし、これはもう仕方ない。安達さんだけの「希くん」を大事にしてやってください。正直年齢や環境が違いすぎるので永く一緒にいられるとは到底思えないんだけど、このことが希くんのこれからにどれだけ力になるか…フィクションなんだけど、幸せを祈らずにはいられないくらいいい子なんです、希くん。
絵柄も希くんの素朴な可愛らしさにぴったり、安達さんは時々メチャクチャセクシーでカッコいい。
あと、ほとんど嫌な人が出てこないのも特長。お店のスタッフまほさん筆頭にいい人ばかり、そこもストレスフリーで読めます。
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