このレビューはネタバレを含みます▼
は~…。読み応えありました。面白かった!!!!
*** 以下、腐女が盛大にネタバレしています。未読のかたはご注意ください ***
私は事故のあたりから、これ絶対太一はトーマの想いに気付いてるよ~~と、ずっとやきもきしながら読みました。
ここまではっきり好意を見せられて、相手の恋情に気が付かないはずがない。
そして太一も…ものすごく分かりにくいけれど、トーマに対し友情以上の感情が芽生えていると感じました。
一見不可解な、太一がごくたまに見せる、仄暗く複雑な表情――。
腐のセンサーを全開にして、やっと「このシーンは太一もトーマを意識してるよね…?」くらいの幽かなものだったけど。。
もしも恋愛感情が一切なかったら、最終巻で彼が結論を出すまでに、あそこまで苦しまなかったんじゃないかなと思いました。
高3の冬。 刻々と時が過ぎてゆくなかで。
前に進むために太一はトーマとの関係に名前を付け、決断しなければいけなかった。
苦しみながら選択してゆく彼らの姿がこの物語のテーマで、決してBがLする物語ではないところが奥深いなと思いました。「最近注目されているLGBTをちょっと取り扱ってみました☆」というものでもなく、作者様の信念を感じる、人生に対する骨太なメッセージがいいなと思いました。
とても面白かった。
人によって意見が分かれるラストだと思います。
私は……ほぼ完璧なハッピーエンドだと思いました。
読んでよかった。