ドラッグレス・セックス 辰見と戌井
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ドラッグレス・セックス 辰見と戌井

エンゾウ

フェロモン症防御薬…私にもください…!

2023年6月5日
BLを読む時はストーリーを重視する私ですが、「話の流れは好きなんだけどHシーンが少なすぎる…ッ!」という感情に陥ることがよくあります。そんな私の欲望が、初めて完璧に満たされました…●このシリーズは以前から存じ上げていたのですが、オメガバース等のファンタジー設定が苦手だった私は、フェロモン症という題材にイマイチ惹かれず…でもレビューも高評価だし、エンゾウ先生の絵もめちゃくちゃ好みだしな〜とりあえず1巻だけ買ってみるか!と決意。オムニバス形式の前作は未読だったのでちょっと不安でしたが、怒涛の勢いで読み終わり、気づいたら2の上巻・下巻もポチってました。絵から絶対フェロモン出てますよ、この本。1巻買ったら終わりです…全部買うことになります。●フェロモン症について簡単に説明すると、過剰に性フェロモンを撒き散らしてしまう病気なんですね。オメガバースで言うヒートと何が違うの?と感じる方もいらっしゃると思うのですが、フェロモン症は「患者に対して好意を持っている人間」の性的興奮を誘発するとのことで、周りにいる全員が発情しちゃうという訳ではないみたい。この設定が後々効いてくるんですよ…ストーリー展開の面白さに脱帽。●戌井×辰見のカップル、第一印象としては辰見が攻めっぽく見えるかもしれないんですけど、チャラそうな見た目に騙されることなかれ。この子、中身はめっちゃ乙女なんです…!強そうに見えて実は快楽に弱くてちょっと流されやすい感じ、いい受けだわ…としみじみ思います。そして戌井の攻めとしてのポテンシャルの高さが凄まじい。執着攻めの粘着質な怖さと愛の深さがいい具合にバランス取れてるんですよね。普段は猫背と伸びた前髪のせいで野暮ったい感じなのに、実は隠れイケメンだし…最高かよ。スイッチ入った時の目力とか、もうヤバい(語彙力)…そんなオス顔どこに隠してたの?反則です。●最後に一言。エンゾウ先生、なんでそんなにいろんなアングルで描くのが上手いんですか!?
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