このレビューはネタバレを含みます▼
新刊作者さん買いです。イケメン美容師の拓也×幼馴染で新人俳優の春翔のお話で、表題作のみ全６話＋描き下ろしで合計254ページ。ドラマの告白シーンが上手くいかずダメ出しされた春翔が、セリフ練習の目的で拓也相手に告白したら、本気にされてしまうというお話です。いやもうこの時点で絶対先が読めると思うんです。本気にしてしまった拓也に春翔はなかなか本当のことを打ち明けることができず、最悪なタイミングで練習だったことがバレるんだろうって。多分ほとんどの読者が先が読める展開なんですが、それでもやっぱり良いんですよね〜。n回目の展開だけど、キュンとするポイントがしっかり押さえられているんだと思います。春翔は最初全く自覚してないですが、拓也の幸せそうな顔を見て本当のことを言い出せなくなったって、もうその時点で好きじゃん！しかもその幸せそうな拓也の顔というのが、もう本当に愛しさが溢れてる表情で、あ〜これ私も拓也には嘘だったって言えない〜となります（私に向けられた表情ではないけれど）。確かに春翔に対して、早く拓也に本当のことを言ってやれよ！と悶々とされる方がいるのも分かります。でも、なかなか言い出せずに拓也を騙し続けているようになっていますが、ちゃんと拓也のことを尊敬していたり拓也を大事にしたいという、本人も自覚していない拓也に対する好意があるのが分かるので、私はそこまで気にならなかったです。最後にきっかけになったドラマの同じセリフを持ってくるのも胸熱でした。
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