夫と心が通わない カサンドラ症候群で笑えなくなった私が離婚するまでの話
アゴ山/鳥頭ゆば
このレビューはネタバレを含みます▼
なかなか難しいテーマで、雲を掴むような苦しみにじわじわと追い詰められていく様子が、実感は湧かないけれど、リアルなんだろうなあと、考えさせられます。周りで見ないタイプの苦労なので、共感は難しいけれど、夫婦の在り方としては考えさせられます。発達障害じゃなくても、コミュニケーションを取らない、取れない相手との生活は辛いだろうな…と感じます。主人公がいろいろな人に相談して、心療内科の先生にまで「男なんてそんなもん」と言われてしまうのは、日本の家庭の深刻な問題のような気がしました、それで良い訳ないですよね。
一番怖かったのは、長女がずっと「パパの顔がイヤ」と訴えていたこと。笑わない、黒い顔、カラスのようだと泣く様子は、親と子の関係はもちろん、人と人してゾッとしました。
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