ひつじの鍵
」のレビュー

ひつじの鍵

一穂ミチ

明暗・甘辛などバランスが良くて面白いです

ネタバレ
2023年6月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『イエスかノーか半分か』で初めて先生の作品を読んで、才能の塊のような内容に圧倒されました。フォーマルな文章もカジュアルな文章もレベルが高くて洗練されていて、読みやすくて楽しいのにキッチリ重みのある内容で読者に訴えかけてくるものがあるので、大好きな作家さんです。
それでいて『イエスか〜』以降(積み本はあるのに)他作品を読んでいなかったのは、本編は私好みの内容で明暗・軽重のバランスが良かったんですけど,番外編の設楽×相馬のストーリーがまぁ重くて…次の作品に行き辛くなっていたからです。
最近は個人的に「積み本解消月間」を開催していて、読みやすいものから読んでみようと、レビューを参考にこの作品を読みました。
レビュー通りに明るめで楽しい内容でしたけど、やはり「だけじゃない」切り込んだ重めの話もあって、しっかり読者に刺さる名言・心理描写もたくさんあって感動しました。スピンオフの『アンティミテ』も読むのが楽しみです。
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