このレビューはネタバレを含みます▼
先に配信されている「マッチ売り」の続きです。
多少前作からの流れも出てくるので、この作品から読んでも理解できるかもしれませんが、ぜひ「マッチ売り」を読んでからの購入をお勧めします。
少々説明しますと、登場人物は、出版社社長で、学生時代の出来事から自分でイクことができず、トンネルでマッチを売りつつ男相手に体も売っていた花城と、そこの唯一の社員であり、密かに花城に惚れている、一筋縄ではいかない凄く捻た眼鏡好きにはたまらんクールな澤、花城がマッチ&体を売っていたトンネルで、友人に貸した本に挟まっていた恋文の半分を、その友人に返すためひたすら待っているようなお人好し且つ花城に惹かれているワンコな学生廣瀬、そして廣瀬に本を借り、廣瀬宛てに恋文を書いたものの、その恋文を盾に澤に脅されて関係を持っている、色っぽい東北出身の学生有原。「マッチ売り」では、澤→花城→←廣瀬←有原だった構図が、この作品では、花城と廣瀬は変わらないものの、本人自覚ないまま澤→(←?)有原という感じになってきてます。
花城がね、なんか可愛いんです。
あれだけ複数相手でないとイケず、男娼までやってたのに、変わるんです。過去を廣瀬に知られたくないって思う所もまた胸キュンでした。
又、あれだけ不遜な態度で、何があっても薄ら笑いを浮かべるような冷徹な澤が、自分が仕組んだ花城との対面の後に、有原が故郷に帰るため上野駅に向かったことを知るや否やすっ飛んで行く所や、ケガをした(させられた)有原との病院での会話も萌えましたね~。
長くなりましたが、終戦直後の雑多な感じや、暗闇部分の生々しさが、さすが草間作品、凄く伝わってきます。
まだ公開中なので、これからどう展開していくのか、とっても楽しみです。
あ、エロ比率は低いです。「マッチ売り」の方が高いかな。
でも何とも言えない色気があるので、どっちかというと、BLにはエロが欲しい私も満足でした。
16話の、まだ男娼をしていた花城が、女性の指をしゃぶるとこなんてもう…ぜひ読んでお確かめください(笑)