二人の人生と共に愛の軌跡を見ているよう





2023年6月13日
『恋愛前夜』が割と明るめで楽しかったので、スピンオフと知って続けて読みましたが、意外にも全く違うテイストで、絶対的に優しいのに切なくて苦しく、泣けて泣けて仕方なかったです。
一冊を通して、二人の人生と共に愛の軌跡を見たような気がします。人生の山や谷、苦難を乗り越えた先の心安らぐ境地…涙なしには読めませんが、どこまでも温かく優しい愛のお話でした。
私は、朔太郎の記憶障害を病気ではなく怪我だと思っています。怪我といっても一生治らない後遺症が残ってしまったのは不幸かもしれません。でも、その後の出会いと何十年もの幸せな人生を思うと、それさえも幸せだと思える心のしなやかな強さに感動しました。
終盤の生活の様子は、人間生きていれば誰しもに必ず訪れる永遠の別れ…それ以外は幸せしかなくて、辛く悲しい出来事なんて何もない穏やかな日常のやり取りが書かれているのに、どうしてこんなに悲しいのか、涙するのか。文章にも行間にも朔太郎の想いが溢れていて、そのまま寂しさが伝わってくるようで、二人の強い愛のメッセージを受け取ったような気がしました。
一冊を通して、二人の人生と共に愛の軌跡を見たような気がします。人生の山や谷、苦難を乗り越えた先の心安らぐ境地…涙なしには読めませんが、どこまでも温かく優しい愛のお話でした。
私は、朔太郎の記憶障害を病気ではなく怪我だと思っています。怪我といっても一生治らない後遺症が残ってしまったのは不幸かもしれません。でも、その後の出会いと何十年もの幸せな人生を思うと、それさえも幸せだと思える心のしなやかな強さに感動しました。
終盤の生活の様子は、人間生きていれば誰しもに必ず訪れる永遠の別れ…それ以外は幸せしかなくて、辛く悲しい出来事なんて何もない穏やかな日常のやり取りが書かれているのに、どうしてこんなに悲しいのか、涙するのか。文章にも行間にも朔太郎の想いが溢れていて、そのまま寂しさが伝わってくるようで、二人の強い愛のメッセージを受け取ったような気がしました。

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めめち さん
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-サイレント- さん
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