このレビューはネタバレを含みます▼
いつかのセールで購入。作者買いです。
表紙の長髪男がクズそうで好みだったのでウキウキで買いました。
読んでみると、クズとは違いましたがなかなかポンコツで好きなキャラでした。
気鋭の画家・加瀬×アート雑誌の編集で加瀬とは美大の同期・吉見。
大学時代に仲良くしていた2人ですが、あることがきっかけで現在は疎遠。
吉見は燻った感情を抱えたまま前に進めず、7年も拗らせているのですが、今回加瀬が住んでいるイギリスから今回雑誌の仕事で日本へ戻ってくるストーリー。
吉見の拗らせもなかなかでしたが、当の加瀬もしっかり7年吉見への思いを拗らせていて、良い大人がジレジレしていて読んでいるこちらはヤキモキしました。
当て馬の南室くんが本当にいいやつで、もっと邪魔してもいいのではと思うくらいにナイスアシストしていました。吉見が好きで、吉見の幸せを思っていたからこそなのかなと思いますが、報われないのが可哀想なくらいでしたね。
大きく遠回りした2人の恋、最終的にまた離れ離れにはなってしまいますがお互いに思い合っているのがわかってスッキリしている2人をみると、遠距離がどうのと言う気にはなりませんでした。
ラストでちゃんとイギリスに会いに行ったようでしたしね!