どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます
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どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます

セレン/碧貴子/すらだまみ

ツンデレと言えば全てを許されるのか

2023年7月2日
2巻まで読めばスッキリするかなと思いましたが、結局ツンデレを盾にしてモラハラを繰り返す男と、思考放棄して逃げられなくなってる典型的ハラスメント被害者の女という印象でした。

契約のくだりとかもっと自分の立場を考えろって殴っていいレベルだと思うんですが。いや立場を分かってるからこそあんな手段に出たのかも知れませんが、国という大きな存在を利用して相手の意思関係なく拒否する手段を奪うことのどこに誠実さを感じれば良いのか。
ヒロインの父親や第一王子も味方ヅラする割に、ヒロインが長年にわたって精神的苦痛を与えられていた事実を「王子は素直じゃないから」というだけで黙認しているので、読んでいる身としては間接的な加害者に見えました。
非合意の行為に関してはどっちもやってますが、ヒロインの場合は立場的にそうせざるを得ない状況でしたので……。努力不足によるディスコミュニケーションの末繰り返すのと同等に扱うのは、個人的には無理です。

絵がとても綺麗なだけに残念でした。作画担当の方の別作品が出たら読みたいです。
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