イキガミとドナー 二人のイキガミ
」のレビュー

イキガミとドナー 二人のイキガミ

山中ヒコ

悲しみを慈しむ

ネタバレ
2023年6月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 全て読み終わってから表紙見ると、それだけでジワる。泣く。前作でセンターの上総部の非道な考えでイキガミとドナーの生きづらさや悲しい結末があることを知ってたけど、本編ではダイレクトに「死」が絡んできて苦しかった。あの柴田さんが過去に自分のイキガミとあんなに素直に寄り添っていたなんて…始まりが全て過去形で語られたるから、きっと未来のない2人なんだろうけど、それでも何処かで希望は捨てきれなくて…。下巻の最後に少しの安らぎがあって救われました。悲しさはやっぱりいつまでも残るけど、それがいつか愛し合った人がいたという愛しみに変わる時がくればいいなと思います。もう柴田さんの隣には滝くんが居てくれるから、きっと大丈夫。静かに進行されてた柴田さんの復讐がここで終われて良かったです。前作のメインCP吉野と鬼道も出てきてちょっと嬉しい。鬼道は相変わらず吉野にべったりで安心しました笑。良作、ほんと苦しくなるけど前作から続けて読んで良かった。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!