このレビューはネタバレを含みます▼
この間遅ればせながらドラマの「More Than Words」を観て、その余韻がものすごくて、苦しんでいました。8話の途中まで「モアザンワーズ」で、それから「IN THE APARTMENT」が10話まで。すごいドラマだったなあと思います。槙雄役の青木柚さんがめっちゃよかったです。「IN THE APARTMENT」の部分で言えば原作のいいところがそのまま活かされていました(「モアザンワーズ」は未読です)。長回しのカメラワークで、例えば朝人が槙雄の髪をドライヤーで乾かすシーンが1分30秒ずっと無言で、全編を通して「間」があります。だから観ていると引き込まれて、登場人物に心が添っていって、10話 もう胸が苦しくて。
ドラマを観たあとすぐに原作を読んで、この本は積ん読していて、冒頭の槙雄がごみの分別しないのを読んで なんかな~と思って離脱していたのですが、あたしゃ狭量でした。やさぐれ槙雄だったのです。冒頭は。それが朝人と出会って、少しずつ「モアザンワーズ」で受けた傷を癒していくのです。それでもやはり完全には治らないのですけど、続きは「続 IN THE APARTMENT」です。ドラマも観ていただきたいです。つらいですけど。観てよかったです。
2014年6月 総203ページ 特典ペーパー1p 修正=見えない構図