未来に向けてそっと後押ししてくれる





2023年6月2日
197ページ。
謎の天才の手違いで、二人に分裂してしまった主人公。分裂してしまっても続く日常のコミカルさと、切なくなる過去、そして未来。
姉を亡くした主人公の喪失感がとても良く描かれていて、身近な人間を早くに亡くした人には共感できるところが多いのではないでしょうか。孤独に抱えるしかなかった喪失感を、分裂した「自分」を通して埋めて行く感じがして、読んでいるこちらも少し救われるような、そんな話でした。
コミカルさのあるSFの中にさりげない哲学をやさしいタッチで織り交ぜてくるこの感じ、好きです。
謎の天才の手違いで、二人に分裂してしまった主人公。分裂してしまっても続く日常のコミカルさと、切なくなる過去、そして未来。
姉を亡くした主人公の喪失感がとても良く描かれていて、身近な人間を早くに亡くした人には共感できるところが多いのではないでしょうか。孤独に抱えるしかなかった喪失感を、分裂した「自分」を通して埋めて行く感じがして、読んでいるこちらも少し救われるような、そんな話でした。
コミカルさのあるSFの中にさりげない哲学をやさしいタッチで織り交ぜてくるこの感じ、好きです。

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shikimi さん
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salmon さん
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