少女漫画とホラーと笑いをマーブル模様に





2023年5月31日
1巻231、2・3巻約200ページ。
怖がればいいの?笑えばいいの?それともときめけばいいの〜〜〜!?ってなる、読んでる側の感情忙しい作品。楽しいね!
グロの中にある耽美と時に恐怖を通り越した笑いでお気に入りの作家さんです。今作はタイトルからもわかるとおり、「ときめき」と「いけにえ」という両極の組み合わせが絶妙にぐるぐる混ぜになっており、とても面白かったです。溶け合ってるんじゃないの、まだらなのが良いの。
舞台は20世紀末、人類の滅亡から世界を守るという怪しい宗教一家(古い洋館に住んでいる)の娘として生まれた主人公・マリを中心に繰り広げられる、あくまで主軸の展開は少女漫画なお話。イケメンだけど頭の空っぽぶりがすごい(でも気立ては良い)花水木くん、仲良しの友達、恋のライバル、厳しいお父様、美しくも心を病んでしまったお母様、地下牢に閉じ込められてしまったお兄様、可愛い顔して邪悪な弟、そして忠実な家政婦の安田さん。どのキャラクターも良かったです。
最後は少々駆け足になった、とのことですが、この作者さんの時にワイルドな結末に慣れているせいか、駆け足感はわからなかったです。3巻という読みやすい長さできちっとまとまっていて、猟奇に耐性があって少し変わった作品が好きな方には「まあまあ、いいから読んでみてよ」とおすすめしたい。
細かい好きなところとして、序盤のマリの描いた漫画に対する友達からのシビアな批評「この唐突なバイオレンス必要?」が、メタ視点から妙にツボでした。
怖がればいいの?笑えばいいの?それともときめけばいいの〜〜〜!?ってなる、読んでる側の感情忙しい作品。楽しいね!
グロの中にある耽美と時に恐怖を通り越した笑いでお気に入りの作家さんです。今作はタイトルからもわかるとおり、「ときめき」と「いけにえ」という両極の組み合わせが絶妙にぐるぐる混ぜになっており、とても面白かったです。溶け合ってるんじゃないの、まだらなのが良いの。
舞台は20世紀末、人類の滅亡から世界を守るという怪しい宗教一家(古い洋館に住んでいる)の娘として生まれた主人公・マリを中心に繰り広げられる、あくまで主軸の展開は少女漫画なお話。イケメンだけど頭の空っぽぶりがすごい(でも気立ては良い)花水木くん、仲良しの友達、恋のライバル、厳しいお父様、美しくも心を病んでしまったお母様、地下牢に閉じ込められてしまったお兄様、可愛い顔して邪悪な弟、そして忠実な家政婦の安田さん。どのキャラクターも良かったです。
最後は少々駆け足になった、とのことですが、この作者さんの時にワイルドな結末に慣れているせいか、駆け足感はわからなかったです。3巻という読みやすい長さできちっとまとまっていて、猟奇に耐性があって少し変わった作品が好きな方には「まあまあ、いいから読んでみてよ」とおすすめしたい。
細かい好きなところとして、序盤のマリの描いた漫画に対する友達からのシビアな批評「この唐突なバイオレンス必要?」が、メタ視点から妙にツボでした。

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salmon さん
(女性/50代) 総レビュー数:2126件