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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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  • 愛が長持ちし過ぎる男が末長く幸せになる話

    ありすめ

    ビバ長老!
    2025年4月3日
    短いお話だし、別におじさん好きでもないんだけど、ジーンときた。飽きるまでが長くてなかなか次にいけない、捨てられない気持ちよくわかる。でも、それでもいいんだよ、流行りとか効率とかでなく、好きなものをすきでいいんだよ、と言ってくれる存在こそ、ずっと持っていたい宝物なんだなぁとしみじみ。※直接的ラブラブなシーンはありません。いや、なくて正解ですが。
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  • 余命宣告からはじまる婚約者様との最期の一年

    八橋はち/海野はな

    両片想いはやはり良い!
    ネタバレ
    2025年3月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ もう、ふたりとも言葉が足りないのよ〜。でもギリギリで(いや、1回アウトになったか?)気持ちが通じて良かった。絵も2人の気持ちもとても美しい。
    まあ、ぎゅぎゅっとまとめた分「なんでソフィはローレンツがユリアナを好きと勘違いしたのか」とか「好きな人との障壁になるからと言って王太子マリウスにまで呪いかけちゃうユリアナってどんな女」とか気になる部分は多々あるので、もう少し長いバージョン、単行本一冊くらいでも読みたいかなとは思う。
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  • 殿下は今日も真実の愛を見つけたらしいですね(笑)

    福田深/黒須夜雨子

    スキマ時間にどうぞ
    ネタバレ
    2025年3月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 数多ある悪役(?)令嬢ものをぎゅっとまとめると大体こんな話になるんだろうなと。クズ王子が聡明な令嬢にコテンパンにされるのでスッキリします。主人公と素敵な人との未来もほのみえるラストも良いし、絵もきれい。

    ↓ここからはちょっと野暮かもしれないが気になったこと。細かいことはいいんだよって言う人は読まなくてもいいです

    ただ、短くまとめるためとは言え王子のクズっぷりが不自然なレベル。それを矯正もせず尻拭いで部下(?)の侯爵家に婿入りさせる短絡思考も王家の知性を疑う。たまたま侯爵家が忠臣だったから良かったもののそれこそ侯爵家を中心としてクーデター、そしてそれこそ簒奪(物語の中の使われ方はちょっと違うのでは)されたかもしれん。
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  • 好きだ!!岡くん!!【特典ペーパー/電子限定描き下ろし付き】

    sawaco

    タイトルと表紙の勢いに負けた!
    2024年12月8日
    でもこれはいい負けです。楽しくて可愛くてピュアっピュアなお話でした。表紙でピンと来た方は買って損はないと思います。
    にしても物語中の女の子たち、見る目無さすぎ!岡くんメッチャいい男なのに雑魚扱いするなんて。まあ彼の内面の良さに気づくJKはまだいないか…大人になったらめちゃくちゃモテるよ彼は。常総くんもそれまでにガッチリハート掴んどかないとね、と老婆心が疼いてしまった。
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  • 騙されません、恋なんて【コミックシーモア限定特典付き】

    衿先はとじ

    恋よりも愛よりも尊いもの
    ネタバレ
    2024年12月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ αの竹尾さんとβの伊折くん、“運命の番”というものにそれぞれ振り回され、あるいは傷を負い、それ故どこか寄る辺ないふたりが悩み嘆き疑いつつ、いつしかお互いが“運命”となるお話。あ、βがΩに変異とかはしません。でも“運命”になるんです。
    これは救済の物語なんだろう。特に竹尾さんにとって。伊折くんに出会えてなかったらおそらく生きる屍となってたに違いない。勿論竹尾さんは結果的に犯してしまった罪は一生背負わないといけないけど、幸せになる権利はあると思う。ふたりのさまざまなやりとりがそう思わせてくれる。
    と書くとめちゃくちゃ重そう、と避ける人もいるかな?でもそうならないようにうまく描かれてるので大丈夫です。ただ、最後は体調によるけど、ちょっと目頭熱くなるんだよなぁ。でもそれは幸せになって良かったという意味でです。α×βだってくっついたっていいじゃないか!と思う同士は是非。
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  • 今宮くんはご執心です。【電子限定描き下ろし付】

    はるまき

    今宮くんを好きになれるか否か
    ネタバレ
    2024年12月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ↑主人公蓮くんが、ではなく読者が、です。

    可愛い絵柄にごまかされがちだけど、今宮くん、やってること結構最低です。脅してヤるとか勝手にGPSつけるとか、リアルでやったら普通に犯罪です。蓮くんが良い子で、寂しさを抱えていて、チョロいところがある子だから成立してるだけで。結局きちんと謝ったかも不明瞭。
    これはフィクション、ファンタジーだと割り切れれば蓮くんの可愛らしいリアクションや心の動きは微笑ましいので乗り切れるかと。
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  • お前、俺のもんになれ!

    かけたま

    ふたりは番であり、対等なバディ
    ネタバレ
    2024年10月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 始まりが、りくによる「お前、俺のもんになれ!」なんて不穏な感じですが、互いが互いを思いやり、愛しあう、そんな関係になっていくお話です。
    りく、チャラ男みたいな事言うのに誠実で優しい男です。対するじゅのもキレイめビジュアルにそぐわぬ、しっかりした雄みがあります。そしてαであるりくを守れる包容力と強さを持ったΩ、めちゃくちゃカッコよくないですか?
    過保護なくらい守られ愛されるΩもいいですが、こういう、相棒みたいな関係のカップルもいいなという方、ぜひ読んでみてください。
  • 今日で貴方を忘れます。だからどうぞお幸せに。

    こはる/ハナミズキ

    王子、頭大丈夫?
    ネタバレ
    2024年10月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 無料分のみ読了。
    作画云々よりもまず思ったのが「こいつが王位継いだら国終わりだろ」。卒業までは浮気させろもひどいけど、公認の婚約者がいるのに人目も憚らず他の子とイチャつき、挙句の果てに鍵もかけずに校内で致してしまう。いくらお年頃でもやりすぎ。
    他の生徒は絶対噂するよね、それも、主人公にはわかりやすい落ち度はないんだから、王子にとって悪い方向の噂。それともこの国ではこういうことが許されるのか?…とまあそこが気になって気になって。婚約破棄ものの中でもトップクラスのクズ王子。万が一復縁なんてラストだと胸くそなので購入は様子見です。
  • 経費でホテル代は落ちません!【描き下ろしおまけ付き特装版】

    黒木えぬこ

    これぞギャップ萌え!
    ネタバレ
    2024年10月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 東金城さんヒゲかぁ、好きじゃないのよね〜、菊池さん固すぎて面倒くさそうだな〜、とか気になるけど買うまではちょっと、とずっと寝かせてたのですが、クーポン来たし、思い切って買ったら、大正解でした!
    軽くてチャラいヒゲの東金城さんは、意外と真面目で相当優しい(元カノさんのエピソード。ちなみに元カノさんもいい人)、いい男。固すぎて面白くなさそうな菊池さんは、超絶エロ可愛いくて思考がぶっ飛んでて面白い。そしてふたりとも本業はきちんとやるところが好感持てました(仕事終わった瞬間におっ始めますが笑)。
    裏方として優秀でなんの罪もない菊池さんを、ゲイであるだけで追い詰めた会社と元同僚にもちゃんと制裁が下るのでそこも爽快です。
    惜しむらくは表紙かな〜、東金城さんもクローズアップしてほしかったな。でも、もしヒゲ嫌いで買うの躊躇してる方でラブラブに飢えてる方は騙されたと思って買ってみてください。

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  • 不純な純真【描き下ろしおまけ付き特装版】

    式夏緒

    王道を、美しい絵で
    2024年9月17日
    俳優✕マネージャー、執着✕献身、秘密の関係…はい、今までたくさん描かれてきたシチュエーションです。でも、それはみんなが求めるからなのですよ。さらに美しく描いてくれるならもう、何も言うことはないです。世界にどっぷり浸りましょう。
    そして、作者さんのとてもとても久しぶりの単行本です!もう無理かなと単話で揃えてましたが、一気に読めるのは感無量です。そしてこのままの勢いで「最終電車」続編も単行本化切実に希望です!他の作品も待ってます!!
  • In the light たゆたう琥珀 番外編再録集

    カジス

    微笑ましいの詰め合わせ
    ネタバレ
    2024年9月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 本編知らなくても楽しめるかと思いますが、知ってから読むと、ちょっと感慨深いです。中野さんの溺愛ぶりに的井くんも少しずつ甘え方を覚えていくあたり、とっても佳き。あと、水谷くんのその後の話も、近所のおばちゃんよろしく、よかったね~とほっとしました。
    ショートショート再録なので、スキマ時間に1編2篇拾い読みできて、チロルチョコみたいに心の栄養補給ができます!
  • 好きになったらダメですか?

    文川じみ

    哀しい話じゃありません!
    ネタバレ
    2024年8月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 確かに教師と生徒なのでそのもどかしさ、苦しさは描かれてますが、要くんは恋愛にズブズブではないんですよ。勉強もし、学校行事もこなし、何だかんだ側にいてくれる友達もたくさんいて、同級生と諍いがあったり、でも修復したり、ちゃんと生活をしているその中に先生への思慕がある。そりゃそうだ、頭の中恋愛でいっぱいでも他のことも大事だもんね、なので予想以上に地に足の着いた、あたたかいお話だなと思いました。帯に騙されないでね!
  • コッコとのこと

    三田六十

    幸せを形で表すなら卵、なのかもしれない
    ネタバレ
    2024年8月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ いろいろあって、やっとやっと三田先生の新刊が出ました!単話も見ていましたが、まとまると喜びも倍増です!!優しい絵と、あたたかく、しかし考えさせられる、三田節といいますか、このお話でも遺憾なく発揮されています。
    自分が雄鶏と知らず、刷り込みのように「卵を生む」ことを命題としているコッコと、人間でいうならヒモというべきオット。結構前半はオットが最低なことしてて、コッコがそれに気付かない分余計に不憫なんですが、無知ゆえの無垢のパワーは凄い、オットの心の奥底の柔らかくあたたかい部分を見事に孵化させます。
    そして身も心も結ばれたふたりのもとにやってきた有精卵…どう考えても親子じゃない、そもそもコッコは雌鳥じゃない、そしてそのことを知らない…ものすごく脆い、不安定な形なんだけど、みんな幸せそうに笑ってる。森の仲間も笑ってる。なんかそれでいいんだと思わされました。今手元にある幸せを、卵を温めるように大事にすればよいのかなと。振り返って自分だってダイヤモンドみたいな幸せを得たことなんてないし、コッコたちと同じだわ。
    これで終わっても全然問題ないのですが、この家族の物語を追いたい人は多いはず。続編熱烈希望です!
  • おひとり様には慣れましたので。 婚約者放置中! 【連載版】

    晴田巡/荒瀬ヤヒロ

    おひとりさま天国!!
    ネタバレ
    2024年8月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 婚約者ケイオスにぞんざいに扱われ続けたニコルが、とうとう我慢の限界を超え、心が壊れ…普通の令嬢ならケイオスを恨んで泣き暮らす毎日になりそうなところ、「そうだ、ひとりを楽しもう」となり、実行することで、結果的にケイオスたちに大打撃を与えてるあたりが痛快です。そして、堂々と、というより飄々とおひとりさま生活を楽しんでる様子を見た学園の人たちの見方が変わっていくところも面白い。特にロベリア&エミリオのカップルの可愛い(?)暴走っぷりといったら!
    おそらく、このすれ違いは解消されてケイオスとのハッピーエンドになるんだろうけど、賢く行動力もあるニコルの相手にしては周りが見えなさすぎるケイオスは役者不足すぎる。キャロラインも、婚約者有りの幼馴染がいつも自分の側にいることを、事態が重くなるまでわからないんだから言うほど聡明でないよね。悪気はないのはわかるけどこんなふたりに振り回される謂れはニコルにはないよなぁ。
    今後、ニコルがどこまでおひとりさまを満喫するか、ケイオスがどこまで挽回して、周囲、読者を納得させるような男になれるか、楽しみです。

  • 注いだ恋が満ちたら愛

    春海かみす

    ドリップコーヒーのように、ゆっくりと
    2024年7月14日
    ま〜ふたりともピュアっピュア!感情表現が苦手で人付き合いに消極的な北見くんは勿論だけど、うまく世渡りできてる、所謂陽キャの藤浪くんも、この分だと本気の恋愛は実質初めてなんだろう、距離の詰め方がヘン。下手すれば訴訟ものだよ(汗)
    作者さん初コミックスということで、絵とか話の進め方とかぎこちなさは感じるけど、逆にそれがお話に合ってるかなと思います。もっと慣れた時に描いたらテイストが変わってしまうような。その、“今しか描けない”感込みで星5つ。
  • αは彼に抱かれたい

    せら

    明るく優しい世界のオメガバース
    ネタバレ
    2024年7月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ オメガバといえば、虐げられるΩというのが前提な物語が多くて、名作もそれ故たまにしんどいなと思う時があるのですが、これは違います。Ωは、社会に溶け込むどころか、人口減少に歯止めをかける救世主的存在なので大事にされていて、だから明るい性格の人が多い。開けっぴろげすぎてちょっと引くくらい(汗)。作者さんがどういう意図でこの世界観にしたのかはわかりませんが、生まれ持った性質故に差別される理不尽がないというのは現実でも難しい、だからこそせめて物語の中ではそういうハードルを取っ払って、純粋にその人その人の個性で生きていける世界を描きたかったのかなと勝手に推測してます。
    とはいいつつ、このお話の主人公ライカとエイジはα同士。選ばれし者にもやはりハードルはあるのですが、ここで大活躍するのがΩの理央。Ωとは関係なく家庭環境が良くないのか、でも卑屈にならず逞しくしたたかに生きる彼がそのハードルをぶち壊す助けになります。αをこういう風に助けるΩは初めて見ました。カッコよすぎる。ちょっととんがった彼にも悟先生という優しいつがい候補がそばにいるので、ぜひ素直になって穏やかな幸せを掴んでほしいものです。
    理央にスペースを割いてしまいましたが、ライカもエイジも人間味溢れつつカッコよく素敵だし、ほのかもほなみもなよなよしてない可愛らしさ満載、Ω軍団も陰湿さがなく、つまり嫌な人が誰も出てこないので、ストレスフリーで読めますよ!
  • たゆたう琥珀

    カジス

    「特別」を恐れ、欲する
    ネタバレ
    2024年7月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 恋愛だけじゃないだろうなぁ、あんまり人と踏み込んだ関係を作りたくないんだろうなぁ、的井くん。おそらく、他人に気持ちを揺さぶられることが不安で怖いんだろう。自分の立つところがぐらつくというか。だから人柄に問題なさそうな水谷くんの想いを振り切ってしまった。
    そんな彼が中野さんに惹かれたのはどうしてだろ。まあ現実でも「何であの人のことすきになったんだっけ」ってあるし、相性とか、居心地がいいとかそういうものなのかもしれない。自分に踏み込まれてもいいといういわく言い難い何かが中野さんにあったんだろう。
    中野さんのほうも、最初はほっとけない後輩、なんなら懐かない子猫みたいな感じだったのにキスされて意識したらもう可愛くて仕方なくなった、いわゆる絆された、かもしれんが、欲望に素直というか、同性とか関係なく、幸せのために何が必要か不要かわかってる感じ。そういう揺るがなさも的井くんには良かったのかも。
    続編がそろそろ発売されるらしいので、改めて読んで、まさに「たゆたう」心情が沁みました。なので遅ればせながらレビューでした。
    【追記・2巻】出ました!ふたりがさらに心と体の距離を近づけていきます。とうとう…です。こちらでは中野さんの心情描写もあり、もう的井くんが理屈抜きで可愛くて可愛くて仕方ないんだなぁということがよーーーくわかって、こちらもニマニマしてしまいました。
    今後同棲するのか、中野さんは独立するのか、今回は友人にでしたが、家族や会社の人達にはお知らせするのか、気になることは多いので長くシリーズ続けてほしいです。
  • 星空を見つめたそのあとで

    季田ビスコ

    優しさに溢れた物語
    ネタバレ
    2024年7月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 人によっては、車椅子であること、同性同士であることの葛藤をもっと掘り下げてと言うかもしれない。でも、あくまで推測ですが、作者さんが描きたいのはそこではないのかもと思いました。
    何かを諦めつつ生きていくことも、人を好きになることも、誰もがしていること。すばるは決して特別ではない。手帳を持たずに暮らしてる私たちも同じ。車椅子の青年、でなく、宮沢すばるというひとりの人間がその気持ちをどう受け止めて、乗り越えるのか、傍らに置いて見つめるのか、そこが主眼かなと。彼にとっては車椅子は既に前提なので、諦めから始まるのが少し違うだけ。
    作中の「歩けなくてよかったと思ったことはない。でもそのことでお母さんを恨んだことは一瞬たりともない」、これが彼の根底にあるからこそ(卑屈にならないよう育てたご両親も素晴らしい)、明里さんのような善き友人に恵まれ、そして冬吾さんという伴侶を得られたんだなと思うと、フィクションではあるけど、目頭が熱くなりました。
    気持ちがガサガサしたときに、これからも何度も読み返す作品だと思います。心に潤いを求める方にぜひ。蛇足ですが、ふたりともかなーりラブラブしますよ。
  • 憐れなβは恋を知らない【コミックス版】

    屋敷シマ

    胸が痛くなる献身愛と執着愛
    2024年6月30日
    これはドラマチック!αとβ、主人と執事、ハードルが高すぎる。涼晴がまたこのハードルにがんじがらめになっていて、こじらせなんて可愛いもんじゃない、呪いのレベル。凌介は…もっとわかりやすく愛情表現したれよ!と何度思ったことか。最終的に涼晴の全てを手に入れるための深慮遠謀ゆえなんですけど、もう涼晴が不憫すぎて…。
    探るような、試すような会話も、体のやりとりも相当濃厚で、いい意味でお腹いっぱい。怒涛の物語に流されたい時にまた読み返そうと思います。サラッとは読めん。
    あと、こちらスピンオフだそうで、これだけでも楽しめましたが、元を読んでたほうがよさそう。
  • そして僕らは笑いあう【コミックス版】

    相音きう

    ゆっくりゆっくり近づく心
    2024年5月27日
    それぞれの事情で学校の屋上で時間を潰していた鷹志と陽太がひょんなことから知り合い、これまたそれぞれの傷や憂いが互いの存在で昇華されていき、心を寄せるようになる過程が描かれています。
    劇的な展開もめくるめくエロもないですが、気になりませんでした。ふたりの間の感情はひと口で恋愛とは片付けられないものだから、タイトル通り、お互いに笑いあえれば、それが至高なのかなと。
    ひっかかるのは幼馴染カップルの片割れ、ヒロの言動くらい(他の方のレビューでもツッコミ入ってますし、鷹志もお前が言うなって言ってるけど、正にその通り。鷹志のためと言いつつなんだかんだ自分がスッキリしたかったんだろうな)。そこさえクリアできれば爽やかであたたかい物語を味わえると思います。
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  • 君の隣で揺られて

    にやま

    強く優しい男たち
    2024年5月26日
    どちらも受けさんが救済される、あたたかい物語です。それは表題の丹羽さん、併録の相田くんがあたたかい人間だから。そして、偏見や噂に引きずられない聡明な人だから。いやー、こんなカッコいい人たちなかなかいないよ。
    にしても、にやまさんの作品の振れ幅の広さったら。「そんなに言うなら抱いてやる」と同じ人が描いてるとはなかなか信じられません。これからも追いかけたい作者さんです。
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  • まって、好き。

    おまゆ

    美形バカップルのイチャラブ全開!
    2024年5月26日
    読み込むとセキュリティ甘いぞとかツッコミどころはあるけど(なので細部にこだわる方にはプッシュしません)、それを覆すふたりのラブラブっぷりです。ただデレデレしてるだけでなく仕事はガッツリ頑張ってるし、お互いの人間性、仕事への姿勢に敬意を払っているところも素敵。性差を超えて、こういう関係性は憧れます。日常に疲れて、幸せな光景を見て癒やされたいときにオススメ。
  • はにかみを解け

    桂馬びんぞこ

    水と油、よくぞ混じったな!
    ネタバレ
    2024年5月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 良いタイトルですね。はにかみ、には意識するあまり、また情報に感情が追いつかず、恥ずかしそうにうつむくという意味があるそうです。聡海くんが未知の感情に向き合う「解く=解明」と、神鷹くんが聡海くんを縛る様々なもの、周囲の期待とか見栄とかをぶち壊す「解く=解放」をかけ合わせたよいタイトルだなと勝手に解釈してます。
    初回結構聡海くんが鼻につく奴だったり、絵柄がキラキラしくなかったり、大人が聡海くんをいいように使ってる感じがモヤッたり、いろいろ独特なんですが、そこをクリアすると可愛い聡海くんや意外に優しく包容力のある神鷹くんが紡ぐモダモダピュアストーリーが待ってます。あと、作者さん言うところのアハーンなシーンはないですが、なくて正解、聡海くんのキャパオーバーしてしまうんで(大人になってからする所は見たいですがね)。
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  • ためしにコマンド言ってみた

    ゆくえ萌葱

    互いが互いの支えで、必要不可欠な存在
    ネタバレ
    2024年5月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ SNSの試し読みでDom同士なのになぜかコマンドが効いてしまって気持ちいい→なんで???のやりとりがめちゃくちゃ面白くて続きが気になり購入。ずっとドタバタで行くのかと思いきや、かなり深いお話で驚きました。
    とにかく、マサがカッコいい!強いDomなのになぜかオトのコマンドが効くという異常事態に戸惑いながらも、全てを受け入れようとする包容力、こんなのオトじゃなくても惚れるわな。そしてオトも、こんな事態で体調良くなってもマサを気遣える。どちらも土台に相手への愛情、信頼があるからこそ。もしこういうことにならなくともふたりは人生のパートナーになったのではと思うけど、心身ともに拠り所になれたのでほんと良かったな〜と、読後感もとても爽やかです。
    作者さんも続編に意欲がお有りのようで、私もこのあとのふたりの話読みたいです!もしかしたら世間にバレちゃう?強いSubが現れたら?想像するだに面白そうです。

  • 嫌い、大嫌い、愛してる。

    ARUKU

    怒涛のメロドラマ
    ネタバレ
    2024年4月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙のあたたかい色合いからは想像もつかない、ドロッドロのお話です(…でも表紙もよく見ると小物が…)。
    恐らく最初から最後までまともなのはベテラン女子社員の人くらい(まあ会社の人は概ね良い人か)。ラストまで癒やされる部分がほぼないので体調が悪いときには読めないかも。一応、ふたりにとってはハッピーエンドになってます(メリバ?)
  • パパとぼくとかぞくになってよ【単行本版】【電子限定特典付き】

    靴川

    空くんがMVP!
    ネタバレ
    2024年4月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 人に頼れない性格でいっぱいいっぱいになってるシングルファーザーの野々村さんと、そんな彼を支えたいと思う同僚の片岡さんのお話。
    この、自分がやらないとと自らを追い詰める野々村さんに共感する人は多いんじゃないかな。シングルでなくてもワンオペの人とか。だから読んでてしんどい部分も結構あるのですが、それを癒やしてくれるのが息子の空くん。
    正直BLに子どもが出てくる話はそれほど好物ではないのですが、この空くんはとにかく可愛すぎる!柔らかな線で描かれた、お人形的ではない笑顔や仕草が物語をより優しいものにしてると思います。この空くんでないとお離しが成り立たないと言っても過言でないくらい。
    大人ふたりは、色々背負ってるものがあるのでおっかなびっくり、近づいたと思ったらすれ違ったり…それも空くんが見事に修復してくれます。
    確かにこれから、この3人での在り方に空くんが疑問を呈するかもしれないけど、何だかんだで乗り越えられると思います、てか、そのへんも読んでみたいですね。片岡さんのお母さんあたりがうまくアシストしてくれそう。続編期待!
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  • セフレ、やっぱなしで!

    表紙が全てを物語ってる
    2024年3月24日
    The・アオハルといわんばかりの爽やかな絵と、あけすけさ全開のタイトル。正にそういうお話。
    思春期の好奇心で猿化してる時枝くんと月岡くん、ガッツリやってるんですが、それだけではない。気持ちが寄り添っていく様子、クラスメイトとのやりとり、それぞれのすれ違いが学生生活に織り込まれていて、読後感はメッチャ爽やかです。
    時枝くんが割と情緒が激しく動く陽キャなので、人によってはそこがウザッて思うかも。でも人のために動けるメッチャ良い子です。あ、月岡くんも気遣いのできる良い子。何ならクラスメイトもみんな良い子達。変な当て馬も性格悪い女子も出てこない。最大のポイントはそこかも。
    ストレスフリー、楽しい物語をお求めの方は是非。
  • ソムニア

    冥花すゐ

    このラストしかありえない
    ネタバレ
    2024年3月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ハピエン厨としては気になりつつも手を出すのに躊躇してた作品ですが、クーポン&値下げで購入。やっぱりしんどくはあったけどとても読み応えがあり、買って正解でした!
    メリバとはよく言ったもので、なるべくしてなったラストです。これで余命いくばくもなさそうな寧くんが完治するとか(それでもラスト見る限り本当に結ばれてからは何年か経ってそう)、あれだけ裏の世界にどっぷり浸かってしまった先生が何事もなく日常生活を送ってしまったら、今までの緊迫感ぶち壊しですからね。最後のコマの鳥たちのように魂はもう何のしがらみもなく寄り添えるようになった、と思いたい。
  • きみはかわいいご学友【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】

    鈴木はこ

    優しさに満ち溢れてる
    ネタバレ
    2024年3月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ブラック企業で追い詰められて退職から自らを見つめ直すために大学に編入した久世さんと、家庭環境から失敗は絶対悪としてキリキリ頑張ってる佐才くんの、年の差同級生のゆっくり進んでいく恋物語。
    とにかく嫌な人が出てきません(モブの元同僚がムカッてくるけど出てくるのもほんのちょっと)。グループの子もしっかり勉学に励むし、歳上の久世さんに変な絡み方もしない良い子達ばかり。特筆すべきは久世さんの友達南雲さん!イケメンで友達思い、下心なく久世さんに寄り添うその姿勢、たまりません。しっかり者の良い彼女がいてほしい。
    それっぽいシーンはほぼなし、チュー止まり(描き下ろしでもその後の展開を匂わせる程度)。でもふたりにはとても似つかわしく物足りなさはなかったです。気持ちが荒れているときにとてもオススメ。
  • 研究者 来海創明の偏愛

    もりすず

    タイトルにも帯にも粗筋にも騙されないで!
    ネタバレ
    2023年10月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ というか、創明の「偏愛」に秘められた想い、凪を「作った」理由…めちゃくちゃ重くて純粋です。泣いたり読後にあたたかい気持ちになりたい方にこそオススメ。逆に粗筋まんまのストーリーを求めてしまうとコレジャナイ感があるかも(勿論そちら方面もしっかり描かれているので満足度は高いのですが)。
    いいね
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  • 僕らがつがいになるまで

    GO毛力

    本人が幸せなら良い…と思うしかない
    ネタバレ
    2023年8月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公・春樹くんは結構辛い境遇でも明るく強く健気な良い子。しかし、だからこそ、両親が、公共料金も払えないときがあったり息子が抑制剤買うのに水だけで凌ぐような状況なのに、その貯金で無断で買い物したり経済状況も鑑みず避妊もせずどんどん子供つくったりするのがほんと無理。家族愛はあるみたいだし、春樹のくじけない落ち込まない性格は親譲りかもしれないけどさ…この辺地雷の方は回れ右したほうがいいです。
    レオも無理やり番にしてしまったり無神経な発言が多かったり相当酷いんだけど、親よりマシと思ってしまった。星の数が少ないのはひとえにこの親のせいです。ふたりの話だけなら4つ星くらい。Ωバースとしてはかなりライト、絵も可愛いし、普通のラブストーリーとして読めるかと。
  • 泣き虫彼氏ときどきオス【電子書籍特装版】

    泉くれは

    クラスメイトの腐女子の気分
    2023年6月29日
    ↑で読むのが正解な気がします。クラスにいる幼馴染のイケメン同士が距離感ゼロ…お家ではどうしてるのかしら…休みの日は…ワクワク、みたいな。男子ふたりのイチャイチャをこんなにたやすく受け入れる環境なんてあるかーい!とか深く考えるのはやめましょう。これはファンタジーです。疲れたときに甘いものが食べたくなるように、どんよりした気持ちのときに脳内に糖分を補給するのにちょうどよいです。
    いいね
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  • お前にだけは溺れたくない【特典付き】【単行本版】

    岡本K宗澄

    人として尊いふたり
    2023年6月29日
    優れた能力を持つαである史貴に憧れと劣等感を持ちつつ、でも腐らず共に歩める親友であろうと努力する碧と、そんな碧の内面をちゃんと見てそこに一途に惹かれる史貴。オメガバはどうしてもΩの立場が弱くて下手すると一方的な庇護のもとで…となりがちなんだけど、碧が、特殊な成り立ちのΩなこともあるし、努力を厭わない、無愛想な感じながら面倒見もよい(後輩の相川ちゃんの慕い方からよくわかる)、しっかりした男性であるのが、大人の恋愛ならできれば対等であってほしいという個人的嗜好にどストライクでした!
    とにかくふたりがいかに心を通わせるかに特化して描いてくださってるので、周囲の雑音を気にせず読めます(逆に言うと、社会的な関わりとか困難さを読みたい方には物足りないかな)。勿論そちら方面のシーンも美しく色気たっぷりで大満足です。とにかくこの作者さんの受さんの色っぽいことといったらたまりませんわ〜。
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  • 同人誌でも沢さんはお好きですか?【プラチナ・オメガ番外編】

    すぎちよ

    沢さんはどこまでも沢さんだった!
    ネタバレ
    2023年6月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ プラオメ最重要人物と勝手に位置づけている沢さんスピンオフ!そういうこと絡めなくてもいい人だと思ってたけど、意外と良かったです…。てか仕事のために風●行くのか…どこまでも仕事人間なんだ…そりゃ並の人じゃダメだこの人。寺西さんは少しだけ沢さんの気持ちを揺らすことができたかな?絶対甘々にならない、寺西さんだけやきもきする未来しか見えないけど、それもまた沢さん楽しみそうだ。
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  • コマンド・ヒーリング【シーモア限定描き下ろし漫画&電子限定描き下ろし漫画付き】

    岡本K宗澄

    包み込むDomと蕩けるSub
    ネタバレ
    2023年6月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ Subが生まれてはいけない悪魔族でSubとして生まれ捨てられたクルトと、実は特殊な出生である神父アンゼル、それぞれ満たされないふたりが出会い惹かれ合う様が静かに描かれた物語。スリリングな展開や激しいプレイはありませんが、優しいDom様と優しいコマンドがお好きな方、試し読みでピンときた方々は絶対お気に召すと思います!絵も美しくて、悦びに満ちたクルトの表情がたまりません…何なら直接的なシーンよりもそちらのほうがエロスを感じるくらい。
    描き下ろしのカラーのお話までは甘くロマンティックで大人な余裕を見せてくれたアンゼルが特典で意外と普通の男性になってしまうのが個人的にはツボ。これから自信をつけて少年から青年になりどんどん魅力を増すであろう、でも無垢なまま無自覚煽りになりそうなクルトに翻弄される楽しい未来が垣間見えました。
  • 愛しのXLサイズ

    重い実

    俺んだぞこのアナコンダは!は殺し文句だろ
    2023年6月15日
    初っ端からアナコンダ登場で、いきなりやっちゃう超展開ですが、小林くんと山本くんのキャラがすれてなくて可愛らしくて、とにかく良い子たちなのでなんだか許せちゃう。モテそうなふたり、それでもお互いしか見えてないんだろうなという安心感が既にあるのがよい。おじいちゃんになってもやるから×を大事にするとはなんと良い心がけ。続編もどんどん買います!そしてさり気なく気になる城ヶ崎兄妹…楽しみです。
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  • 先生は仏頂面してやってくる【電子限定おまけ付き】

    来栖ハイジ

    無愛想✕不機嫌→ラブラブ?!
    2023年6月15日
    ふたりとも目つき鋭いし性格も加持先生は思ったことをオブラートにくるまずに言うし由良さんは傷つきたくないからか強い調子で返しちゃうから、最初はどうもバチバチ対決姿勢なのがハラハラでした。でも加持先生頑張った!その真っ直ぐさが過去に傷ついて更に同じ相手に傷つけられた由良さんを救ったよ!(元カレは滅びろ〜)ほんとの由良さんは物凄い気遣いの人、自分より相手のことを考えちゃう人。そこを気付けるのは日々子供を相手にしてる保育士故かな?由良さんメチャクチャ良い人だから加持先生にたくさん愛されて幸せになって欲しい。
    そして他の方々も書いてるようにBLあるある、スピンオフのほうが盛り上がってる案件です。本編読んでませんがまったく問題なしでした。
  • 恋して キスして かんじゃいたい【特典ペーパー/電子限定描き下ろし付き】

    東条さかな

    普通の生活に溶け込むαとΩ
    2023年6月11日
    親も認めた婚約者、だけど高校生だし婚前交渉はダメよ、でもお年頃だからしたい、モヤモヤキュンキュン…正直少女漫画でもいける題材です。BLにしたいからオメガバなんだろうなと。でもそこを突っ込んでも仕方ないくらい、ふたりがエロくてピュアで幸せそうなのでまあいいかという気分です。
    作者さんも安心して読めるものを目指している感じで、それは完璧に達成されています。オメガバ特有の凄い差別や壮絶な過去は全くありませんし、世界観もやや緩くて?な部分もありました(だからそういう方面をお求めの方々にはオススメしません)。ちょっと特別だけど、普通に生活を送れています。お友達も普通に受け入れていてレイヤの友達オクはよく茶化しているし、アキの幼馴染リンは相談に乗ったりしてます。この子はアキが好きなんだろうな〜かなり過保護で、ちょっと苛つく人もいるかも。普通の恋愛物として楽しめました。
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  • 背伸びしてブルー【おまけ漫画付きコミックシーモア限定版】

    せんみつ

    愛情は不定形
    ネタバレ
    2023年6月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 可愛い絵柄なのに何とも言えない独特の観点と仄暗いエロスをお持ちの作者さん。今作は短編集。父子プレイに興じるおじさんと高校生、クローゼットに隠した怪しいDVDのように秘めた想いを抱える元先輩後輩、フリーダムすぎる元生徒と制服を眩しく感じる教師、七夕あたりに一年に一度だけなぜか会ってしまう(これまた)先輩後輩、足の指に魅せられた子とその持ち主…直接的シーンは少ないですが、なーんかやらしくてよいです。短編なので、どれかが苦手でもどれかはハマるという安心感もあります(個人的にはクローゼット・ハイがすきでした)。
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  • 新宿バチェラーと夜鳴きネコ【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

    芳野さと

    最強は良太くんでした!
    2023年6月10日
    良太くん、表紙とタイトル、あらすじの「理不尽な借金を返すために体を売る」から想像する人物像よりずっとずっと強くしたたかです。色々鬱屈を抱えてた恒と慶が陥落したのも納得です。エロさもしっかりあるんだけど、明るくてスカッとするお話でした。目標通りムカつくおばさんを札束でひっぱたいたのも佳き。最後のあたり+描き下ろしでは良太くんがぐんと色っぽくなってるのにはドキドキでした!兄弟はこれから良太くんの手のひらの上で気持ちよく転がされるんだろうな〜。
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  • 今日から推しに躾けられます【Dom/Subユニバース】【単行本版特典ペーパー付き】

    井伊イチノ

    ありのままを受け入れてもらえる喜び
    2023年6月10日
    えーと、ガッツリDom/Subをお求めの方々には物足りないと思います。ダイナミクスはプレイではスパイス程度なので(社会構造にはかなり影響してます)。逆に言うと、そっちは苦手という方も読みやすいかと。
    人気俳優✕新人俳優、どちらも演技バカというのは某人気シリーズにも通じるけどまあ王道だし、王道というのは誰しも望むものだから個人的には気にならない。こちらはどちらも素直というか、柴さんは溺愛を隠さないし純くんも変につっぱらず可愛らしい。絵も優しいのでふんわり楽しくなりたいときに読みたい作品です。
  • ラスト・オメガバース【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

    晴川シンタ

    運命とはなんだろう
    ネタバレ
    2023年6月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「普通の」生活を苦もなく送っているなら、たまたま出逢って惹かれ合ったことが運命と言い切れたんだろうけど、特殊過ぎる体質のせいで相手の、そして自分の恋心すら信じられない、本能のせいなのではないかと悩む姿が切ない。
    正直、わざわざ「最後の」αとΩにしなくてもよかった気もするし、もういないはずのΩの薬はどこで作られたのかとか(陽子ちゃんがこっそり作ってるならお金の問題は発生しない筈…倫理的な問題はあるけど)ツッコミどころはあるんだけど、本能と闘い抗うふたりの尊さに☆5つ。絵も、犬飼はカッコよく綾瀬は可愛らしくて良かったです。
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  • なつめさんは開発(ひら)かれたい

    マミタ

    体だけでなく心もひらかれていく
    ネタバレ
    2023年6月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さんのことだからタイトルだけの中身とは思わなかったけど、やっぱり何倍も深いお話でした。
    育ちが良すぎたのかな、そういうことへの苦手意識から恋人ともうまくいかず、酷いことを言われ別れた元カレへの復讐のためにデ●ヘルをお願いして床上手になろうと意気込むなつめさん。でも、人を喜ばすのが好きというコウさんとのあれこれから、相手も酷いけど自分も怯えるばかりで努力してこなかった、そのことで相手を傷つけてきたかも、ということに気付けたのが素晴らしい。やっぱり一方通行じゃ人とは上手に関われない、それ抜きにしてもふたりで一緒にというのが大事ですよね。そうだよな〜と深く納得しました。
    元カレとのわだかまりもちゃんと解くことができたあとのふたりのやりとりは幸せたっぷりでちょっと感動的ですらあります。続編も作られるらしいですが、この満たされたふたりがどう進化するのか楽しみです。
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  • 僕は君だけのもの【単行本版】

    薄井いろは

    10:1→100:100
    2023年6月10日
    馴れ初めが「一回でいいからセッ…して」とは思えないほど、ラブラブが過ぎるふたりです。悠馬の学友に激しく嫉妬する良平なんぞ、始まりからだれが想像し得たでしょう。ただ、良平は素直じゃないし、悠馬は自分に引け目があって思ったことを口にしない。そこで多少モダモダするのが、でもこのふたりらしい。誤解や行き違いは体を触れ合わせることで解いていくのもまたふたりらしい。なんかもうふたりの世界で幸せになれとしか言えません。
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  • 俺しか知らないカラダ【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

    薄井いろは

    重苦しくて面倒で、でも一途
    2023年6月10日
    試し読みの時点で悠馬のぶっ飛んだ告白とそれに気持ちはないまま応じちゃう良平ってのが気になったものの何となく買わずにいた作品。今回30%Offだったので思い切って買いましたが…正解!とにかく悠馬の内向的というか恋愛偏差値ナシゆえにどんどん深化していく愛情が重くて重くて、なんかクセになる。良平はこの激重の愛のブラックホールに捉えられてしまったのでは?でも良平も悪人でないからそう酷いことはしないんだよね。悪いやつならセイ欲処理の道具にしそうなもんだけど。その辺も安心して読めました。
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  • タチとネコどっちがイイの?~汁だくエッチなみつどもえ~ 分冊版

    名原しょうこ

    頭カラッポにして楽しもう!
    2023年6月10日
    ひたすら3人で連結してます。宗一→頼→夢人だけど、気持ち的には宗一→頼←夢人で、いかに頼ちゃんを気持ちよくするか、いや、頼ちゃんで気持ちよくなるか、とにかくひたすら頼ちゃんを溺愛する話です。投げ売りみたいな値段で売られてなかったら買わなかったと思うけど、小難しい話は要らん!ただ楽しそうなイケメンたちのイチャイチャ(かなり濃い目ですが)を見たい!というときにちょうどよいです。絵が上手でエロエロなのもいい。
  • Hしたくないので友達とつきあいます【コミックス版】

    未散ソノオ

    あんたら最初からラブラブですやん!
    ネタバレ
    2023年6月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 待ちに待った単行本化です!バラ売り試し読みの時点でこりゃ面白いぞと思ってました。まとめて読んでもやっぱり面白かった!最後の駅伝のあたりとかグッと来るところもあるし、読み応えばっちりです。タイトルで「これは何だ?!」と気になった方は買って損はないかと思います。嫌な人は弓岡の上司くらいで、主人公ふたりが気持ちのいい奴らなのをはじめ、犬塚の現職場の人々も良い人々なのでストレスレス。読んだら明るい気持ちになれることうけあいです。
    始まり方とかBLあるあるというか、若干無理やりと言えなくもないのですが、ふたりのやりとりに勢いがあって気になりません。てか、終始このふたりの会話のテンポがメチャクチャよい。明るい友達同士から、お互いを新たに知るにつれ関係性に段々甘さが加わっていくのが不覚にもキュンときます。
    絵柄が独特ですが、ふたりの、ウェットにならないカラッとした繋がりにはぴったり。犬塚くんのなんとも気持ちよさそうな顔が個人的にツボでした。
  • 勘違いスウィートナイト【描き下ろしおまけ付き特装版】

    沿道

    もはや他人とは思えないよミカちん!
    ネタバレ
    2023年6月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この話、ミカちんの自己肯定感の低さを受け入れられるかどうかで好き嫌いが別れそう。ウジウジしてんな!と思う人も絶対いるでしょう。でも、私にはグサグサ刺さりました。何しても好意的に受け入れられない人生送ってるとこれ以上嫌われたくないから一挙一動ビビりながらになるし、人の好意も何か裏があるんじゃないかって疑心暗鬼になるし、わかるよ〜。
    そんなミカちんが優しくしてくれる大らかなハルさんに惹かれるのはわかるとして、ハルさんは最初は絶対体からだよね。で、おっかなびっくりな感じが庇護欲を掻き立てるというか、その辺から可愛い→好きになってったのかな?あんまりハルさん目線で語られてないので推測ですが。てか、相手目線のお話が入ってないのはちょっと久しぶりでした。おそらくミカちんの思い込み勘違いの暴走を楽しむのが正しい読み方なのかもしれません。
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  • 魔法使いは触れて解ける

    星倉ぞぞ

    優しい魔法使いの卵たち
    ネタバレ
    2023年6月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 人間と妖精の間に生まれたリズは、その出自が既に特別な上に触れた人の魔力を吸い取ってしまうということから人に忌避されてしまう。一方のジルはあまりに膨大な魔力が特別で、それ故に人との距離ができてしまう。この時点で「特別」は決して良いことでない。ただ、そんなふたりが出会うと、片や魔力が吸い取られるのも気にせず触れてくるし、片や異常なまでの魔力に怯えたり遠巻きにしない、つまり特別扱いしない。だからこそお互いが「特別」な存在になっていく。
    BLなんでそれ的描写はちゃんとあるけど、メインはこの、ふたりにとって「特別」の意味がどんどん暖かみを増していく過程です。そして、ピピを始めとする妖精たちや、リズの世界が広がるにつれできたマグとニコルという友達、このやりとりも暖かい。絵柄も相まって、優しい気持ちになりたいときにオススメです。
    …敢えて気になるところは、この学校の先生はあまり優秀でないような。ジルの力にが凄いともいうけど、リズの魔力の分け方を教えるとか、鏡の件とか、どうにかできなかったもんかね。
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  • 世界の音がしない

    井伊イチノ

    タイトルの意味が尊い
    ネタバレ
    2023年6月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 思考回路が独特というか浮世離れしてるというか、やりたいことがない、恋もモテるけど本気になれない千年(ちとせ)と事故でピアニストへの夢が断たれて、でもその先どうしていいかわからない野圦(のいり)。野圦の弾くピアノの音に惹かれた千年が音楽室で出会うところから始まる物語。寄る辺ない気持ちを抱えたふたりが音楽で寄り添い、強くなる、あったかい空気が良いです。
    ピアノの子がどうしてチェロを教えられるのかとか、修学旅行でのそれは準備はどうしてたのかとか、展開上?な点はいくつかあるんだけど、メインのふたりの心情が丁寧に描かれてるので(偉そうだけど)許せます。大事なのはそちらだし。あと、変な当て馬や劇的な展開がないので、ゆったり読めます。逆に言うと、綿密かつドキドキハラハラなお話が好きな方には物足りないかと。
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  • 食べたくなっちゃった【電子限定描き下ろし付き】

    小畑つねちか

    じっくりゆっくり育ったあったかい関係
    ネタバレ
    2023年6月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 今ちょっと疲れてるなー荒んでるなーという方はぜひ読んでください!同僚のふたりが10年のルームシェアから恋人、そしておそらく一生の伴侶へと気持ちを育てていくお話です。
    恋愛から結婚でうまくいかなくなるのはふたりの間に生活が入ってきて、綺麗事だけではすまないからというのも一因だと思っているのですが、このふたりはそもそも生活から入ってるので、その面ではまったく不安無し。良いところ、悪いところすべてわかってるふたり。そこに加わった恋愛は、もうスパイス程度かなぁ。この先ふたりがおじさん、おじいさんになっても仲良くやってる絵しか思い浮かびません。
    とは言っても体を繋げるのはまた別で、そこに至るまでの経緯もまた良い。どっちが上か下か問題からの仁が妙にカッコいい。アキも潔いのに妙にエロくて、こりゃ土下座しても抱きたくなるわと納得。こちら関係でも満足できました。
  • DKとヤクザ【描き下ろしおまけ付き特装版】

    猫川たら子

    何だかんだ家族の話です
    ネタバレ
    2023年5月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヤクザものというジャンルの中では、ほのぼのラブラブ系でもガッツリ抗争系でもなく、ちょうど真ん中くらい。いいとこ取りと捉えるか中途半端と捉えるかはお好みかな。
    第一のテーマはタイトル通り母親の借金のせいで人生メチャクチャな高校生・咲と、その借金を取り立てるヤクザの一巳が少しずつ心を寄せていくお話。始まりが「借金のカタにオモチャになれ」というどん底なので、まあ上がるしかない。ちなみにしっかりやることはやってますが、そこで気持ちが通ったりすれ違ったりするのでただヤってるだけでないのはいいですね。
    あと、裏のテーマは家族。一巳とユイは勿論、咲の母親のバックボーンを知ると、彼女もあまり良い環境で育ってなかったのか、負の連鎖だなぁと思った。咲も根本ではお母さんが好きでも長い間の苦労を考えると和解は厳しかろう、あれが今生の別れかと思うとちょっと暗い気持ちになった。
    そしていちばん気になるのは3巻の最後!凄いところで終わってる!亮さんもユイもどーするの?想像にお任せってこと?こんなにブツッと終わってるの打ち切り漫画遺骸でなかなか見ないよ!蛇の生殺しです!!
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  • 愛されたがりの僕たちは【単行本版(シーモア限定描き下ろし付き)】

    小川春

    「どうして誰かの一番になれないんだろう」
    ネタバレ
    2023年5月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ↑わかるー!千紘は私か!数合わせでしか集まりに呼ばれない、その場にいてもいないみたいな扱いを受ける(遠野許すまじ)。スマホを鳴らすのはDMばかり。嫌われてさえいない、「いてもいなくてもいい」「どうでもいい」存在。虚しくなるよね。正直BL的展開抜きで、誰でもいいから千紘を一番にしてやってくれと思いました。一方の智昭の悩みは、自分にはあまりピンとこなくて…でもまあスペックでしか見られないっていうのもモヤモヤするのでしょう。それ抜きで付き合ってくれて、あまつさえ叱ってくれる千紘は智昭にとって特別なのはわかる気がする。
    敢えて言えば、千紘がフツーに美形だしオシャレなのでコミュ障っぽさが伝わらないのよね。あと、すれ違うふたり!とかモダモダキュンキュン!を求めるとやや肩透かしかな。あっさりめ。その分さらりと読めるので、重めのものを読んだあとにちょうどいいです。
  • あいとまこと

    森世

    なかなかにヘビーです
    ネタバレ
    2023年5月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 双子と不遇Ωくんの3人イチャイチャものかと思いきや、双子の過去が重すぎて…。オメガバで双子でαとΩってのは初めて見た(他にもあったらスミマセン)。周囲の大人がなー、ないよなー。本能に翻弄されて辛いのはふたりなのに、誰もそこを思いやらない。表面を取り繕うばかり。もうどうでもいい、お互いだけでいいとなってしまうのはわかる。そこに現れたのが斗和。正に「誠」実にふたりと向かい合い、「愛」情をもってふたりを包む。居心地はいいけど淀んだ世界から脱出させてくれた。斗和のほうも、家族を失くすわ恋人に裏切られるわ孤独な空虚な心をふたりに振り回されつつ暖められた。3人がそれぞれを求めて満たされる、そんな関係になれてよかった。途中がしんどいので精神状態のいいときに読みたい作品です。
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  • 甘やかさないで泣きそうだから【描き下ろしおまけ付き特装版】

    ときたほのじ

    甘え下手に幸あれ
    ネタバレ
    2023年5月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 実は読後の第一の感想は、お母さん何やってんの、でした。シンママで、手間のかかる妹がいて大変なのはわかる。誕生日を祝ってやって愛情がないわけでないのも分かる。でも、ほぼ初対面の男に頭撫でられたり誉められたくらいで嬉しくなっちゃうくらいアンタの息子は寂しかったんだよ!雄太くんが聡くて聞き分けの良い子だからって当然のようにそれに甘えてない?授業参観行かれないこと、友達とも遊べず家のことさせてたの一度でも謝った?お礼言った?なーんかそんなことばかり気になってしまいました…。ラブストーリーには関係薄い話だけど、その辺の葛藤をもっと見たかったかなぁ。家族への愛情でなく義務感だけで頑張ってるようにしか見えなくてちょっとツラい。
    お相手の白城さんは見た目の割に独占欲強め。彼もまた家族運が薄いというか、ある意味どちらも恋人というより甘え甘えられの家族みたいな存在が欲しかったのかなと。これからは白城さんがガンガン甘やかしてやって色んな意味で泣かせてやってほしいものです。
  • むかいの部屋のねこ【合冊版】

    相野ココ

    早とちり✕ツンツン→すれ違い発生
    2023年5月28日
    嶋、お前はまず人の話を聞け!突っ走らない!雪、アンタもシャーシャーやらないで素直になりなさい!と何度言いたくなったことか。まあ、そうなれないからこそのふたりなんだけど、あーもう!と何度思ったことか。
    ↑てか、多分育次くんは正にこう思ってただろうな。彼なしにこの話もカップルも成立しません。
    片想いから両片想いからの両想いまでのモダモダ感、胸キュンに浸りたい方、オススメです。
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  • 鳴けないトヒコ 【電子限定特典付き】

    碗島子

    お互いがお互いの居場所になる
    ネタバレ
    2023年5月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表の主人公は「鳴けない」トヒコなんだけど、裏の主人公は「泣けない」コウ。基本トヒコ目線で物語は進んで、高校時代のつらい出来事のせいで生きる価値を見出だせなくなったトヒコが、変わってるけど優しくしてくれるコウを好きになって紆余曲折の末気持ちが通じてめでたしめでたし、かと思いきや、コウ目線だと…ヤバすぎます!この生い立ちだとそうならざるを得ないのもわかるけど、ヤバイよヤバイよ。でも後書きで担当さんが言ってたように、カラッカラのコウにとってトヒコは恵みの雨、オアシスになってくれて、いやーほんとによかった。このお話がただのヒューマンラブストーリーでもなくエロなだけでもない、奇妙に仄暗い不思議な空気感があるのは、コウのアンバランスさ故か。コウを受け入れられるか否かで評価が割れそうな気もするけど、私は好きです。おそらくトヒコに無理やりさせてる感がないからかな。
    えーと、あと、鳴けないトヒコを鳴かせようとするコウのあれこれとトヒコのすごく気持ちよさそうな反応が、実にエロいのがこれまたよいです。大事なことなので言っときます!

  • あなたに焦がれる365日

    たき猫背

    荒んだ心に沁みる爽やかな恋と青春の物語
    ネタバレ
    2023年5月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 基本いい人しかでてきません。そういう意味でストレスレスで読めます。
    まず主人公ハヤと穂高がとにかくいい。どちらも人に優しく、思いやりがあり、挨拶やお礼もしっかりできる。桜子迅平わたこに稔さんに凛さん、ふたりをあたたかく見守る友達も良い。いい人ばかりでリアリティに欠けるけど、そこは漫画なんで夢見てもいいと思う(逆に自分から告白しといて浮気して別れてからもしれっと穂高に連絡してくる女子力高そうな元カノは現実味がある不思議)。
    ストーリーは王道。でもしつこいようですが、とてもいい子たちが悩んで勇気出して前進していくのでとても爽やかな読後感でした。なんだかんだ穂高はくっつく前も後もずーーっとハヤを溺愛してるのがほっこり。心にだけでなく体も繋がるシーンもとってもしっかりありますよー。絵柄は人を選ぶかと思うけど、無料分で気になった方は買って損なしです!
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  • その世のどこか、蒼天のゆりかご【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    鯛野ニッケ

    あなたは、わたしのすべて
    ネタバレ
    2023年5月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 正直、一読しただけではわからないところが幾つかあって…リアはなぜそこまで苦しむのか、シンの子供を産んでやれたらの発言の意図とか。そして気づいた。この物語の世界において、同性愛が物凄い禁忌であることを。ゴートさんへの過剰ともいえる暴力が端的に物語っているように。バレたら身の破滅だし、そう教えられてきてるから、真面目な人ほどそれに背くことに強い罪悪感を持つ。BLだとその辺に寛容な作品世界も多くて忘れがちだけど、まあ現実社会でもその辺の抑圧があるわけで。シンの発言も、子供を産める関係→男女の仲みたいなもの→世間的にOK?リアも悩まない?て感じかなぁと思った。
    でも、そういう要らん固定観念もシリアスもぶち壊すのはシンの得意技。世界を色々見てきてるから価値観なんて普遍的ではないことをよく知ってる。リアがシンに抱く熱情とは少し違う気がするけど、シンにとってもリアはかけがえのない存在。その人を失わないためなら何だってする。いや、前作の最後からしてふたりは大丈夫ってわかってるんだけど、ほんとよかった(泣)。身体的にはリアシンなんだけど、精神的にはシンリア、どうかリアを生涯守ってやってね、そして黙ってたくさん愛されてね王子、という気もちでいっぱいです。
  • 鮫は桜に恋をする【電子限定漫画付き】

    仲良く追いかけっこ
    2023年5月20日
    そりゃ普通に大人しく生きててイケメンヤンキーに声掛けられたら逃げるよねぇ。それを振り向かせた鮫島くんの力技にただただ感服。鮫島くんの家庭環境や、やっかみからの桜木くんへの狼藉未遂など、ちょっとシリアス展開もありますが、基本楽しく読めます。明るい気持ちになりたいときにオススメ。空白の9ヶ月があまりにさらっとしてるところが惜しいかな?続編でその辺の心の動きを知れたら嬉しいけど…あと、本編でもいい味出してる尾田っちも活躍してほしい!
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  • 俺様Domは撫でられたい【コミックス版】

    KINACO

    伏見先生の男気と聖母みに乾杯!
    ネタバレ
    2023年5月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ トリプルSランクのDom保科先生とSランクDomなのにSub的にコマンド効いちゃう伏見先生のお話。無料分だけだともっとバトるのかなーただひたすらコマンド使って言うこときかせる話かなーとちょっと危惧してましたが、ちゃんとお互いに心を寄せていきます。
    そして大事なのはDomに優しさがあること!確かに保科先生は変態ですが、伏見先生が本音では嫌がってないことを確かめた上でいろいろ仕掛けてます。個人的にはこれとても重視してるポイントなのでほっとしました。もちろんえちえちなコマンドもしっかりあるので、そちらも満足です。
    あと、クライマックスで伏見先生の特殊体質も活かされてます、が、もともとの伏見先生の性格や育ちも大きいんじゃないかな。芹澤先生もただ罰するのでなく更生させる。先生になるべくしてなる人でした。保科先生も根本では伏見先生に甘えてこれからは明るい変態になるのではないかな?
  • たからものをひとくち

    音海ちさ

    少女漫画好きなら心に響くはず
    ネタバレ
    2023年5月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 人気俳優しかしそれ故に食事や睡眠に多大な支障がある十季と、親から継いだ寂れた薬局を守る心優しい景のラブストーリー。
    お話としては王道の芸能人✕一般人です。とにかく沁みるのは景の無私の優しさ。一読者が癒やされるのだから実際触れた十季が惹かれていくのは必然でしょう。好意の表し方がSNSでのお店の宣伝や記者会見で公表とか割と強引なのはまだ若いから仕方ないかなぁ…。まあここまでやったらもう退けないんだから、今後はひたすら甘やかして景の自己肯定感を上げてほしい。もし泣かせたら幼なじみくん(恋愛感情なし)が黙ってないよ。
  • 俺はニーチャ

    三田六十

    健気、いじらしい、ピュア、頑張り屋さん
    ネタバレ
    2023年5月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ↑のワードの受さんが好きならこのお話は刺さるはず!主人公希くんはこれをすべて満たしてますよ〜。
    ニーチャは兄ちゃんからきてます。友達にもそう呼ばれちゃうくらい、希くんは「お兄ちゃん」を頑張ってます。家族が好きだから進んでやるけど、そう言えば誰も俺の名前呼ばないな、自分ってなんだろうというモヤモヤを抱えながら。ここで既にキュンときます。で、そのモヤモヤを無自覚にぶち破るのが風俗店の店長安達さん。なんの思い入れもなく名前呼ぶし、生来の優しさから世話も焼く。でも誰にも甘えずにきた希くんにはそれはあまりに心に沁みる。どんどん安達さんに心をゆるして、弱音も吐くし泣いちゃうし、臥せってる安達さんにキスまでしちゃう。ここで更にキュンキュン。とどめは安達さんが好きだと気づいたあと、どうしたら振り向いてもらえる?→安達さんのタイプの体型、ムチムチになればいいんだ!とたくさん食べる。この時のパンを食べる様子がもう…キュンキュンキュンキュン、たまりません!
    一読者がキュンキュンくるんだから、このピュアピュアな気持ちを向けられた安達さんがどんどん希くんに引かれていくのは必然、というか最初に火をつけたのは自分だし、これはもう仕方ない。安達さんだけの「希くん」を大事にしてやってください。正直年齢や環境が違いすぎるので永く一緒にいられるとは到底思えないんだけど、このことが希くんのこれからにどれだけ力になるか…フィクションなんだけど、幸せを祈らずにはいられないくらいいい子なんです、希くん。
    絵柄も希くんの素朴な可愛らしさにぴったり、安達さんは時々メチャクチャセクシーでカッコいい。
    あと、ほとんど嫌な人が出てこないのも特長。お店のスタッフまほさん筆頭にいい人ばかり、そこもストレスフリーで読めます。
  • やましい僕は君に甘い【電子限定描き下ろし漫画付き】【コミックス版】

    園瀬もち

    優しさは連鎖する
    ネタバレ
    2023年5月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ オモチャがわりに居候させて…というなんともBLっぽい始まりなんですが、本当の始まりは疲労困憊のゆきちゃんが行き倒れを無償で助けたところからなんですよね。優しくされたから晃匡も疲れてるゆきちゃんをいたわる気持ちが出てきたと思う。会社の後輩たちも普段からゆきちゃんが助けてきたから、退職願を叩きつけたあと立ち上がって会社を動かしたと言える。もちろん設定上致してるシーン盛りだくさんなんですが、なんか、人にやさしく、という言葉がぴったりなお話でした。
    しかし、主任ムカつくわー。あそこまで露骨でなくても現実にも似たような輩はいるし。個人的には退職願のシーンが本筋とは別にいちばんすっきりしました(笑)。私もやりたい! あと後輩の田中くんともう一人(名前出てきてない気がするけど、おそらく鈴木くん)がいい味出してます。
  • おバカなΩを孕ませたい。【完全版】

    ハルチカ

    ハッピー&ラブラブにどっぷり浸ろう!
    2023年5月14日
    シリアスな展開になりがちなオメガバで、ここまで突き抜けて明るい話は珍しい気がする。特に劇的なストーリーはなく、オメガバの設定(発情、番、巣作り)を借りてふたりがラブラブエロエロを極めていくだけなので、ストレスなく読めます。幸せな気分になりたいときにオススメ。
  • 泥中の蓮

    ためこう

    泥の奥底にある幸せ
    ネタバレ
    2023年5月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ いやー、実の兄弟ものなのでとても人を選びます。キラキラハッピーエンドやラブラブ、モラルを重視する方には向かないです。読んでて幸せな気分にもエロい気分にもならないので。でも読ませる話です。
    この手の話、割とオアシス的に良い人が出てくる方が多い気がするのですが、この話にはそんな、例えば困窮する兄弟を助ける大人や、どちらかを真剣に想う人は出てきません(弟の彼女がそれにいちばん近いのかもしれないけど、いい人というよりは普通の女の子)。先生も助けてくれないし、兄のストーカー的客は論外。なので、逆にこのふたりをちゃんと考えてくれる人なんていないんだからお互いが想い合えばいいじゃんと思ってしまう自分がいました。
    そしてエンディング、怖いですねー。ヤバいのはホントどちらなんでしょう。まあ繰り返すけど、ふたりが幸せなら何でもいい気がしますが…。

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  • ゴールデンスパークル【電子限定描き下ろし付き】

    鈴丸みんた

    男気+ピュアがこんなに尊いとは
    ネタバレ
    2023年5月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 日葵は女はヤベー近寄りたくないからと半ば自ら選んだ孤高、楽は高スペック&真面目さが嫉妬を招いて孤立に追いやられて、と原因は違えど人間関係が不器用なところは同じ。そんなふたりが、思春期の男子事情がほぼ初心者の日葵に楽がいろいろ教えるという変則スタートラインから友情、そしてそれ以上の気持ちを育てていくお話。
    最初は楽が余裕たっぷりっぽく引っ張っていくのが、段々立場が逆転して日葵が楽の分厚い心の壁をぶっ壊して結ばれる様子がたまらなく良いです。体格差と元カノアドバンテージで一応楽✕日葵だけど、気持ちではどー見ても逆なような…これからもどんどん日葵が楽をリードするんだろうな、ちょいヘタレ攻も悪くない。
    あと、クラスメイトや楽の中学時代の数少ない女友達がいい空気感を作ってます。なんとなく皆ふたりの関係を察してるような気もするけど、彼らなら気づかないふりしてくれる…かな?ふたりにも良い友人ができそうなのも嬉しい。
    しかし、作者さんの作品はどれも外れがないなぁ、エロ方面もしっかり描きつつストーリーが沁みる。心を潤したいときにピッタリです。
  • あかりと彼はなやましい

    鶴亀まよ

    三上&里シリーズスピンオフ
    2023年5月11日
    作品の雰囲気はだいぶ違います。結構シリアスな場面も多いかな。あかりのトラウマについて書かれてるし、本編であかりがなぜ三上に里を巻き込むなとクギを刺したのかよく分かる。あかりにとって里は特別なんだなぁ。三上に複雑な気持ちを持たざるをえないのは仕方ない。
    そんなことがあるから大人ぶらざるを得なかったあかりには瑞貴さんくらいの人でないと無理でしょう。出会いは良くなかったけど、ふたりともが年齢性別過去いろんな壁を乗り越えて、すれ違いを繰り返しつつ手を取り合えたのは実によかった。
    あと三上&里というか里ファンからすると番外で里が男っぽくなっていく三上にドギマギしちゃうところが見られたのは存外の幸せでした。
  • 三上と里はまだやましくない

    鶴亀まよ

    わちゃわちゃDKライフ
    ネタバレ
    2023年5月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ いやー、なんか親目線で読んでしまった。おバカな三上も大人びててつかみどころのない里もちょっとすれちゃってるあかりもリア充ハセも、なんなら戸田くんはじめクラスメイトも、ハセの彼女とその友達もみんないいヤツら。可愛い。
    ミイラ取りがミイラになる、じゃないけど、三上のおバカな悩みから恋が始まっちゃうのも可愛い。最初は三上→→→里なんだけど、段々里からの矢印も伸びてきてもしかして最後は三上→→→←←←←里くらい?超然としてるカンジの里があたふたして泣いちゃうあたりキュンキュンしてしまった。
    これで完結らしいけど、気が向いたらショートでも大学生編とか見たいです!!
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  • だってかわいいアンタが悪い。~先輩、大変よくできました~【単行本版】【電子限定特典付き】

    園瀬もち

    タイトルに偽りなし!
    2023年5月11日
    とにかく星野さんがいい人だし可愛すぎる。真木くんの投げやりな人生観をひっくり返すくらいのまっすぐさ、熱心さ、仕事もしっかりできるのがいい(教育係やるくらいだし。リーマンものならまずは仕事をガッツリやる人が好きなのです)。なのに、好きな人の恋の手助けしちゃうくらいお人好しだし、押しの強い後輩の謎理論を受け入れて仮の恋人になっちゃうチョロさもある。で、容姿もいいし、妙にエロいし、そりゃ真木くん惚れるわ〜。描き下ろしの可愛さは反則です!
    この作者さん、オメガバの話も読んだけど、こっちの話の方が楽しかった。こういう、コメディっぽいテンポの速い、主人公ふたりのやりとりがバンバンあるお話のほうが向いてる気がするなぁ。あくまで個人的感想ですが。ちょっと他のお話もチェックしたくなりました。
  • 俺が孕みたい理由【おまけ漫画付きコミックシーモア限定版】

    茶渋たむ

    愛の意味を少しずつ知っていく
    ネタバレ
    2023年5月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 切ない、の一言。親から愛されず、誰の一番にもなれない、好意なんか向けられないと思い込んでる志真が、自分を一番に愛してくれる存在として子供を欲する気持ちはわからないでもない。でも、子供も成長するわけで、他の誰かに愛情を向ける日が来たとき、志真はどうするつもりだったのか。どう考えても明るい未来は見えないのだが。
    まっとうな家庭でまっとうな愛情を受けて育った彼の愛情はわかりやすい。でも志真にはその愛情は理解できない。だからこそ起こったすれ違いと悲劇。そこを乗り越え、砂押も志真も生まれるかもしれない子供も誰も幸せにならない未来から戻れたのは砂押の志真への愛情ゆえ。大事にしたい、幸せにしたい。シンプルだけど強い想いが志真の心を動かした。
    最後のコマ、作品中唯一の志真の本当の笑顔。あの子供の声はもしや…?ああ幸せになったんだなぁ、としみじみしました。軽く読める話ではないけど、買ってよかっです。

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  • やさしくなんかできない

    茶渋たむ

    依澄と泉美の優しさの違い
    ネタバレ
    2023年5月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 泉美があれこれ人助けをするのは承認欲求なのかな。何一つ不自由なく育った依澄にはおそらく今後も理解はできないだろう。依澄が泉美を大事にしたいのは本人も言及してるように「自分が大事なものを本人であっても粗末に扱うのは許さない」、ある意味で独占欲なのかもしれないが、これも泉美にはまったくピンとこないだろう。自分<他者は泉美のデフォルトだから。
    あまりにも育ってきた環境が違う、性格も違うふたり。一応気持ちは通じたけど、完全にハッピーエンドかといえば違うような。まだまだ泉美は悲惨な体験ゆえの緊張は解けないし、依澄の優しさはあまりにツンデレすぎるし過保護過ぎて泉美には重いし通じないところもある。少しもやのかかったラスト、個人的には嫌いでないです。スパッと決まらないあたりむしろリアルかなと。続編はなさそうだけど、今後が気になります。
  • 赤い林檎の中身事情【電子限定描き下ろし付き】

    麻酔

    無神経✕繊細はうまくいくのか?
    ネタバレ
    2023年5月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なんとも可愛らしいお話です。田舎生まれ田舎育ちの大らか大雑把それなりに女の子と遊んだりもしてる圭二くんと、都会生まれ都会育ち人付き合い苦手コンプレックス持ちの優弥くんが行きつ戻りつ気持ちを育てていきます。
    この話の好き嫌いは圭二くんを好きになれるか否かで別れそう。レビューで散見されるように、圭二くん、かなり配慮のない発言をするんだよね。最初のお風呂場からしてそうだけど、するにしたって優弥くんの方が負担大きいんだから怯んだって当然だし、遠距離を不安がるのも当たり前。それでムッとされてもねえ。悪意でなく自分の気持ちに正直な故の発言なのも質悪いんだけど、気にしいの優弥くんは自分が悪いって考えちゃう。ある意味お似合いのカップルなのかもしれないです。とにかくほのぼのしたいときにオススメ。
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  • 未熟なΩは陽だまりで恋を知る【電子限定描き下ろし漫画付き】

    園瀬もち

    王道の運命の番ストーリー
    ネタバレ
    2023年5月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 絵☆5、話☆3〜3.5。正直話の展開に無理というか駆け足感は否めないのだけど、でもたまにこういう少女漫画的というかハーレクイン的なお話も読みたくなるのですよ。あれこれ悩んだり戸惑ったりする葵が最後に自分で手がかりを探して気持ちをぶつけて結ばれるというのは流されない強さを感じられて良かったです(しかしどうでもいいけどレイモンドは略したらレイの方が自然な気が…)。
    個人的には併録作品の方が好きかな。見た目と身につけた躱しテクのせいで経験豊富に見られがちだが実は未経験、好きな人にほど素直になれない千紘がまあ可愛いこと。百戦錬磨っぽい佐伯さんからしたらイイコイイコしたくなるんだろうなというのがよく分かります。
    あと、とにかく絵が綺麗。どちらの話も泣き顔が特に良いです。あと、お相手が濃厚にスパダリ感を醸し出しているのも眼福。やっぱり漫画には夢もキラキラも必要なのです!
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  • ヘブンリーホームシック

    京山あつき

    寂しさから始まる恋
    ネタバレ
    2023年5月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さん、「3番線のカンパネルラ」のときも思ったけど、自分しか描けない話を編み出す能力が半端ない。これ、他の人が描いたらこの味わいは出ない。唯一無二。だからこそ好き嫌いは別れるかな?
    今回はホームシックが大きなテーマ。レビューを読むと、経験なさった方々には更に刺さりまくっている様子。自分は経験ないけど、周りに味方がいないように感じる、というのは誰しも経験あるんじゃないかな。そんなときに旧知の友達がいたら縋りついてしまうかもしれない。それは何となく分かる気がする。ふたりがそういう関係になるのはBL的お約束なんだけど、良いのは一時帰国して自分たちの気持ちを再確認するところ。そこで揺るがないと思えたからこそのエンディングが清々しい。
    でもこっそり思うのは、ユキサダ、もっと素敵な相手いるよ…オータ、悪いやつじゃないけどヘタレなんだよね…イケメンでもないし…
  • ロマンチック・ラメント

    左藤さなゆき

    運命を蹴散らす圧倒的強さと正しさ
    ネタバレ
    2023年5月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 煌臣はどこでこんな強さを身につけたのか。αだからΩだからとその立場に甘えたり利用したりする人々に嫌気がさしたという事を言ってるけど、しっかり自分を確立してて、周りに惑わされない。これは容姿も能力も人並み以上という自信故かもしれないが、双子である誠臣にはないものだから、個体差というしかない。そして、この強さが、旭は勿論色んな人を結果的に救った、と思う。
    運命といえばロマンチックだけど、主治医の先生の言うように本能、遺伝子上の相性の良さ、この場合なら「より良い子孫を残すため」の最適な相手なんだよね。とても動物的。生物としてそれは大事なことだけど、人間はもうそれだけでは生きられない。厄介かもしれないが、感情というものが大きな割合を占める生き物なので、それを無視できない。それを煌臣は力強く、先生は穏やかに訴える。「運命なら何したっていいわけじゃない」は至言。ラブラブシーンも盛りだくさんだけど、いろいろ考えさせられました。
    さて、これで完結でもよさそうだけど、そうは書いてない以上続きがあるんですよね?もう旭と煌臣の絆は壊せそうにないんだけど…番解消した誠臣や満留が干渉してくるのか、遊真がまだまだ諦めないのか、あとは社会、親とかとの関わりになるのか、ハッピーエンドなら子供作っちゃうのか…楽しみすぎる。
  • おすわり、よくできました【単行本版】

    三栖よこ

    最上さんは救いの光
    ネタバレ
    2023年5月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ チャラくておバカだけど、懐が海より深くて可愛いところもあり、いざとなれば肝が座ってカッコいい、おまけにエロいなんて、愛さずにはいられないよ。支倉さんを薄闇から引っ張り上げられるのは最上さんのこの強さがなければ無理だったと思う。
    作者さんが1巻と2巻の落差を気にしてたけど、マイノリティの話で恋人同士になりましためでたしめでたし、とはならないのは現実も同じ。2巻があってよりこのふたりが好きになりました。
    しかし、「らしさ」とはなんだろう?Domらしくないと悩む支倉さん、そもそもSubらしくない最上さん。現実でも男らしく、女らしく、〜〜らしく、といろんなものに縛られがち。でも大事なのは「自分らしさ」なのでは?誰にも迷惑かけないならそれでいいじゃん、と、優一すら認める最上さんに教えられた気がする。
    ただの恋愛者じゃないよこれは。読み応えばっちりです。勿論ラブラブシーンもてんこ盛りですし(ここの最上さんがたまらん!)。現実にも通じる話、ぜひ読んでほしい。
    あと気になるのはアシスト王伊丹兄弟と優一さん。彼らにも深いお話がありそうな…スピンオフ出ませんか?
  • はじまりはナカから【コミックス版】

    みちのくアタミ

    不器用さんに駆け引きはできません
    ネタバレ
    2023年5月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 基山さん、仕事はできるけど恋愛経験がほぼないし真面目な性格なのでそちら方面はとんと疎いというか不器用。そんな人に駆け引きをすすめるマスター(?ママ?)はどうなのかと。基山さんのこと全然わかってないのか、親身にならずただ茶化してるだけなのか。こんな人にしか相談できないのが真面目故にあんまり友達いないことの現れ。何であれきっかけを作れ、は良かったけど。マイナス1はこのマスター故です。
    うまくいったのはひとえに糸口くんの懐の深さだな。そう、感情だけ掬い上げたらこの話、結構ちゃんとしたラブストーリーなんです。なんとか恋人同士になりたい糸口くんがあれこれ悩むあたりは特に。基山さんは恋愛初心者なんで悩み方が明後日の方向に向いちゃってますが。もんのすごく濃厚なシーンがてんこ盛りなんでちょっと霞んじゃいますね。そこを残念と思うか否かはお好み次第。個人的には愛情ありの激しさなら有り有りなのでまあいいかなと。あと気になるのは糸口くんの秘密の通販。あんまり噂が広まる前に辞めないといろいろマズい気がします…。
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  • 秘密基地に愛人

    内海ロング

    謎解きと恋愛は相性がいい
    ネタバレ
    2023年5月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ もうこの世にいない人から届いた手紙、そこには自分と彼しか知らない秘密基地の存在が…。この始まりからワクワクせざるを得ないですよ。
    そこからの展開は読んでいただくのがいちばんですが、なんとまあ瞬くんのいじらしいこと。たった一度の邂逅で先生に救われたんだね(母親はマジぶん殴りたい。96点立派じゃない。そんなにけなしてばかりでアンタは優秀だったのかと説教したい)。したこと、しなかったことは先生にとっては許されないけど、それが唯一の拠り所だった。それがわかったから先生は許すしかなかった、というか、健気さ、一途さに先生も救われてたんだろう。光太くんは正にふたりの光となって明るい方へ導いたんだな。これからも暖かい光としてふたりを照らしてほしい。
    しかし作者さんは振り幅が広い。他作品も読んでたのにこちらを買ってしばらく気づかなかった。私が間抜けなだけかもしれんが。これからも追っかけたい作者さんが増えました。
  • ひみつの朝にはキスの雨

    野花さおり

    タイトルに偽りなし!
    ネタバレ
    2023年5月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さんがキスシーンをたくさん描きたかったという熱意が伝わってきます!どのシーンも美しくほのかにエロい。
    ストーリー的には、鳩ヶ谷さんの持つ「まっとうな人」の強さがとても良い。勿論イケメンの演技派なんだけど、感性という意味で。歪んでない。役者バカで思い込んだら一直線、周りが見えなくなるけど、その正直さも世緖くんにとっては光なんだろう。最初は余裕綽々だった世緖くんがどんどん鳩ヶ谷さんにのめり込んで切羽詰まってボロボロ泣いちゃうのがなんとも可愛い。
    これからおそらくブレイクしてモテモテになる鳩ヶ谷さんにやきもきさせられる世緖くん…それに気づかない鳩ヶ谷さん…見たいな〜。和泉さんみたいに聞き分けの良い(?)当て馬ばかりじゃないしなー。続編期待。
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  • 神様なんか信じない僕らのエデン

    一ノ瀬ゆま

    これは壮大なる叙事詩
    2023年5月4日
    星5個じゃ足りない!新たなるもう一つの世界を構築しつつ、ふたりの本能からの気持ちの動きをしっかり描いてるあたり、作者さんの力量凄すぎ。
    もうあとは読んでくださいとしか言えないんだけど、感想これだけは言いたい。世界初のαとΩという役割が与えられたのがこのふたりで良かった。本能だけに踊らされず理論的に考え、相手を思いやれるこのふたりでほんとうに良かった。
    エロ的な意味でなくこのあとこの世界はどう変わるのか、続編も楽しみでたまらない。
  • ちょっと待とうよ、春虎くん

    あめきり

    恋愛とは、マイノリティとはを考えた
    2023年5月4日
    ゲイバレして以来周囲を気遣いマスクで表情を隠して笑ってるふりを貫くスイくんと、バスケ大好き、でも一途で思いやりに溢れる春虎くん。お互い一目惚れだったのかな?そこは不明なんだけど、知り合ううちにお互いの良さを理解してどんどん好きになっていく。そこで気持ちを近づける様子だけでなく身体も求める描写がしっかりあるあたり、そうだよね高校生だもんねしたくなるよね、とリアリティがあってとてもよかった。
    あと、周りの子たちの反応、ヒドいという人もいるんだろうけど、あれも彼らの精一杯なのかなーと。露骨にイジメはダメ、だけど素直に受け入れるのはどうしても無理、という人は現実にいくらでもいる。あいつも悪いやつじゃないし…そこで過剰なイジりでなんとかコミュニティから外さないという方法になったのかなと。その辺も読んでて考えさせられた。可愛い絵だけで終わらない佳作です。
  • レンタルタマちゃん

    らくたしょうこ

    タイトルに騙されたー!!
    2023年5月3日
    らくた先生のことだから、ただ猫耳でイチャイチャとはいかないとはわかってたけど、この展開は想像しなかったよ…。
    土台の「社会保障制度がなくなった世界」というのが物凄く活きてる。矢澤さんが無駄だと知りつつも足掻いて心が擦り切れるのもそのせいだけど、タマちゃんが、矢澤さんの何気ない一言を叶えようとする方法を、あれしか思いつかなかったのもそのせい。きちんと教育を受けられる環境にあれば選択肢はいろいろあったのに。そうしたら、最終話の扉みたいな生活が手に入れられたかもしれないのに。
    でも、こんな社会でなかったらふたりは出会わなかったのかもしれない。ふたりとも「愛しい」と思える存在に会えたのはある意味幸せなんだろう。最期のシーンが美しすぎて、そうでも思わないとやり切れない。どこか別の時間軸でふたりが側にいて幸せになってますように。
  • 君がいないと終われない

    篠崎マイ

    自分は貴方の側にいるに値するのか?
    2023年4月22日
    凝ったストーリーが好きな方には物足りないくらいの王道のすれ違い、行き違いするお話。でも王道、いいじゃないですか。ふたりとも自分の足でしっかり立とうとしてるところに好感が持てます。絵もどんなシーンもきれいでした。
    気になったのはレオ。当て馬的な思わせぶりな言動しといてそれかよ!と思ったし、なぜ物語の最後の台詞が、レオと仲良くなれるよ、なのか。これは本当の意味のモヤモヤで惜しい点でした。
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  • 年下Ωに押しかけ女房されてます

    井伊イチノ

    可愛くて健気で弱くて強い蓮くん
    ネタバレ
    2023年4月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 政略結婚から始まる恋、題材としては少女漫画でもある感じかなぁ…。でもとにかく蓮くんが良い!!終盤の、思い出だけで生きていける、というくだりは泣かされます。でも、そこまで強くいられるようになったのは辰二郎さんの何気ない優しさのおかげ。そして辰二郎さんのαだのΩだののわだかまりを解いたのは蓮くんのひたむきな愛情。結局魂の番かどうかはわからないけど、結ばれるべくして結ばれたんだなぁと。
    あと、お兄さん(名前なんてーの?)がナイスアシスト!家族思いのこんないい人がなんで離婚したんだろ。そこが実はいちばんモヤモヤしてます。お兄さんにも幸せになってほしい。
  • 交際0日、つがい婚から始めます

    井伊イチノ

    執着と愛情は紙一重
    ネタバレ
    2023年4月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙の千尋君がふわふわしてたのでもっとアホっぽい子で軽い話なのかと思ったら、生い立ちは悲しすぎるし健気すぎるだし、ひかる君はグレーゾーンだし、人を好きになるということはどういうことなのかを真正面から書いたお話でした。
    人に思い入れのない人生を送ってきただけにひかる君がデリカシーないというか、言葉が足りなすぎで、それ故に千尋君が傷つくので、そこがムカつく人はいるかな。千尋君がウジウジしてる〜とか、一応オメガバなんですが、そんなにそれが前面には出てきてないし、絵もかわいいのでそういうシーンもエロくもないです。個人的にはどちらも問題なく読めましたがその辺が気になる人は気になるかも。
    あと、ある意味いちばん可哀想な泉さんにも救いがほしいな〜咲ちゃんでもいいよ〜。
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  • 8月のロスタイム

    桃子すいか

    4つの恋の詰め合わせ
    2023年4月21日
    季節とともに移ろいゆくそれぞれの恋の物語。怪我した高校生と綺麗なお兄さん、大学の友達同士、高校生とその叔父の元恋人、幼馴染、一冊で4倍美味しいです。絵柄が気に入った方はお話もそれを裏切らない優しさなので安心してお買い求めください。
  • きみ色に汚されたい

    さがのひを

    激情の両片想い
    ネタバレ
    2023年4月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なんでタイトルが「汚されたい」なのかな〜と思うくらい、ひたむきなふたりのお話。推察だけど、いちばん潔癖でいたい、でも体も大人になりつつある思春期の入り口で、「かっこいいヒーロー」「可愛い弟」というふんわりした気持ちの奥底に欲望があることに気づいてしまった罪悪感が、「汚されたい」に込められているのかなぁと。
    モデルとして活躍する映空の隣にいても恥ずかしくないよう、苦手を克服してアンニュイ王子と言われるまでになる桜海も、そんな努力をする桜海に軽蔑されないようモデルを頑張ろうとする映空。ふたりとも健気すぎ良い子すぎ…壁としては気持ちが通じて良かったねぇと感涙。
    描き下ろしを見る限りこれからは映空のほうが桜海を追いかけていきそう。おそらく桜海に物凄いモテ期が来そうだし。最後のページのお揃いのイヤーカフはその象徴のような。このあとのふたりも見たいな。
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  • いとしい君との初夜事情。【単行本版】

    木田さっつ

    かわいい体格差カップル!
    2023年4月21日
    題材は「無事貫通式を迎えられるか?!」なんだけど、お互いの存在によって人として成長していく様を楽しむお話です。一見弱々しく守られるばかりの立場なのかなと思った奏斗が中身は割と骨太なので(ここ大事!)、これからは実は涙もろくて可愛いもの好きな大樹をリードして行くんだろうな〜。てか、奏斗と再会しなかったら大樹の人生はかなり荒んでいたような…。良かった良かった。
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  • S君とM君

    吉田ゆうこ

    愛も拗らせすぎると大変だ
    2023年4月21日
    えーと、試し読みで「沢、無理だー」と思った方は覚悟して読んでください。これくらいグイグイいく人でないと七夏と穂高のこんがらがった糸は断ち切れないとは思うけど、自分の尺度でしか考えられない、無神経がひどすぎる。人を慮れる立石さんがなんで好きなのか、自分と正反対だからなのかな?理解できませんでした。
    主役カップルは、無表情穂高が相当純愛で、Sといいつつ全てを七夏に捧げてるというのがギャップあり過ぎで良かった。個人的には沢でマイナス2から3になった星を穂高でプラス1から1.5くらい挽回してます。
  • CURE BLOOD

    戸ヶ谷新

    ひとりで、静かな場所で読むことを奨めます
    ネタバレ
    2023年4月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 間違っても通勤通学電車や昼休みに読んではいけません。涙腺枯れ気味の自分が不覚にも目頭が熱くなりました。
    突然吸血鬼になってしまった医師忠雪さんと、指導医で、彼に食糧=自分の血を提供し続けることを選んだ十字さんの物語です。その気になれば、なぜ体質が変わってしまったのかとか、どう治そうか奔走するとか、誰かにバレそうになってとか、そういう展開にもできたかもしれませんが、あくまでふたりがどう生きていくかに絞っています。
    忠雪さんにとって十字さんは救いであったのは間違いないけど、十字さんにとっても、自分に混じり気なしの信頼を寄せてくれた忠雪さんは、外側だけで評価されがちだったと思われる彼にとっての一筋の光だったんだろう。だからこそ共に生きる決意をしたのかな。
    具体的な愛情表現はしてないけど、ふたりの間には確実に愛がありました。それがひしひしと伝わってくるのは作者さんの並外れた力量です。コマの送り方、セリフやモノローグの選び方、表情の描き方、考えに考えたんだろう。素晴らしい作品と作者さんに出会えて本当によかったです。
    個人的に好きなエピソードは特典の雨の話。ささいなことなんだけど、ふたりの幸せが垣間見えます。忠雪さんは十字さんがこの世を去ってから自分の命が尽きるまでの間にこのことも思い出していたんだろうなと思うと胸が締め付けられます。
  • 可哀想な君は僕だけの甘やかな傷

    千野ち

    本能を超えた愛情
    ネタバレ
    2023年4月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ケーキバースはあまりピンと来てなかったのですが、残響イマージュの作者さんだし評価も高いので新刊クーポンもあることだし、と手を出してみました。
    結論としては大正解!食べたい相手に恋してしまった、本能と愛情の板挟みで苦しむ心優しい葵くん。対する密里さんは一時に家族を失って孤独の中にいる。最初は興味だけだったのかな、寂しさを埋めたかっただけかもしれない。でも葵くんの優しさにだんだんと惹かれていったんだろう。本来共存できないふたりが悩みもがき、そして達した境地…泣けます。苦しさのなかにある幸せ、なんとかまっとうしてほしい。
    勿論絡みもちゃんとあります。色んな意味で食べたいので水分多め。葵くんがしっかり味わってます。
  • こわがり君にキスの雨

    さがのひを

    over the rainbow
    ネタバレ
    2023年4月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 年齢5個サバ読みしてる叶十と祖母の介護、根本はクズ母のせいで過去の恋愛に失敗した未来。ラブラブなんだけどそのことを隠してるうちに誤解とすれ違いが生まれます。キャラ的に事態を打開するのは未来かと思いきや恋愛経験ゼロの叶十なのはびっくりしました。まあ年上だし未来の傷のほうが深いから当然といえば当然かな。
    あと意外といえば叶十、してるとき妙にエロい。普段の大人しい感じからのギャップが激しいです。その辺も楽しめました。
    未来の母以外は嫌な人は出てこない、というか古瀬くんも叶十の家族も未来のご近所さんもいい人。ふたりの心の動きがメインなのでそういう意味ではストレス無しで読めます。
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  • シアンとイエロー【単行本版】

    楢島さち

    お手本のような3人もの
    2023年4月10日
    予想した展開から外れない安定感、王道感。外部の横槍も入らず、ほぼ3人で物語が進み、どの子も良い子なのでこの結末も納得、ストレス無しで読めます。絵もとてもきれいなので3人ものの入門編としては最適。えちえちシーンも程よくあります。まあ、練られたストーリーをお求めの方は物足りないかと。正直言えば値下げで買えたのでちょうどよかったな。
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  • 引き摺るほど与う

    頼長

    不器用すぎるふたりが可愛くて
    2023年4月9日
    単話だし短いけど読み応えあった!
    慎二くんは恋愛はうまくできてないけどそれ以外はちゃんとしてる。卑屈ではあるけど、ウジウジメソメソウザい乙女系でない。良さんはコミュニケーションに難があるけど仕事バリバリだし悪意や偏見がない。素敵な人たち。お互いの空っぽだった部分を満たしあったらふたりとももっと魅力的になるでしょう。で、モテ期が来た慎二くんにやきもきして噛み噛みしちゃう良さんとか見たすぎる。
  • 春のソワレ【特典ペーパー/電子限定描き下ろし付き】

    奏ユミカ

    天使降臨
    ネタバレ
    2023年4月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ これは天使=ノアが、人形=春雪に魂を与え、人形が天使に愛を伝える話です(異論は認める)。そして、この天使が可愛くてかっこよくて色っぽい。それを春雪に引き出され翻弄される様を愛でるのが正しい見方です(これも異論は認める)。なので春雪の執着の具体的なところ、例えば、どんなふうにス●ーカーしてたのかとか、いつ父親の監視が解けたのかをどうやって把握したのかとか、ツッコミどころは結構あるのですが、もうそれは想像で補うからいいやって気持ちになりました。
    知らぬが仏とは言うけど、春雪の執着を知ったノア、の話も見てみたい気がする。それと、友達の久坂くんと野上さんの行く末も。
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  • 嘘つきΩは逆らえない!【特典ペーパー/電子限定描き下ろし付き】

    やいび

    明るい=あ、軽いオメガバース
    2023年4月8日
    主人公ふたりのキャラのお陰でほんわかラブストーリーになってます。橋田先生が自己肯定感のあまりの低さから番になった(なってしまった)ことを隠してるせいで某お笑いコンビのコントよろしくかなり間抜けにすれ違いを重ねて拗らせてるところが個人的には好きですね。
    気になるといえば色々設定が甘いことかな。αがあんなに酒弱いか?とか噛み跡やフェロモンのくだりとか。まあでも細かいところは作者さんごとのアレンジがあってもいいと思うし、この話の世界線ではこういう設定と思えば許容範囲かと。緻密な設定をお求めの方には物足りないでしょうが、さらりとラブコメを楽しみたい方にはフィットすると思います。
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  • ビッチなスズキくん

    重い実

    痛々しいバンソーコ
    ネタバレ
    2023年4月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルと試し読みだけでは皆さんのレビューにどう繫がるかまったくわかりませんでしたが、これは泣けるというのもわかる。読んでて苦しくなる。楽しいお話ではないです。
    物凄く陳腐にまとめれば「愛を知らないスズキくんが須崎さんの深い愛に癒やされる」なんでしょうけど、そんなに一筋縄ではいかない。母親や慕った人に捨てられた経験から、人に関わらなければ傷つかない、とほぼ「しんでないだけ」の生活を送ってるスズキくん。バンソーコは膝だけでなく心を守る、予め傷つけないようにするための防波堤。でも須崎さんと体を重ねるにつれてバンソーコが増えていく意味を考えると…つらすぎる。でも、最後は須崎さんがスズキくんにとってのバンソーコになったんだろう。てか、須崎さんもハン罪スレスレのことしてるんだけど、これくらいの情熱がないとスズキくんのバンソーコをはがすことはできなかったと思う。
    敢えて言えば他の方もチラチラ書いてあるように、オーナーと店長パートはあんなに要らなかったかな~。あれはすでに他の物語。オーナーの愛には泣かされるけど(後書き必読!)。あれはこの爛れたコンビニ唯一の常識人、スズキくんが程よくポカポカした気持ちになれた堺さんとの絡みなのかな。
    繰り返すけど、タイトルを裏切るくらい、苦しくなるお話。えちえち盛りだくさんだけど、最後の最後までスズキくん好きって言わないし、モノローグでも語らない。それは画で語られてる。軽くは読めないけど、折に触れて隅から隅まで読み返したい、そんなお話です。
  • かんしゃく玉のラブソング

    鈴丸みんた

    いや〜アオハルですなぁ
    2023年4月5日
    人を好きになるって相手が誰であれ嬉しかったり苦しかったりするんだよなと遠い昔を思い出しました。基本わこちゃん目線で話が進むけど、ちょいちょい猛生の心情が出てきてそれがゆらゆらと行きつ戻りつ少しずつわこちゃんに近づいていくのが、余裕綽々そうに見えてまだまだ高校生な感じがよい。
    そして個人的には愛叶がMVP!子供っぽく見えてなかなか懐の深いイイ男。3人組のふたりがくっついちゃったけど、何だかんだ彼がバランサーとなってずっと3人で仲良くやっていくんだろうな。
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  • 蜜髪

    明本由

    作者さんの好物「ノンケ両片想い」
    2023年4月2日
    3組とも相当拗らせてます。胸キュンというより心キュウキュウですね。甘酸っぱいでなく苦甘い。公にできないというところも気持ちが燃え立ってしまうんでしょう。美しい絵がまた良いです。そして、私も作者さんと同じ指向(嗜好?)持ってることに気づきました…。
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