このレビューはネタバレを含みます▼
八雲(菊比古)と助六、みよ吉の関係性が痛いんですよね…まさに共依存ですな。助六もみよ吉も弱すぎる。菊比古も流されがちなんだけど、それぞれが人間くさい、愛憎やら嫉妬やらのドロドロです。幼少期から落語を通して切磋琢磨しながら必死に生きている菊比古が不器用で、必死に足掻いているのにお人好しで周りに利用されているような生き方が不憫でならない。しかし全てを自責の念みたいなもので引き受けていくような。そこまで背負わなくても…となりますが。私はみよ吉が大っ嫌いやわ。執着してしまうのは多少わかるけれども、このバカおんな子供もいながら何やってんねんと。三途の川の件ではおまえが言うなとなりますよ。助六も優しすぎるんですね。弱かった。菊比古も拒絶できなかったのがあの二人を助長させたんでしょうけれど…巻き込まれてお気の毒さま。小夏も愛憎渦巻きすぎてぐちゃぐちゃみたいだし、この母娘共に好きになれない。師匠も真実を明かせばいいのにとモヤモヤ。とにかく与太郎の存在に救われますが、刺青はあれ後悔してるなら筋彫りだけの時点で消せよ、なに仕上げちゃってんだよとなりますが