どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます
セレン/碧貴子/すらだまみ
このレビューはネタバレを含みます▼
単話版を購入していましたが、単話版は全年齢向けなのかいまいちわかり難く歯痒く思い、小説版に補完を求めていました。
が、単行本版はいわゆるRシーンが補完されていて分かりやすくなおかつ美麗な作画なので満足感が違いました。
特に、2巻で無事結婚した後もアニエスの周りの全ての男性に嫉妬を見せるリュシリュール、彼のアニエスになかなか見せなかった本心を吐露する場面は悶絶ものです。小説でも分からなかった彼の王太子としての矜持(幼い頃から王太子とはこうあれと厳しく教育を受けたが故の、取り繕った表面上の顔を崩さない)と一瞬たりともアニエスと離れたくないほど彼女を愛しているのにうまく表情をアニエスに作れないリュシリュールの葛藤を表した表情でした。これを受けてアニエスが自分も同じだったかも、と本心を見せたくだりは思わず涙ぐんでしまうほどでした。
はー。読み返します。
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