主神官様へ、守護獣より愛をこめて
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主神官様へ、守護獣より愛をこめて

深月ハルカ/れの子

古代メソポタミア風異世界

ネタバレ
2023年6月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。太陽神をメインにした多神教の国。神々から加護を受けた主神官がそれぞれの神様の神殿に仕えている。そして古い神を祀る半獣の民ロークとも共存していて、定期的に主神官に仕える守護獣が選定されている。そんな世界観のお話。受けは戦の神様の主神官で攻めは狼のロークで守護獣に選ばれる。戦争が主軸になるのかな??と思いきや悪役もいない平和なお話でした。喪失からの立ち直りや母親への蟠りなど受けの精神的な成長がメイン。先代の守護獣を戦で亡くした受けの後を子犬ちゃんの攻めがちょこちょこと付いて回り心を開いていく。子犬ちゃん時代の攻めがとにかく可愛い。人懐こっくて身分社会の神殿の仲間達にも可愛がられていて良い。怪我をした受けを見て強い守護獣になると誓い努力する姿も健気。受けの母親との折り合いの付け方も好きだった。
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